朝活永井塾 第79回 『OODAループ』を行いました

9月6日は、第79回の朝活・永井塾。テーマは『OODAループ』でした。

ビジネスでは「PDCAサイクル」が有名です。しかしPDCAは計画にこだわりすぎて成果が出なかったり、想定外のことが起こると対応できない、という問題があります。

そこで最近、多くの企業が注目するのがOODA(ウーダ)ループという意思決定方法。米空軍の戦略家であるジョン・ボイドが生み出した思想です。

ボイドは古今東西の戦いに加え、孫子や宮本武蔵などの東洋思想、大野耐一のトヨタ生産方式などから深く学び、自身の理論を体系化しました。

この欧米諸国の軍事戦略に大きな影響を与えたボイドの思想・OODAループを、直弟子の著者が初めてビジネス向けにまとめた著書が『OODA LOOP』です。

たとえば普通のチェスプレイヤーが、最強のチェス・プレイヤーに勝つ方法をご存じでしょうか? 実はルールを2つだけ変えれば勝てます。

❶対戦相手が最初に指す
❷対戦相手が1手指すたびに、こちらは2手指せる 

これで駒落ちでも、余裕で勝てます。つまり最強の敵でも、相手が1手指す間に2手指すような圧倒的なスピードを獲得すれば勝てるのです。

ビジネスも同じ。OODAループを使いこなせば、あたかもチェスで相手が1手指す間に2手指すように、圧倒的なスピードを獲得して勝てます。

このOODAループは、さまざまな分野に広がっています。起業家のエリック・リースは、OODAループを新規事業立ち上げに応用した、有名な「リーン・スタートアップ」という方法論を提唱しています。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、OODAループについて学んでいきました。

『OODA LOOP』(チェット・リチャーズ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回10月4日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『組織行動学を学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第78回 『アージリス「組織の罠」』を行いました

8月2日は、第78回の朝活・永井塾。テーマは『アージリス「組織の罠」』でした。

このように提案するコンサルタントは少なくありません。

『まず組織のあるべき姿を描き、社員に周知徹底することです。組織変革の成功は、まずそこからですよ』

そしてトップ肝いりの組織活性化プロジェクトとか、組織文化刷新プロジェクトが始まります。しかしそのようなプロジェクトは、人知れず失敗することが多いように感じます。

「組織学習の父」と称される組織行動学の大家クリス・アージリスは、晩年に研究の集大成『組織の罠』という著書を刊行しています。本書では、アージリス自身が同席した、ある組織の経営幹部の会議が紹介されています。

新任トップ「オープンに議論して信頼し合う組織にしたい。協力して欲しい」
経営幹部 「……」(一同沈黙)
アージリス「…やり方が変わると困る人もいるので、皆さん反対なのでは?」
経営幹部 「……」(沈黙が続く)
そして最後に…
古参幹部 「ご方針なら従うまでです」

会議後、その古参幹部はすぐにアージリスに近寄って、こう言いました。
「あなたのおっしゃる通りで困るんです。あとでトップに言います」
「なぜ今日言わなかったんですか?」
「ウチの組織では言えませんねぇ」

翌日、新任トップはアージリスに言いました。
「あの古参トップには失望した。率直に言うと期待していたんだが…」
「本人に言いましたか?」
「いや、それは言えないねぇ」

米国・国務省の事例ですが、私たちの周りでも「あるある」の話ですよね。

世の中にはさまざまな組織変革の理論や文献があります。アージリスはそれらを個別に検証した上で「組織の罠を取り上げている文献や研究はほとんどない。『組織のあるべき姿をつくれば、組織変革は成功します』と主張する文献ばかりだ」と嘆いています。

こんな困った問題に正面から取り組んだのが、アージリスの著書「組織の罠」です。

私自身、企業様のビジネスの現場でホンネとタテマエが乖離して組織が動かない体験を繰り返してきました。一方で、事実をもとにホンネで議論を始めて、仲間と一緒に組織を変えようと考え始めると、組織が動くことも数多く体験してきました。

アージリスはまさにその方法を本書で提示しています。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本をテキストに、組織の罠を克服する方法を学んでいきました。

