朝活永井塾 第93回「世の中の裏構造が見えてくる『ヘーゲルの精神現象学』 」を行いました

11月6日は、第93回の朝活・永井塾。テーマは「世の中の裏構造が見えてくる『ヘーゲルの精神現象学』 」でした。

ヘーゲルの弁証法がわかれば、これまで見えなかったことが見えてきます。社会の裏にある構造が見えるようになり、ビジネスも見通せるようになって、自分の思考に「骨太さ」が宿るようになります。

しかしヘーゲル哲学を理解するには、大きな壁が二つあります。

一つ目は、日本ではヘーゲル哲学が誤解されていること。「ヘーゲル哲学は、正反合でアウフヘーベン」という人が知識人の中にも多いですし、困ったことに教科書にも書かれているのですが、これは実は大間違い。ヘーゲルは「正反合」なんて言ってません。

二つ目は、ヘーゲルの主著書である『精神現象学』が超難解で、読みこなせている人が少ないこと。哲学の世界でも、カントの『純粋理性批判』、ハイデガーの『存在と時間』に本書『精神現象学』を「三大難解書」として挙げられたりします。

しかしヘーゲル哲学の本質は、色々な解説書を読みながら学んでいくと、実は意外と難しくないのです。難解だが、挑戦し甲斐もある。それがヘーゲル哲学です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記書籍をテキストにして、仕事に役立つヘーゲル哲学について学んでいきました。

『精神現象学』(ヘーゲル著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・12月4日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは「資本主義が限界に突き当たる現代でこそ理解すべき 『マルクスの資本論』」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第92回「マーケッターが学ぶべきボードリヤールの『消費社会の神話と構造』」を行いました

10月2日は、第92回の朝活・永井塾。テーマは「マーケッターが学ぶべきボードリヤールの『消費社会の神話と構造』」でした。

ロレックスの腕時計は数百万円します。しかし時間を知るだけなら、100円ショップの腕時計で十分です。

では、なぜ高級腕時計が売れるのでしょうか?

この仕組みを解明して消費社会の本質を示したのが、1929年生まれのポスト構造主義の哲学者でもある社会学者ボードリヤールです。

本書の刊行は半世紀前の1970年。20世紀後半に生産中心の社会から消費社会に変わり、ボードリヤールは「消費社会の社会構造がどう変わったかを解明しよう」と考えたのです。

現代社会のあり方を予言した50年以上前の本書は、今読んでも多くの学びがあります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記書籍をテキストにして、消費社会におけるマーケティングの本質を学んでいきました。

『消費社会の神話と構造』(ボードリヤール著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・11月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『世の中の裏構造が見えてくる ヘーゲル「精神現象学」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第91回『ビジネスパーソンが現代の経済を理解するための ケインズとフリードマンの経済学』を行いました

9月4日は、第91回の朝活・永井塾。テーマは『ビジネスパーソンが現代の経済を理解するための ケインズとフリードマンの経済学』でした。

この二人を取り上げた理由は、現代では、政府の経済政策はケインズとフリードマンの経済理論に基づいているからです。

しかし両方とも難解です。

1929年の大恐慌を機に「経済学を作り直そう」と考えて書かれたケインズの主著書「雇用、利子、お金の一般理論」は、当時の大多数派を占める古典派経済学者の論敵を論破するために、やたらと詳細に書かれています。

もう一方のフリードマンの主著書「資本主義と自由」は、1970年代のスタフグレーション(猛烈なインフレと失業が同時に起こる現象)の最中に書かれました。

フリードマンの主張はケインズとは真逆で一見すると過激ですが、当時、経済立て直しが急務だった米国と英国で経済施策の柱になり、日本でも小泉純一郎内閣の「聖域なき構造変革」の柱になりました。 しかし「フリードマンは貧富の差を拡大した張本人」と批判する人もいます。

このケインズとフリードマンの理論が理解できると、自分の仕事と経済政策を結びつけて考えられるようになります。

そこで今回は、下記の本をテキストに、ビジネスパーソンの視点で、現代の経済学の基本を学びました。

『雇用、利子、お金の一般理論』(ジョン・メイナード・ケインズ著)
『資本主義と自由』(ミルトン・フリードマン著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・10月2日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『マッケターのための ボードリヤール「消費社会の神話と構造」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第90回『ビジネスの本質が学べる アダム・スミス「国富論」』を行いました

8月7日は、第90回の朝活・永井塾。テーマは『ビジネスの本質が学べる アダム・スミス「国富論」』でした。

テスラCEOのイーロン・マスクは2018年、X (Twitter)にこんなポストをしています。

「アダム・スミス、最高」
(“Adam Smith FTW” FTW は”For The Win”の頭文字で「最高」という意味です)

「経済学の父」と称されるアダム・スミスの主著書『国富論』は、イーロン・マスクの愛読書です。

250年前の本ですが、現代社会でも通用するビジネスの本質が学べる本書は、ビジネスパーソンの必読書です。

ただ残念なことに「国富論? 市場で利己的に行動すれば適正価格が決まる『見えざる手』が書いてある本でしょ」と言う人が多いのが現実です。これはアダム・スミスの意図とはだいぶ違うのです。

本書が英国で刊行された1776年当時、英国では商品や貨幣の交換の場として「市場」が急成長していました。しかし当時は「経済学」という概念はなく、市場の概念をうまく説明できる理論も存在しませんでした。この難題に挑戦したのが、スミスです。

スミスは「どうすれば国家は豊かになるのか?」と考え、膨大な経済の出来事をベーコン以来伝統のイギリス経験論を駆使して地道に調べ上げて考え抜き、10年かけて書き上げたのが本書です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、ビジネスパーソンの視点で、仕事で役立つ経済学の源流を学んでいきました。

『国富論』 (アダム・スミス著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回・9月4日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『ビジネスパーソンが現代の経済を理解するための ケインズ経済学とフリードマン経済学』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第89回『悪いヤツに騙されないための「影響力の武器」』を行いました

7月3日は、第89回の朝活・永井塾。テーマは『悪いヤツに騙されないための「影響力の武器」』でした。

私たちは自分で考えているつもりでも、実はかなり他人の影響を受けています。その仕組みと対処法を紹介した世界的なロングセラーが、米国を代表する社会心理学者チャルディーニの著書『影響力の武器』です。

本書にはセールスや募金勧誘業などへのリアルな潜入体験が盛りだくさん。だから説得力があります。

私たちは普段の生活で「思考の近道」を使っています。常に考え続けると疲れてしまうので、思考を省略してもいい時、人は簡便法を使うのです。

たとえば私たちが商品を買う時、品質が価格に見合うかを詳しく調べず「高いからいい商品なのだろう」というスイッチが入るのはその一例です。このおかげで私たちは、日々の生活で大量の判断が必要でも対応できます。

ただ中には、この思考の近道を悪用し詐欺まがいの方法で相手にイエスと言わせる者もいます。そこで本書は相手にイエスと言わせる戦術を心理学の原理に基づき分類して紹介しています。

私たちビジネスパーソンは、日々の仕事で常に交渉しています。 そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、相手の攻撃パターンを理解し、よりよき交渉をするためにも、「影響力の武器」から学んでいきました。

『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回・8月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『ビジネスの本質が学べるビジネスパーソン必読書 アダム・スミス『国富論』』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第88回『会社に縛られない時代の「サルトルの実存主義」』を行いました

6月5日は、第88回の朝活・永井塾。テーマは『会社に縛られない時代の「サルトルの実存主義」』でした。

サルトルを読むと、たとえばこんな言葉が出てきます。

「実存は本質に先立つ」

「人間は自由の刑に処せられている」

「人間はみずからつくるところのもの以外の何ものでもない」

私は会社員生活を30年続けた後に独立した時、まさにサルトルが言う「人間は自由の刑に処せられている」ということを、リアルに実感しました。

独立すると、24時間365日すべて自分の自由です。

一方で会社という組織の保護膜で覆われて守られてきた一切のモノがなくなります。たとえば「毎月、確実に給料が振り込まれる」という状態は消滅しますし、病気して働けなくなっても自己責任です。

現代では、終身雇用制は事実上なくなっています。会社に縛られない時代になりました。自分の生き方は、自分で決める時代でもあります。

こんな会社に縛られない時代だからこそ、「人間は自由といかに向き合うべきなのか?」を考えたサルトルの実存主義は、役に立ちます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、会社に縛られない時代にいかに生きるかについて、サルトルの実存主義から学んでいきました。

『実存主義とは何か』(サルトル著/伊吹武彦・海老坂武・石崎春己訳、人文書院)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回・7月3日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『「影響力の武器」を学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第87回『思考 日本企業再生のためのビジネス認識論』を行いました

5月8日は、第87回の朝活・永井塾。テーマは『思考 日本企業再生のためのビジネス認識論』でした。

「細部への徹底的なこだわりこそが日本流」

「快適さと安心感で、おもてなし」 

私たちが「日本の強み」だと信じ込んでいるこれらが、実は「日本の深刻な弱み」だとしたら、どうでしょうか?

