ポケモンGOが大流行ですが、「規制すべし」という施設や地方の観光地が増えてきました。
そんな中、配信開始わずか3日後にポケモンGOを受け入れる表明をしたのが、鳥取県。
この鳥取県の取り組みは、マーケティングを考える上でとても参考になります。
鳥取県は、鳥取砂丘をスマホならぬ「スナホ・ゲーム解放区」にすると宣言しました。
鳥取砂丘はポケモンGOで、ポケストップが密集する一大スポットとなっています。
交通が激しい観光地でポケモンGOをするのは危険ですが、ここはだだっ広い砂丘。障害物も車も、一切ありません。思う存分、ポケモンGOができます。
鳥取県は、「とっとりGO」というポータルサイトを作るほど、本腰を入れています。
きっかけは、ポケモンGO配信日の2日後、鳥取県の平井伸治知事が鳥取砂丘でポケモンGOをプレイし、「ここなら安全にプレイできるんじゃないか」と思ったのがきっかけです。その翌日、ポケモンGO受け入れ表明。
トップの率先垂範とこのスピード感、素晴らしいですね。
平井知事というと、「ダジャレ知事」で有名です。
全国でも数少ない「スタバがない県」でしたが、そこを逆手にとって「うちは、スタバはないが、スナバはある」と、鳥取県をアピールしてきました。(その後、スタバは鳥取県に出店します)
この「スナホ・ゲーム解放区」でも話題になり、テレビ番組の取材を受けていました。
平井知事はこうおっしゃっていました。
「ウチの戦略は、タダで乗っかること。なぜなら、カニはあるけど、カネはない」
平井知事、一つ一つの言葉がキレまくっています。ダジャレ一つ一つに、必ず鳥取県の売り物を入れているあたり、底知れぬ深い「鳥取愛」を感じます。
「スナホ・ゲーム解放区」宣言以降は、鳥取砂丘に来る観光客も増えているとのこと。
ポケモンGOのブームをしっかり捉え、「見渡す限り障害物がない砂丘」という鳥取県の強みを活かし、「安全に気兼ねなくポケモンGOをプレイできる」という「お客様が買う理由」を創り出して、集客に繋げて成果を上げています。
鳥取県の取り組みから学べることは、多いと思います。
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