朝活勉強会・永井塾 第4回を行いました


昨日6月7日、朝活勉強会・永井塾を行いました。

今回のテーマは『それって、「商品」開発?「顧客」開発?』。

商品開発はそもそも手段。
目的はお客様の課題を解決することです。
言い換えれば「市場開発」=「顧客開発」が、商品開発の目的です。
しかし現実はなかなかそうならないことは、皆様もよくご経験のことと思います。

今回も、私の経験を話のネタとしてお話しした後は、フリーディスカッション。参加された皆様から、仕事での様々なお取り組みをお聞かせいただきました。

■新規事業とは、「不」(不満、不平、不足)の解消。市場サイズを事前に把握して取り組むのは失敗することが多い。

■介護業界向け商品開発の例:従業員の労働負荷を軽減する商品を開発してきた。しかし従業員の離職理由上位は、実際には、理想と現実のギャップ。(「人のふれあいを求めてこの職に就いたのにそうならない」「充分に睡眠が取れない」など)これらニーズをくみ取る商品開発はできないか、と思った。

■食品業界の取り組み:定期的に市場調査を実施している。アベレージ層や全体の平均ではなく、まったく使わない層や、ヘビーユーザー層の個々の声をチェックして、ひっかかりを見つけると、ヒントが得られることが多い。

■市場調査会社の取り組み:1回だけフォーカスグループをやっても充分に意見を拾えない。そこで宿題を出し、1−2週間置いて2回目を実施することがある。その間、好きなブランド断ちをしてもらう。さらにブランド宛の手紙を書いてもらう。

■商品開発の市場調査では、仮説がないとよい結果は得られない。しかし一方で仮説をガチガチに作ると、隠れた不満を新たに発見することは難しくなる。(例:仮説を選択肢で羅列すると、仮説以外の声を拾えない) バランスが大切。

■生命保険業界ではトライアル調査ができない。どのように消費者のニーズを掴むか、常に課題を抱えている

ディスカッションの一部をご紹介しました。
様々な業界でのお取り組みを参加者で共有でき、私自身、とても勉強になりました。

 

第5回目は、7月5日(水) 7:20AMから行います。
参加される方々を歓迎します。

詳細はメルマガでご案内しています。