実はまさにこういう指摘をしているのが、『思考 日本企業再生のためのビジネス認識論』(井関利明/山田眞次郎著、学研プラス)です。

著者の井関利明氏は、慶應義塾大学名誉教授。山田眞次郎氏は様々なものづくり企業の経営者をなさった方です。本書によると「日本の技術は半世紀遅れ。しかも認識されていない。細部のこだわりもイノベーションを阻んできた」。

これは、私たちが普段認識していることの真逆です。

幕末の黒船、そして敗戦と、日本は外圧で変わってきました。しかし、現代の黒船は世界を大きく変えたのに、古いメガネで世界を見ている私たちの目には見えません。

私たちはまず現代の黒船の存在を認識した上で、自分たちの問題を知ることが必要です。 日本経済に明るい兆しが見え始めた今こそ、私たちは自分たちの弱みがどこにあるのかを現実的に見定めていく必要があります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、日本で何が起こっているのか、わたしたちはどう考えればいいのかについて学んでいきました。

『思考 日本企業再生のためのビジネス認識論』(井関利明/山田眞次郎著、学研プラス)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・6月5日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『会社に縛られない時代の 「サルトルの実存主義」』です。申込みはこちらからどうぞ。

2024-05-12 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第86回『超弱小プロチームの売上を急成長させた方法が学べる「エスキモーに氷を売る」』を行いました

4月3日は、第86回の朝活・永井塾。テーマは「『超弱小プロチームの売上を急成長させた方法が学べる「エスキモーに氷を売る」』」でした。

あなたは超弱小のプロチームの経営を任されました。
業績を劇的に回復しなければいけません。さて、あなたは何をしますか?

「チーム力強化だ!」
「地元愛に訴えて、ホームタウンのチームとして売り込もう」

脊髄反射で、こう考えたりしなかったでしょうか?

本書は「ニュージャージー・ネッツ」という北米プロバスケットボールリーグ(NBA) 27チーム中、入場料5年連続最下位、成績も最下位から2番目という超弱小チームの社長に就任した著者スポールストラが、業績を劇的に回復させた過程を描いた1冊です。

しかし「がんばれベアーズ」のようなチーム成長物語ではありません。スポールストラは、チーム力には一切手を付けず、マーケティング戦略のみで成果をあげたのです。

「プロチームなのに、それでいいの?」と思ってしまいますよね。
でもこれは、とても大事なポイントなのです。

チームが強くても、ファンが来るとは限りません。プロ野球でも、閑古鳥がなく優勝争いの試合がよくあります。これは「いい商品を作れば、顧客は買う」という製品志向の考え方と同じです。

スポールストラが成功したのは、先入観を全て捨てて「地元のニュージャージー住民にとって、ネッツの商品力とは何か?」を顧客視点で考えた結果です。

そしてスポールストラの挑戦は、私たちにとっても実に大きな学びがあります。

そこで今回の朝活永井塾では下記の本をテキストに、一見すると奇抜でエクセントリックなマーケティング思考の裏にある、マーケティングの王道の考え方について学んでいきました。

『エスキモーに氷を売る』ジョン・スポールストラ著

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・5月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは「思考 日本企業再生のためのビジネス認識論」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第85回 「余裕で多くの成果を上げる仕事術が学べるゴールドラット著『ザ・ゴール』」を行いました

3月6日は、第85回の朝活・永井塾。テーマは「余裕で多くの成果を挙げる仕事術が学べるゴールドラット著『ザ・ゴール』」でした。

いつもものすごく多忙なのに、成果があまり出ない。そんな人は少なくありません。 

一方でいつも余裕でゆったり仕事をしているのに、いつの間にか大きな成果をあげている人もいます。

こんな人は、仕事上のボトルネックを見極めていることが多いのです。この秘密が学べる名著が、エリヤフ・ゴールドラット著「ザ・ゴール」です。

本書は米国の大ベストセラーですが、著者は15年以上日本語版を許可しませんでした。理由は、1984年刊行当時の日本企業が米国が貿易戦争の標的にするほど強かったからです。著者はこう書いています。

「日本人は部分最適の改善では世界で超一級。その日本人に本書の全体最適の手法を教えると、強くなりすぎて世界経済が破滅する」。

これは見方を変えると、本書は日本人が強化すべき全体最適の考え方を教えてくれる本なのです。

あらゆるプロセスには、全体のプロセスのスピードを決める「ボトルネック」があります。そしてボトルネックを見極めて対応すれば、生産性は劇的に改善します。

本書の理論は、その後、TOC理論(制約条件の理論)と名づけられ、工場の生産性を劇的に改善する方法として世に広まりました。そしてこの考え方は、私たち一人一人が自分の仕事の生産性を上げる上でも役立ちます。

どんな人も、一日は平等に24時間しかありません。ならば、同じ時間を有効に活用したいですよね。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、TOC理論を誰にでもわかりやすいように噛み砕いて学んでいきました。

『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット著

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・4月3日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは「超弱小プロチームの売上を急成長させた方法が学べる『エスキモーに氷を売る』」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第84回 「骨太なビジネス思考が身につく『カント哲学』」を行いました

2月7日は、第84回の朝活・永井塾。テーマは「『骨太なビジネス思考が身につく『カント哲学』」でした。

カント哲学は超難しいことで有名です。カントの代表的な著書「純粋理性批判は、本書は『原稿を読んだ友人が「難し過ぎてムリ」と送り返した』という逸話があるほど超難解で、上下巻1000ページとものすごく分厚い本です。

しかし学術的なことからいったん離れて「自分がビジネスで様々な判断をする際の拠り所にしよう」と考えながら接すると、そのエッセンスは意外とシンプルですし、骨太なビジネス思考が身につくのです。

カントは「理性とは何か」を考え抜いた人でした。そして、その延長線上で倫理学も考えました。

カント曰く、善悪を判断する基準は「あなたの自分ルールが、他のすべての人にとっても正しければ、OK。自分だけが例外の自分ルールだとしたら、それって単なるズルですよ」と言っています。このような主観的な行動原理を、カント倫理学では「格律」と呼びます。

また世の中には「ウソをつくとバレるから、ウソはダメだ」と考える人がいますよね。カントいわく「これはNG」。「バレなければウソをついてもいい」と考える人が出てくるからです。最近の日本企業で多発する不祥事も、元を辿ればコレですよね。

さらに「評判が落ちないようにコンプライアンスに取り組む」という企業でありがちな考え方も同様です。「評判が落ちなければコンプライアンスは適当でいい」になるからです。

「道徳の基準は一切条件なし」と考えるカントは 仮言命法と定言命法という考え方を提唱しています。

【 仮言命法】「もし○○○したいなら、□□□せよ」と条件付きで、道徳法則を表現したもの
【 定言命法】「□□□せよ」と条件なしで、道徳法則を表現したもの

そしてカントは「道徳的に正しいのは定言命法だ」と言っています。

コンプライアンスの本質も、シンプルに「悪いことは、悪い」なのです。

たとえば一切の条件抜きで「より美味しいお酒をお客様に届けたい」と考える、獺祭で有名な旭酒造は、この純粋な想いを原点にして、ありとあらゆる常識を乗り越えて、業界全体が30年間で1/4に縮小する中で、売上が100倍になりました。

カント哲学と倫理学を実践することで、あなたのビジネスには底力となる「哲学」が宿り、ビジネスは骨太になるのです。

たとえばあなたの周りに「アイツ、ブレないなぁ」という人、いませんか? カント哲学と倫理学を実践すれば、あなたもそういう人になれます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、「ビジネスに役立てる」という切り口で、カント哲学を誰にでもわかりやすいように噛み砕いて学んでいきました。

『純粋理性批判』カント著、石川文康訳
『自分で考える勇気 カント哲学入門』御子柴善之著
『カント入門』石川文康著

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回・3月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは「余裕の仕事術が学べる ゴールドラット著『ザ・ゴール』」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第83回 「アイデアのつくり方」を行いました

1月10日は、第83回の朝活・永井塾。テーマは『アイデアのつくり方』でした。

マーケティング戦略で必要なのは、すぐれたアイデアとその実行力です。

このうちすぐれたアイデアは、天才のヒラメキでしか生まれないと思われがちです。しかしテクニックを身につければ、普通の人でもすばらしいアイデアを生み出せます。

そこで役立つのが不朽の名著「アイデアのつくり方」です。

本書の初版は1940年。著者は米国の大手広告代理店の副社長を務めた後、シカゴ大学大学院で経営史と広告の教授として本書の内容を講義しました。

本書は当時から米国の広告クリエイターの間で「バイブル」と呼ばれ、いまも読まれている超ロングセラーです。解説を除くとわずか60 ページの本書には、アイデアを生み出す秘訣が凝縮されています。

かく言う私は、企画の仕事していた20代後半で本書に出会い、大きな衝撃を受けました。その後30 年以上、本書を座右の銘として実践しました。マーケターとして、またビジネス書著者として成果を残せたのは、本書を忠実に実行し続けた結果です。

30分あれば読み切れる本書は、人生を変えるインパクトがあります。

そこで今回は本書をテキストにして、私の経験を交えながら、仕事で活かせる実践的なアイデアのつくり方を学んでいきました。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回・2月10日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『骨太なビジネス思考が身につく 「カント哲学」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第82回 「ジョブズ流・顧客に聞かない商品開発がわかる「フッサールの現象学」』を行いました

12月6日は、第82回の朝活・永井塾。テーマは『ジョブズ流・顧客に聞かない商品開発がわかる「フッサールの現象学』でした。

マーケティングで求められるのが「抽象的な思考力」です。この抽象的な思考を深める上で、哲学はとても役立ちます。

でも哲学って何か難しそうですよね。特に哲学研究者は「哲学は、そもそもビジネスですぐに役立つことはないよ」とおっしゃったりします。

しかし「世界のエリートが学ぶ教養書 必読100冊を1冊にまとめてみた」を執筆しながら、私は「実は哲学って、ビジネスでとても役立つんだな」と実感しました。

そこでこれから朝活永井塾では、哲学思想を2〜3回に1回程度のペースで取り上げながら、マーケティングやビジネスで応用する方法を、できるだけわかりやすく紹介してまいります。今回のテーマはフッサールの「現象学」です。

「ヒット商品を開発しよう。まずは市場調査と顧客へのインタビューからだ」

こう考える企業が多いのですが、現実にはヒットメーカーは市場調査をあまりしません。

アップルの創業者ジョブズは市場調査をしなかったことで有名です。ヒット商品を連発する家電メーカー・バルミューダの寺尾玄社長も顧客の声を聞きません。

そんなジョブズや寺尾玄社長がヒットを連発し続ける理由が、フッサールの著書「現象学の理念」に書かれています。

現象学は、20世紀初頭に哲学者フッサールがモノゴトの本質を見極めるために生み出した考え方です。ただ困ったことに、本書は実に難解です。こんな文章で始まり、この調子でずっと続くのです。

「事象そのものに的中する認識の可能性についての反省が巻き込まれるいろいろな困惑。どのようにして認識はそれ自体に存在する事象との一致を確認し、またそれらの事象に〈的中〉しうるのであろうか?」 

すらすら読める……という人は少ないでしょう。 

今回の朝活永井塾は、このフッサールの現象学をわかりやすく解説した上で、ジョブズ流の「顧客に聞かない製品開発」を実現するポイントを紹介していきました。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回・来年1月10日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『アイデアのつくり方』です。申込みはこちらからどうぞ。

2023-12-10 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第81回 「柳井正『経営者になるためのノート』を行いました

11月8日は、第81回の朝活・永井塾。テーマは『柳井正「経営者になるためのノート』でした。

私がつくづく感じるのは「ビジネスパーソンの人生はわからない」ということ。

ある私の友人は、学生時代はごく普通の人間でした。今では日本を代表する大経営者になっています。 一方で、新卒入社したときに超優秀だった同期の友人が、意外と伸び悩んでいたりします。

ファーストリテイリングの柳井正さんは日本を代表する大経営者ですが、大学時代はゼミにも入らず麻雀などしてブラブラ。仕事したくないと思いながらジャスコ(現イオン)に就職し、10カ月足らずで退職。 地元に戻り家業を継いで思うままやったら、一人を除いて全員が辞めてしまったそうです。 現在の柳井さんからは想像もできない姿ですが、それから覚悟を決めて「経営者」としての自分づくりを始めました。

そんな柳井さんが、数多くの失敗の中から経営の原理原則を学び、実践を繰り返し、考えて学んだことをまとめた一冊が、『経営者になるためのノート』です。 

柳井さんは本書でこうおっしゃっています。「自分はダメな経営者だった」

「この本を読む人はあきらかに私より優秀な人たち。皆さんが早い段階で経営の原理原則を学び実践で身につければ、私より早く、より大きな経営者になれる」

会社員はともすると、言われたまま仕事をする日々を過ごしがちですが、これではなかなか成長できません。重要なのは経営者目線を養うことです。

「そんなの、自分はヒラだから関係ない」と思うかもしれませんが、これで結構大きな差がつきます。

経営者目線で「あるべき姿」を思い描き、「現状」を把握し、「何を行うべきか」を考え抜き、実現する。そんな力が身につけば、ヒラ社員でも仕事の成果は飛躍的に上がります。

そしてこの経営者目線は、一朝一夕には身につきません。磨き続ける必要があります。

そこでオススメしたいのが本書なのです。 ファーストリテイリングでは、店長から執行役員までこのノートをもとに教育を受けるそうです。社外秘でしたが、「日本をもっと元気にしたい」という柳井さんの思いで公開されました。

これは学んでおかないと、損する本です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、経営者目線をいかにつけるかを学んでいきました。

『経営者になるためのノート』(柳井正著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回12月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『ジョブズ流・顧客に聞かない製品開発がわかる「フッサールの現象学」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第80回 『組織行動のマネジメント』を行いました

10月4日は、第80回の朝活・永井塾。テーマは『組織行動のマネジメント』でした。

ビジネスで出会うほとんどのマネジメントの問題は、結局人の問題に突き当たります。しかし、ビジネススクールが対人関係の問題を重視し始めたのは、意外と最近です。

そこで生まれたのが組織行動学です。

組織行動学とは、組織の人間の行動や態度を体系的に考察する学問です。組織行動学を学べば、私たちが会社の組織で遭遇する多くの問題の対処方法がわかります。

組織行動学を学ぶ上で参考になるのが、世界1000以上のビジネススクールで使われている組織行動学の定番教科書である『新版 組織行動のマネジメント』(スティーブン・P・ロビンス著)です。

本書は200万部を超える世界的ベストセラー。組織に関するほぼすべての問題を取り上げ、網羅的かつ簡潔にまとめた良書です。


組織行動学は、「個人」「グループ」「組織」という3つのレベルで人の行動を解き明かしていきます。そこで本書もこの3つについて広範に理論を紹介しています。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、組織行動学の基礎について学んでいきました。

『新版 組織行動のマネジメント』(スティーブン・P・ロビンス著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回11月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『柳井正「経営者になるためのノート」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第79回 『OODAループ』を行いました

9月6日は、第79回の朝活・永井塾。テーマは『OODAループ』でした。

ビジネスでは「PDCAサイクル」が有名です。しかしPDCAは計画にこだわりすぎて成果が出なかったり、想定外のことが起こると対応できない、という問題があります。

そこで最近、多くの企業が注目するのがOODA(ウーダ)ループという意思決定方法。米空軍の戦略家であるジョン・ボイドが生み出した思想です。

ボイドは古今東西の戦いに加え、孫子や宮本武蔵などの東洋思想、大野耐一のトヨタ生産方式などから深く学び、自身の理論を体系化しました。

この欧米諸国の軍事戦略に大きな影響を与えたボイドの思想・OODAループを、直弟子の著者が初めてビジネス向けにまとめた著書が『OODA LOOP』です。

たとえば普通のチェスプレイヤーが、最強のチェス・プレイヤーに勝つ方法をご存じでしょうか? 実はルールを2つだけ変えれば勝てます。

❶対戦相手が最初に指す
❷対戦相手が1手指すたびに、こちらは2手指せる 

これで駒落ちでも、余裕で勝てます。つまり最強の敵でも、相手が1手指す間に2手指すような圧倒的なスピードを獲得すれば勝てるのです。

ビジネスも同じ。OODAループを使いこなせば、あたかもチェスで相手が1手指す間に2手指すように、圧倒的なスピードを獲得して勝てます。

このOODAループは、さまざまな分野に広がっています。起業家のエリック・リースは、OODAループを新規事業立ち上げに応用した、有名な「リーン・スタートアップ」という方法論を提唱しています。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、OODAループについて学んでいきました。

『OODA LOOP』(チェット・リチャーズ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回10月4日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『組織行動学を学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第78回 『アージリス「組織の罠」』を行いました

8月2日は、第78回の朝活・永井塾。テーマは『アージリス「組織の罠」』でした。

このように提案するコンサルタントは少なくありません。

『まず組織のあるべき姿を描き、社員に周知徹底することです。組織変革の成功は、まずそこからですよ』

そしてトップ肝いりの組織活性化プロジェクトとか、組織文化刷新プロジェクトが始まります。しかしそのようなプロジェクトは、人知れず失敗することが多いように感じます。

「組織学習の父」と称される組織行動学の大家クリス・アージリスは、晩年に研究の集大成『組織の罠』という著書を刊行しています。本書では、アージリス自身が同席した、ある組織の経営幹部の会議が紹介されています。

新任トップ「オープンに議論して信頼し合う組織にしたい。協力して欲しい」
経営幹部 「……」(一同沈黙)
アージリス「…やり方が変わると困る人もいるので、皆さん反対なのでは?」
経営幹部 「……」(沈黙が続く)
そして最後に…
古参幹部 「ご方針なら従うまでです」

会議後、その古参幹部はすぐにアージリスに近寄って、こう言いました。
「あなたのおっしゃる通りで困るんです。あとでトップに言います」
「なぜ今日言わなかったんですか?」
「ウチの組織では言えませんねぇ」

翌日、新任トップはアージリスに言いました。
「あの古参トップには失望した。率直に言うと期待していたんだが…」
「本人に言いましたか?」
「いや、それは言えないねぇ」

米国・国務省の事例ですが、私たちの周りでも「あるある」の話ですよね。

世の中にはさまざまな組織変革の理論や文献があります。アージリスはそれらを個別に検証した上で「組織の罠を取り上げている文献や研究はほとんどない。『組織のあるべき姿をつくれば、組織変革は成功します』と主張する文献ばかりだ」と嘆いています。

こんな困った問題に正面から取り組んだのが、アージリスの著書「組織の罠」です。

私自身、企業様のビジネスの現場でホンネとタテマエが乖離して組織が動かない体験を繰り返してきました。一方で、事実をもとにホンネで議論を始めて、仲間と一緒に組織を変えようと考え始めると、組織が動くことも数多く体験してきました。

アージリスはまさにその方法を本書で提示しています。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、組織の罠を克服する方法を学んでいきました。

『組織の罠』(クリス・アージリス著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回9月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『OODA LOOP』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第77回 『ピーター・センゲ「学習する組織」』を行いました

7月12日は、第77回の朝活・永井塾。テーマは『ピーター・センゲ「学習する組織」』でした。

ピーター・センゲ著『学習する組織』は、組織が目指すべき進化の方向を描いた、歴史的な経営書です。 ハーバード・ビジネス・レビュー誌も「この75年間でマネジメントに最も影響を与えた本の一冊」に本書を選出しています。

本書が描く「学習する組織」とは、激しい変化の中で自ら学び、進化し続ける組織のこと。そのために人が生まれながらに持つ「自ら学びたい」という力を引き出し、組織全体が学んでいく仕組みを考えていきます。

しかし現実には、従来型組織は真逆。社員は目標に沿って管理され、結果で業績評価されて、「自ら学びたい」という力・自尊心・喜び・好奇心・創造性は失われていますし、目標は社内でバラバラです。従来型組織はもう限界なのです。

そこで学習する組織では、①システム思考、②自己マスタリー、③共有ビジョン、④メンタルモデル、⑤チーム学習といった5つの学習能力を組織が身につけることを目指します。

ただ580ページにも及ぶ本著は「難解で読めない」という人も多いのが現実。そこで今回の朝活永井塾では、ポイントを絞って本書のエッセンスをご紹介し、自ら学ぶ組織のあり方について学んでいきました。

『学習する組織』(ピーター・センゲ著) 

久しぶりの経営理論系のテーマでした。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回8月2日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『アージリス「組織の罠」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第76回 『日本の安心はなぜ消えたのか』を行いました

6月7日は、第76回の朝活・永井塾。テーマは『日本の安心はなぜ消えたのか』でした。

日本人は集団主義でお互いに助け合う美風があるといわれています。 

しかし「これは集団というタガをはめられた環境での話」ということを豊富な研究データで露わにしたのが、日米で比較研究を続け、「日本型・ 安心社会からグローバル型・信頼社会へ」と提唱し続けてきた社会心理学者の山岸俊男氏です。

日本人は、実はタガが外れた途端に他人を信用せず、きわめて個人主義的に振る舞うというのです。

「まさか」と思うかもしれませんが、山岸氏の著書『日本の「安心」はなぜ消えたのか』は私たちの常識を次々と覆し、日本社会の本質を露わにした、知る人ぞ知る隠れた日本人論の名著です。

グローバル時代に日本の組織をいかに進化させるべきかを考える上で、本書の洞察は実に示唆に富んでいます。

その影響は、現在日本企業が進めているジョブ型雇用や、ガバナンスの分野にまで及びます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、日本の組織について学んでいきました。

『日本の安心はなぜ消えたのか』(山岸俊男著)

5月の朝活『中根千枝 「タテ社会の人間関係」』と同様、今回も日本型組織がテーマでした。前回と今回の内容をあわせることで、日本型集団組織をどのように進化させていくべきなのかを原理原則からより深く考えていくことができます。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回7月12日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『自ら学ぶ組織を作る方法
ピーター・センゲ『学習する組織』』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第75回 『日本組織の特徴は何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』を行いました

5月10日は、第75回の朝活・永井塾。テーマは『日本組織の特徴な何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』でした。

「日本人って、やっぱり○○○だよね」

私たちはつい、こう口走ってしまいます。では日本人と海外の人は何が具体的にどう違うか、説明できるでしょうか?

もし答えに詰まるようなら、本書『タテ社会の人間関係』(中根千枝著)がおすすめです。1967年に刊行された、116万部超の超ロングセラーです。

著者の中根氏は、社会人類学者の草分けです。中根氏はインド、英国、イタリアに長期滞在し、現地で社会学の研究をした後、日本に戻り、こう思いました。「そういえば日本の集団構造って、どこも同じよね」。

日本社会は近代化しましたが、基本的な人同士のやり取りは変わっていません。たとえば年功序列。学生時代は先輩・後輩の上下関係が明確。国会議員は当選回数が重要。海外では年齢にかかわらず、能力があれば若くても抜擢されます。なぜ、こんな違いがあるのでしょうか?

そこで、中根氏がホテルにこもり、2週間で書き上げた論文が本書の元です。本書は半世紀を経ても色あせません。

最近はジョブ型雇用なども始まり、「古い慣習は変えよう」という機運も高まり、日本の組織は大きく変わり始めています。しかし日本の組織には日本の組織ならではの個性があります。日本組織の個性を理解することで、より日本にあった形の変革がスムーズにできるようになります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、日本の組織について学んでいきました。

『タテ社会の人間関係』(中根千枝著)
『タテ社会の力学』(中根千枝著)

日本組織の特性をちゃんと理解した上で手を打つことが、ビジネス戦略実行の成否を握ることも多いのです。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回6月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『和を以て貴しはウソ? 山岸俊男「日本の「安心」はなぜ消えたのか」』です。日本人論が続きますね。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第74回 『「無知の知」なんて言っていない? 「ソクラテスの弁明」』を行いました

4月5日は、第74回の朝活・永井塾。テーマは『「無知の知」なんて言っていない? 「ソクラテスの弁明」』でした。

「ソクラテス? 仕事やマーケティングとぜんぜん関係ないじゃん。そんなの学んでいるヒマないよ」と思いがちですが、実はこれは食わず嫌いです。リベラルアーツ(哲学などの一般教養)を学ぶと、ビジネスの思考力に深みが宿ります。

そしてソクラテスというと、必ず出てくるのが「無知の知」という言葉。

実はコレ、ちゃんとソクラテスを本を読んでいない人が陥る誤解です。

残念なことに世間で「知識人」と呼ばれる人でも、ご著書やSNSで『ソクラテスも「無知の知」といってます』と書いていたりします。

ソクラテスは本を1冊も残しませんでした。
ソクラテスの言葉をまとめたのは、弟子のプラトンです。
国際プラトン学会の会長も務めた世界的なプラトン研究の第一人者である東京大学の納富信留教授は、ご著書でこうおっしゃっています。

『「無知の知」は大きな誤解。海外ではこのような誤解はない』

ソクラテスは2400年も前の人ですが、ソクラテスをちゃんと学ぶことで、現代の私たちがビジネスや日常生活でも陥りがちな誤りについても気付くことができます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、ソクラテスの世界をできるだけわかりやすく噛み砕いて学んでいきました。

『ソクラテスの弁明』(プラトン著、納富信留訳)

前回の「道元」が好評でしたので、今回もリベラルアーツ系のテーマを取り上げました。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回5月10日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『日本組織の特徴は何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第73回 『「悟り」の世界を、道元「正法眼蔵」から学ぼう」を行いました

3月8日は、第73回の朝活・永井塾。テーマは『「悟り」の世界を、道元「正法眼蔵」から学ぼう』でした。

私たちは、ビジネスでもプライベートでも、例外なく悩みや迷いを抱えて生きています。「迷いがなくなるといいなぁ」という方も多いのではないでしょうか?

そんな方にお勧めしたいのが、鎌倉時代の曹洞宗の開祖・道元が書いた「正法眼蔵」です。本書は「悟り」や「禅」の世界について書かれた本です。

今、ハーバードビジネススクールや米国のMBAでは「禅」「東洋思想」「道徳」をテーマにした講義が人気です。かのジョブズも、禅を学びました。最先端のビジネスの世界ではいま、東洋思想から新たな指針を得ようとしています。

しかし本家である私たち日本人は、意外と東洋思想について学んだ事がないのではないでしょうか。 

本書は講談社学術文庫版で全8巻合計3412ページという難解な大著ですが、本書が一貫して追及しているのは「モノゴトの道理とは何か?」を見抜く力、つまり「悟りの世界」についてです。

 私たちビジネスパーソンは、常に仕事で常に迷いつつも、必死に取り組んでいます。「迷いが消えれば、楽なのになぁ」と思うこともありますが、「迷いが消滅した世界」なんてありません。

道元も「迷いが消えれば、悟りが開ける」とは考えませんでした。
迷いと悟りとは全く別物。悟りを得た人は「迷いの現実こそが本来の姿」と覚悟を決め、目の前の現実に立ち向かいます。そしてビジネスでは、迷いこそがビッグチャンスになることも多いのです。 

正法眼蔵にある「悟り」の世界を学ぶことで、仕事への向き合い方や、自分の能力を発揮するためのヒントが得られます。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って「悟りの世界」を学びました。

 『正法眼蔵(一〜八)』(道元著、増谷文雄訳)
『道元禅入門』(田里亦無著)
『禅で生きぬけ』(田里亦無著)
『正法眼蔵入門』(頼住光子著)
 

これまでマーケティングやマネジメント系のテーマを中心に取り上げた朝活永井塾ではちょっと異色のテーマですが、ビジネスの世界でマーケティングやマネジメントに取り組む上でも、役立つ内容だったと思います。 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回4月5日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『「無知の知」なんていっていない? 「ソクラテスの弁明」を正しく学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第72回 「グーグルを一枚岩の組織に変えた管理手法 OKR」を行いました

2月8日は、第72回の朝活・永井塾。テーマは『グーグルを一枚岩の組織に変えた管理手法 OKR』でした。

最近は日本でもOKRの話題を時々見かけるようになりました。

OKRとは、社員の能力を目一杯引き出しながら、全社員が同じ課題に一枚岩で取り組めるようにする目標設定・管理の方法論です。全員で課題共有し、個人の能力を目一杯引き出せば、会社はとてつもない力を発揮できます。

OKRは、ツイッター、リンクトイン、オラクルなどのシリコンバレー企業だけでなく BMW、ディズニー、サムソン、エクソンなどの大企業でも活用されています。日本企業でも、花王などの大企業が本格導入を始めています。(なおOKRは目標(Objective)と主要な結果(Key Result)の頭文字をとったものです)

このOKR関連本で一番まとまっているのが、『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR』(ジョン・ドーア著)です。本書に序文を寄せているグーグル創業者のラリー・ペイジは、こう述べています。

「グーグルが大きく成長する上で、OKRは重要な役割を果たした」

実際にグーグルは創業2年目からOKRを採用し、大きく成長しました。
OKRの方法論は「目標設定→評価」というシンプルなものです。PDCAと一見似ていますが、根本的に違う点は「100%達成」を必ずしも評価しないことです。むしろ100%達成だと「目標が低すぎたのでは?」と悪い評価が下されます。

つまりOKRは「堅めの目標」を設定しがちなPDCAの弱点を克服するために考えられた方法論なのです。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使ってOKRの方法を学んでいきました。

『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR』(ジョン・ドーア著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回3月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『ビジネスパーソンのための「悟り」の世界を道元「正法眼蔵」から学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第71回 「シリコンバレー流コーチング」を行いました

1月11日は、第71回の朝活・永井塾。テーマは『シリコンバレー流 コーチング』でした。

日本でもコーチングの考え方が広まってきました。しかし勘違いが多いのも現実です。

「○○○で困っています」
「それなら、□□□するといいよ」

これは「その人が知らないことを教える」というティーチングです。

コーチングは「その人が必要な答えは、その人の中にある」と考えます。こんな感じです。

「○○○で困っています」
「問題は何だと思います?」
「△△だと思います」
「じゃぁ、どうすればいいでしょうね?」

相手に問いかけて、相手の中にある答えを引き出す。基本的な考え方が、真逆なのです。このコーチングをする上で、私がとても役立つと考えるのが、シリコンバレーで「最高のコーチ」と称されたビル・キャンベルの方法論を紹介した「1兆ドルコーチ」(エリック・シュミットほか著)です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使ってコーチングの方法を学んでいきましら。

「1兆ドルコーチ」(エリック・シュミットほか著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回2月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『グーグルを一枚岩の組織に変えた管理手法 OKR​』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第70回 「心理的安全性」を行いました

12月7日は、第70回の朝活・永井塾。テーマは『心理的安全性』でした。

社員から全然、新しい意見が出てこない…。こんなことでお悩みのマネジャーは多いですよね。 

社員から新しい意見がでない組織には「心理的安全性が低い」という共通点があります。この心理的安全性の概念がわかれば、高い成果を生むチームをつくるポイントもわかるようになります。

「心理的安全性」の概念を世界的名著「恐れのない組織」で初めて提唱したのが、ハーバード・ビジネススクール教授のエイミー・エドモンドソンです。 

心理的安全性の概念を学び、必要な対策を打つことで、今の組織を次々とイノベーションを生み出す組織に変えることができるようになります。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、心理的安全性について学んでいきました。

 「恐れのない組織」(エイミー・エドモンドソン著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】









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次回2023年1月11日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『コーチング』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第69回 「EQとオーセンティック・リーダーシップ」を行いました

11月2日は、第69回の朝活・永井塾。テーマは『EQとオーセンティック・リーダーシップ』でした。

心の知能指数のことをEQと呼びます。EQとは人の感情を思いやり、自分の感情をコントロールして動機づける力のこと。現代のビジネスではこのEQがますます大事になっています。IQが「考える知性」とすれば、EQは「感じる知性」です。

『EQ こころの知能指数』の著者ダニエル・ゴールマンは、「成功要因のうちIQは2割、EQは8割」と述べています。低迷していたソニーのCEOに就任して変革を成功に導き、ソニーを復活させた平井一夫さんもこのEQを重視するリーダーシップを実践していました。

また最近、「自然体のリーダーが多いなぁ」と感じることはないでしょうか? 最近注目されている自分らしさを貫くリーダーシップのことを、「オーセンティック・リーダーシップ」(本心に偽りのないリーダーシップ)と呼びます。これは医療機器会社メトドロニック社の元会長兼CEOであり、ハーバード・ビジネス・スクール教授であるビル・ジョージが2003年に提唱した考え方です。

このEQとオーセンティックリーダーシップは、密接に関連しています。
そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、EQとオーセンティック・リーダーシップについて学んでいきました。

「EQ 心の知能指数」(ダニエル・ゴールマン著)
「オーセンティック・リーダーシップ」(ハーバード・ビジネス・レビュー編集部)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回12月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『心理的安全性』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第68回 「プロフェッショナル・マネジャー」を行いました

10月5日は、第68回の朝活・永井塾。テーマはハロルド・ジェニーン著『プロフェッショナル・マネジャー』でした。

本書の出版は1984年。

当時、現・ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんは30代中頃でした。そして本書第2章にある次の文章を読み「自分の経営は甘い」と衝撃を受け、「経営理念をガラッと180度変えた」というエピソードを、本書の解説で書いています。

 「本を読むときは、初めから終わりへ読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする」 

「これが私の最高の教科書」と言う柳井さんは、その後、本書の内容を忠実に実践し、同社を世界企業に育て上げました。

著者のジェニーンは米国の多国籍企業ITTのCEOに就任し58 四半期連続増益を達成。 18 年後に辞任するまで売上/利益 20 倍、全米上位500社の ランキング「フォーチュン500」で第 11 位の企業に育て上げた経営者です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、経営視点とは何かを学んでいきました。

 「プロフェッショナルマネジャー」(ハロルド・ジェニーン著)

8月の朝活永井塾「マネジャーの実像」(ミンツバーグ)、9月の「High Output Management」(アンディ・グローブ)に続くマネジャーシリーズ、3回目でした。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回11月2日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『EQとオーセンティック・リーダーシップ』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第67回 「シリコンバレーのマネジメント・バイブル 『High Output Management』」を行いました

9月7日は、第67回の朝活・永井塾。テーマは『シリコンバレーのマネジメント・バイブル 「High Output Management」』でした。

シリコンバレーの経営幹部に読み継がれてきた超実践的経営書があります。

インテル創設メンバーでありCEOや会長も務めた伝説的人物アンディ・グローブが執筆した「High Output Management』です。 

数多くのシリコンバレーの経営者が、本書を読んで自社の経営に役立ててきました。初版は1983年で1995年に改訂。もはや古典とも言えますが、現代でもシリコンバレーではバイブルです。対象読者はマネジャーですが、仕事の基本が学べるので、一般企業の会社員にも役立ちます。 

そこで今回の朝活永井塾では、8月の朝活永井塾「マネジャーの実像」(ミンツバーグ)に続くマネジャーシリーズ第2弾として、下記をテキストにマネジャーとしてのあり方を学んでいきました。

 『High Output Management』(アンディ・グローブ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回10月5日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『プロフェッショナル・マネジャー』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第66回『ミンツバーグから学ぶ、マネジャーのあり方』を行いました

8月3日は、第66回の朝活・永井塾。テーマは『ミンツバーグに学ぶ マネジャーのあり方』でした。

私が社会人になって初めて見たマネージャー(上司)は、颯爽として格好よく、仕事を熟知し、多くの部下の報告に対してその場で指示を出し、もの凄い量の仕事をこなしていました。まさに超人でした。

その後、同じ立場に立った私の実感は「実はこれは、際限のない皿回しの曲芸なのか…」でした。

そこで実際にマネジャーに張り付いて仕事ぶりを観察し、従来の経営学者たちの「マネジャーかくあるべし」という定説を根底からひっくり返したのが、経営学者ヘンリー・ミンツバーグです。ミンツバーグの著書「マネジャーの実像」は、29名のマネジャーを観察してまとめた1冊です。

ミンツバーグが本書で描き出すマネジャーは、実際にマネジャーの立場で悩んでいる人たちにとっては頷ける内容ばかりです。そして「マネジャーの仕事、頑張ってみようか!」という不思議なパワーも与えてくれます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、マネジャーとしてのあり方を学んでいきました。

『マネジャーの実像』(ヘンリー・ミンツバーグ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回9月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『シリコンバレーのマネジメントバイブル「High Output Management」』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第65回『運のいい人の法則』を行いました

7月6日は、第65回の朝活・永井塾。テーマは『運のいい人の法則』でした。

同じ才能を持ち、似たような努力をしていても、考え方や行動をちょっと変えるだけで、誰でも運は大きく開き成功確率はグッと上がります。この「運」について研究したのが、心理学者リチャード・ワイズマンです。

当初、運を研究し始めたワイズマンは、「運は予知能力では?」と考え、運のいい人と悪い人に宝くじの当選番号を予想してもらいました。結果は…当選確率はまったく同じ。しかし発見がありました。運のいい人は、運の悪い人の2倍以上「当選する自信がある」と答えていたのです。

ワイズマンは「運は考え方や行動に関係があるのでは?」と考えて研究を進め、運のいい人の4つの法則をまとめたのが、著書「運のいい人の法則」です。

運の芽(運気)をつかめば運が開き、つかみ損ねれば運は逃げていきます。そして誰でも自分の考え方や行動を変えれば「運のいい人」になれます。せっかくなら、私たちの運のいい人になりたいですよね。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、運気をつかむ「4つの法則」について、1つずつ学んでいきました。

『運のいい人の法則』(リチャード・ワイズマン著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回8月3日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『ミンツバーグから学ぶ マネジャーのあり方』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

2022-07-10 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

マーケティングはビジネスパーソンの必須科目

私がマーケティングの仕事を始めたのは、1990年代です。

当時、私はIBM社員でした。1994年、破綻寸前に追い込まれたIBMは、ガースナーがCEOに就任。様々な手を打って復活を果たしたのですが、その一つがマーケティングの強化でした。このためにガースナーはアメックス社長時代にマーケティング分野の右腕だった元部下(アビー・コンスタン)をIBMに招き、マーケティング部門を任せたのです。

「マーケティング専門職を育成しよう」と考えたアビーは、IBM社内でマーケティング専門職を育成することにしました。

この時、製品開発マネジャーだった私は異動して、マーケティング専門職の一期生になりました。IBMはマーケティング専門職の人たちの人材育成に戦略的に投資しました。

当時、マーケティングはマーケティング専門職の人が学ぶものだったのです。

これが、現代ではまったく変わりました。
あらゆる仕事で、マーケティングは必須科目になったのです。

私は企業向けにマーケティング研修を行っています。営業、商品開発、生産、管理、人事など、様々な職種の方々が参加していますが、マーケティングを学ぶと例外なくこうおっしゃいます。

「早くマーケティングを学べば良かった。これ、自分の仕事ですぐに役立ちます」

永井経営塾にも、実に様々な職種の方々が参加しておられます。

理容・美容店の美容師さんたちも拙著「100円のコーラを1000円で売る方法」を読んでいます。理由を聞くと、「だって100円のコーラを1000円で売りたいじゃないですか」。

これはマーケティングが「顧客の潜在ニーズを見つけ出し、価値を創り出して、顧客に提供し、ビジネスにすること」を、首尾一貫した方法論でまとめた考え方だからです。

モノを作れば売れる時代はとうの昔に終わりました。
現代は価値を創らないと売れない時代です。
だからマーケティングがわかれば、一気に仕事力がアップします。

最近注目されているリスキリングで、DXやITだけでなくマーケティングにも注目が集まっているのは、こんな理由です。

ただマーケティングを学ぶ上での大きな壁が、横文字の専門用語や一見難しそうに見える理論。この壁が意外に大きくて、多くの方々が挫折してしまうのです。

実はマーケティングは、いったん理解してしまえば、その本質は子どもでもわかるほどシンプルなものです。難しいことは、本質を理解した上で実践していくうちに次第に分かってきます。

ビジネスパーソンにとって大事なのは、限られた時間と労力の投資で、仕事で成果を挙げること。

そのためにも、いまやビジネスでは必須科目となったマーケティングを一人でも多くのビジネスパーソンに学んでいただける環境作りをしていきたいと思います。

 

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朝活永井塾 第64回『GRIT「やり抜く力」』を行いました

6月8日は、第64回の朝活・永井塾。テーマは『GRIT「やり抜く力」』でした。

私たちは「成功には才能が必要不可欠」と考えがちです。しかし世界を大きく変えた偉人でも、必ずしも天才的な才能があるとは限りません。 

ニュートンの推定知能指数は130。確かに優秀ですが、これは人口の2%程度。高校生の時にあなたと同じクラスにいた、あの秀才くんと同じレベルです。 

世界的ベストセラー『やり抜く力 GRIT』の著者であり、ペンシルバニア大学の心理学教授であるアンジェラ・ダックワースは、「才能よりも努力の方が2倍重要」と述べた上で、その努力する能力のことを「やり抜く力」(GRIT)という概念にまとめ、その実験成果を豊富な事例で紹介しています。 

私たちビジネスパーソンも、並外れた成功を手に入れるには「やり抜く力」が必要不可欠。そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、GRITの考え方を学んでいきました。

 『やり抜く力 GRIT』(アンジェラ・ダックワース著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回7月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『運のいい人の法則』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第63回『マズロー「完全なる経営」』を行いました

5月11日は、第63回の朝活・永井塾。テーマは『マズロー「完全なる経営」』でした。

世の中には、読まれずに誤解されている古典的名著が意外と多いのですが、マズロー著『完全なる経営』もそんな一冊です。

 マズローは本書で『欲求段階説』を提唱しましたが、多くの人が「マズローの欲求段階説」と聞くと思い浮かべる、あの5階層ピラミッドの図は、実はマズロー自身は書いていませんし、「欲求は5段階ある」とも言っていません。 

マズローが考え抜いたのは「よい企業とは、どうあるべきか」です。「自己実現を目指す人たち」が「よい企業」をつくり、「よい企業」が「自己実現を目指す人たち」を生み出します。本書のテーマは「いかにこの好循環をつくるか」なのです。マズロー思想は、現代経営理論にも大きな影響を与えています。

本書は、現代でも宝の山。そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、マズローの考え方を学んでいきました。

 『完全なる経営』(アブラハム・H・マズロー著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回6月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『GRIT やり抜く力』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

「何したいの」と聞かれて、答えられない中高年社員。どうする?

朝活永井塾で「マズロー」のお話しをしました。こんな内容でした。

【講義内容】
・「自己実現」は、人によって違う。天職を知りやり遂げるのも、自己実現の一つの形。
・自己実現を目指す人と、そんな人が集まる企業の相乗効果・好循環を、いかに生み出すかがカギ。
・「個人の目的=組織の目的」の状態になれば、あらゆる問題が目的達成の手段選びになる
・「パーパス経営」もこの流れで理解することが必要

そして質疑応答で、ある大企業で人事を担当する方からこんなご質問をいただきました。

【ご質問内容】
『パーパス経営の理解が深まりましたし、個人と企業の目的の一致が大事だということもよく分かりました。そこで中高年社員の変容についてご相談です。会社はパーパス経営の考え方になっているのですが、当社の中高年社員の多くは会社に入って20年間「上司に言われた通り仕事をする」という仕事スタイルが身についていて、「あなた、何したいの?」と質問しても、答えられる人がいない状態です。こんな人に気付かせるポイントはありますか?』

【私の回答】
これ、なかなか難しい状況ですよね。

私の経験では「自分は何をしたいのか、考えてみましょう」と聞かれても、答えられないビジネスパーソンは、実に多いのです。たとえばこのメールを見ているあなただったら、この質問にどのように答えるでしょうか?

特にご質問のような「言われた通りにやってきた」という中高年社員に上司が「あなたは何したいんですか?」と尋ねると、「あれ、自分、リストラ候補ですか?」と身構えちゃったりします。

「自分がやりたいこと」は、あくまで個人のことです。ですから会社から直接働きかけるのは、そもそも難しいのですよね。ご自身で気付くしかありません。

そこで会社にできることは、そのようなことを促す仕組みを作ることです。

ヒントは「人は場所が変わると、まったく変わることも多い」ということ。しおれていた植木も、置く場所を変えると見違えるように元気になったりしますよね。人も同じです。

そして、その人に合う環境は人それぞれです。転職して変わる人もいれば、別部門や別職種に変わった途端に見違えるような働きを見せる人もいます。

だから会社ができることは、まず社内で自由に異動したり、別職種(別プロフェッション)に変わりやすい環境を整えることだと思います。そしてできれば上司が介在しない形で、本人の意志で、自由に異動できることが望ましいと思います。

さらに社外で副業などの形で新しいことに挑戦するのをやりやすくするのも、一つの方法です。大企業にいる人材は、もともと能力が高い人が多いはず。社内に閉じこもって花開かなかった人も、社外の空気を吸って「自分のスキルが世の中で役立つ」と気づけば、花開くことも多いのです。

このような気づきの機会をできるだけ多く用意することが必要だと思います。

これらの施策で全員が100%変わることはありません。しかし変わる人は確実に増えます。確率戦です。全員は無理かもしれません。でも救われる人は増えていきます。

このような考え方で様々な施策を立てていくことで、徐々に会社の体質が変わり、社員も少しずつ変わっていくのではないかと思います。

 

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朝活永井塾 第62回『ドラッカー「現代の経営」と「経営者の条件」』を行いました

4月6日は、第62回の朝活・永井塾。テーマは『ドラッカー「現代の経営」と「経営者の条件」』でした。

最近は「ドラッカーは古い」という人もいるようです。読まない人は貴重な学びの機会を逸しているので、ちょっと残念ですね。

私はドラッカーの著書は、経営における聖書であり、論語だと思っています。

ドラッカーが1954年に刊行した著書『現代の経営』は、世界で初めてマネジメントの全体像を示した、王道中の王道と言える経営学の古典です。上下巻で550ページに及ぶ大著ですが、本書からは何冊ものドラッカーの名著が派生しています。

  • 経営戦略は、『創造する経営者』(1964年)
  • ビジネスパーソン自身のマネジメントは、『経営者の条件』(1966年)
  • ビジネスパーソンの体験的入門書は、『マネジメント』(1973年)

といった感じです。

このうち『経営者の条件』もまた、私たちビジネスパーソンが仕事をする上で、具体的なアドバイスが豊富に書かれています。ドラッカーの著書は、いつになっても古くならない不思議な本なのです。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、ドラッカーの考え方を学んでいきました。

『現代の経営』(ピーター・ドラッカー著)
『経営者の条件』(ピーター・ドラッカー著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

実はそんなドラッカーに大きな影響を与えたのが、アブラハム・マズロー。そこで次回5月11日(水)の朝活勉強会「永井塾」で、『意外と知らないマズロー「完全なる経営」』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

2022-04-11 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第61回「スモールビジネス成功の鉄則」を行いました

3月2日は、第61回の朝活・永井塾。テーマは「スモールビジネス成功の鉄則」でした。

起業にはスモールビジネスとスタートアップがあります。両者は全く違います。

スモールビジネスは、確実に利益を出すことを狙います。一方でスタートアップは、新市場を作るために一気に大きな投資をして規模拡大を狙います。

多くの人がカフェやお店を開いたり、コンサルタントや研修講師として独立したりして狙うのは、スモールビジネスです。

しかしスモールビジネスでは、ビジネスが成長に乗り始めたタイミングが正念場。いくらやっても仕事が終わりません。毎晩深夜まで仕事で、翌朝も早朝から仕事。週末も休みなし。好きで独立し始めた仕事なのに、こんな生活が続くとさすがに苦痛になります。そして消耗し、仕事も辞めたくなってしまいます。これはかなりツラいですよね。

こんな状態に陥っている経営者に「アナタは根本的な勘違いをしている」と言うのが、7万社以上の中小企業をコンサルティングして「世界ナンバーワンの中小企業のグル(導師)」と呼ばれるマイケル・ガーバーです。

多くの人は「カフェで美味しいコーヒーを提供すれば成功する」「人を教えるのが好きだから、いい研修サービスを提供すれば成功する」と考えて、専門的能力を磨きます。

しかし専門的能力だけでは、スモールビジネスの経営は成功しません。スモールビジネスで必要な能力のうち、専門的能力はごく一部なのです。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、スモールビジネスを成功させるポイントをご紹介していきます。

「はじめの一歩を踏み出そう」(マイケル・E・ガーバー著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は4月6日(水)。テーマは『ドラッカー「現代の経営」と「経営者の条件」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第60回「間違いだらけの起業の常識」を行いました

2月2日は、第60回の朝活・永井塾。テーマは「間違いだらけの起業の常識」でした。

世の中の常識は「成功する起業家はいちばん乗りを目指して、リスクを恐れず全力投球し、アイデアを絞り込む」。

しかし「これは都市伝説」と切り捨てるのが、いま世界で最も注目される組織心理学者であるアダム・グラント。グラントは著書『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』で、

①成功する起業家は後発であり、②リスクを徹底的に回避して、③アイデアの量で勝負する

…という事実を、圧倒的な数の事例と研究で実証しています。

そしてグラントが挙げている事例には、実はサラリーマン副業からユニコーン企業に育った起業も含まれています。サラリーマンの副業は、まさにグラントが提唱するパターンに見事に一致しているのです。

「人生100年時代」が現実になっている私たち日本のサラリーマンにとっても、本書は実に多くの示唆を与えてくれます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、起業で成功するポイントを考えていきました。これは起業に限らず、新規事業や、今後の起業を見据えた会社員の副業でも役に立つ考え方です。

「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」
(アダム・グラント著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は3月2日(水)。テーマは「スモールビジネス成功の鉄則」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第59回「統計リテラシーを身につけよう」を行いました

1月5日は、第59回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「統計リテラシーを身につけよう」でした。

「マネーボール」というブラッド・ピット主演の映画をご存じでしょうか? 米国の貧乏球団が、統計手法を使って低年棒だけど一芸に秀でた選手を発掘し、優勝争いをする物語です。 

読み書き能力のことを「リテラシー」といいます。「統計のリテラシー」があれば、ビジネスでも勝率を上げられます。 

一方で統計リテラシーがないと、間違った判断をしがちです。たとえばこんな報告があったとします。あなたは、この食べ物を禁止すべきと思いますか? 

「心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が、生前この食べ物を食べていた。凶悪犯の7割以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を食べていた」

 この食べ物は「ごはん」です。これは「統計学が最強の学問である」(西内啓著)で紹介されている事例ですが、統計リテラシーがないと「白米禁止」というおバカな結論になりかねません。 

「そうは言っても、統計学は難しそう…」と思いがちですが、その本質はシンプルです。ただ統計学には限界もあります。どんな状況で活用すべきなのかも見極める必要があります。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、統計リテラシーを身につけるポイントを学んでいきました。 

「統計学が最強の学問である」(西内啓著)
「実験計画法」(フィッシャー著

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は2月2日(水)。

テーマは「間違いだらけの起業の常識 〜 成功する起業家は後発、リスクを徹底回避する」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第58回「ファクトフルネス」を行いました

12月8日は、第58回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「ファクトフルネス」でした。

経営戦略やマーケティングでは、事実に基づいて状況を理解する必要があります。しかし間違って理解し、失敗することも少なくありません。

そこで参考になるのが、世界的ベストセラー「Facufulness(ファクトフルネス)」(ハンス・ロスリング他著)です。

人が事実に基づいて世界を見ることができない原因は、勉強不足だけとは限りません。人の本能に起因することが多いのです。我々の脳には先祖の狩猟時代に必要だった本能が組み込まれているからです。

私たちが危険を瞬間的に判断し、回避するのも本能のおかげです。本能は現代の生活でも必要ですが、すべてを本能に任せるとありのままの世界を見ることができなくなります。

本書では10の本能と対策が紹介されています。そこで今回の朝活永井塾では、本書にある10の本能への対策から、特にマーケティングで役立つ4つを選んで、マーケティング事例に置き換えて紹介しながら、学んでいきました。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は来年1月5日(水)。

テーマは「統計リテラシーを身につけよう」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-12-13 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第57回「『失敗の科学』と『偶然の科学』」を行いました

11月10日は、第57回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「『失敗の科学』と『成功の科学』」でした。

誰でも失敗したくありませんよね。かくいう私も、失敗はイヤです。でも新しい挑戦をする場合は、どうしても失敗が避けられません。そこで大事なのが、失敗から学ぶことです。

ここで大きな問題があります。私たちは、失敗から学ぶことがとても苦手なのです。そもそも人間の脳は、失敗から学べないようにできているからです。この仕組みがわかれば、私たちも失敗から学べるようになります。

そこで役立つのが、失敗を活かす方法を書いて世界的なベストセラーになったマシュー・サイド著「失敗の科学」です。 

また私たちは成功すると「成功した理由は○○だ」と直感的に考えがちです。しかし多くの場合、この直感は間違っています。実は成功の多くの要因は、運とタイミング。要は偶然が支配しているのです。

 この偶然の仕組みと対処方法を解き明かしたのが、物理学者から社会学者に転じてダンカン・ワッツの著書「偶然の科学」です。

失敗を認められない仕組みと、偶然が成功を左右する仕組みがわかれば、私たちが様々な場面で成功できる可能性は高まります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに成功するための方法を学んでいきました。

 『失敗の科学』(マシュー・サイド著)
『偶然の科学』(ダンカン・ワッツ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は12月8日(水)。

テーマは「Factfulness 事実どおりに見ることができない理由」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-11-13 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第56回「ショッピングの科学」を行いました

10月6日は、第56回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『ショッピングの科学』でした。

かつて企業は広告を使って消費者に「この商品を買いたい」と思わせ、来店させて売っていました。しかし現代の私たちは、たとえばコンビニや書店になんとなく入って、何となく店内で何を買うか決めています。

 売る側の人たちは、意外なほどこのような客のことを知りません。 この秘密を解明したのが、マーケティング・コンサルタント会社エンバイロセル社の創業者・CEOのパコ・アンダーヒルです。

たとえば彼は、百貨店のネクタイ売場で品定めする客が、他の客に尻を押されると、そこで買い物をやめることを発見しました。そこで、売場を通路から離れた場所に移すと売上は急上昇。同じ現象がさまざまな売場で起こっていました。

売上に悩む店は少なくありませんが、パコ・アンダーヒルは 「ほんの少しの工夫で、店の売上はグンと伸びる」 と言います。彼の会社は全世界でサービスを展開し、『フォーチュン』誌の上位100社の3分の1がクライアントです。 

そんな彼が書いた『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』は世界的なベストセラー。海外のMBAでも教科書として使われています。 

副題のショッピングの科学とは、買物客が購入したくなるように店や商品を変える考え方です。彼の会社は企業の依頼を受け、訓練された調査員がさまざまな店で気づかれぬように買物客を尾行し、全行動を記録・分析して、客が商品を買うためのヒントをあぶり出していきます。

マーケティングというと大がかりなマーケティング戦略に目が行きがちです。しかし実際には、現場での実践がビジネスの結果を大きく左右することも多いのです。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにお店での施策を考えていきました。

 『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』(パコ・アンダーヒル著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は11月10日(水)。

テーマは「失敗の科学と偶然の科学」です。申込みはこちらからどうぞ。