『組織の罠』(クリス・アージリス著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回9月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『OODA LOOP』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第77回 『ピーター・センゲ「学習する組織」』を行いました

7月12日は、第77回の朝活・永井塾。テーマは『ピーター・センゲ「学習する組織」』でした。

ピーター・センゲ著『学習する組織』は、組織が目指すべき進化の方向を描いた、歴史的な経営書です。 ハーバード・ビジネス・レビュー誌も「この75年間でマネジメントに最も影響を与えた本の一冊」に本書を選出しています。

本書が描く「学習する組織」とは、激しい変化の中で自ら学び、進化し続ける組織のこと。そのために人が生まれながらに持つ「自ら学びたい」という力を引き出し、組織全体が学んでいく仕組みを考えていきます。

しかし現実には、従来型組織は真逆。社員は目標に沿って管理され、結果で業績評価されて、「自ら学びたい」という力・自尊心・喜び・好奇心・創造性は失われていますし、目標は社内でバラバラです。従来型組織はもう限界なのです。

そこで学習する組織では、①システム思考、②自己マスタリー、③共有ビジョン、④メンタルモデル、⑤チーム学習といった5つの学習能力を組織が身につけることを目指します。

ただ580ページにも及ぶ本著は「難解で読めない」という人も多いのが現実。そこで今回の朝活永井塾では、ポイントを絞って本書のエッセンスをご紹介し、自ら学ぶ組織のあり方について学んでいきました。

『学習する組織』(ピーター・センゲ著) 

久しぶりの経営理論系のテーマでした。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回8月2日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『アージリス「組織の罠」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第76回 『日本の安心はなぜ消えたのか』を行いました

6月7日は、第76回の朝活・永井塾。テーマは『日本の安心はなぜ消えたのか』でした。

日本人は集団主義でお互いに助け合う美風があるといわれています。 

しかし「これは集団というタガをはめられた環境での話」ということを豊富な研究データで露わにしたのが、日米で比較研究を続け、「日本型・ 安心社会からグローバル型・信頼社会へ」と提唱し続けてきた社会心理学者の山岸俊男氏です。

日本人は、実はタガが外れた途端に他人を信用せず、きわめて個人主義的に振る舞うというのです。

「まさか」と思うかもしれませんが、山岸氏の著書『日本の「安心」はなぜ消えたのか』は私たちの常識を次々と覆し、日本社会の本質を露わにした、知る人ぞ知る隠れた日本人論の名著です。

グローバル時代に日本の組織をいかに進化させるべきかを考える上で、本書の洞察は実に示唆に富んでいます。

その影響は、現在日本企業が進めているジョブ型雇用や、ガバナンスの分野にまで及びます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、日本の組織について学んでいきました。

『日本の安心はなぜ消えたのか』(山岸俊男著)

5月の朝活『中根千枝 「タテ社会の人間関係」』と同様、今回も日本型組織がテーマでした。前回と今回の内容をあわせることで、日本型集団組織をどのように進化させていくべきなのかを原理原則からより深く考えていくことができます。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回7月12日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『自ら学ぶ組織を作る方法
ピーター・センゲ『学習する組織』』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第75回 『日本組織の特徴は何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』を行いました

5月10日は、第75回の朝活・永井塾。テーマは『日本組織の特徴な何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』でした。

「日本人って、やっぱり○○○だよね」

私たちはつい、こう口走ってしまいます。では日本人と海外の人は何が具体的にどう違うか、説明できるでしょうか?

もし答えに詰まるようなら、本書『タテ社会の人間関係』(中根千枝著)がおすすめです。1967年に刊行された、116万部超の超ロングセラーです。

著者の中根氏は、社会人類学者の草分けです。中根氏はインド、英国、イタリアに長期滞在し、現地で社会学の研究をした後、日本に戻り、こう思いました。「そういえば日本の集団構造って、どこも同じよね」。

日本社会は近代化しましたが、基本的な人同士のやり取りは変わっていません。たとえば年功序列。学生時代は先輩・後輩の上下関係が明確。国会議員は当選回数が重要。海外では年齢にかかわらず、能力があれば若くても抜擢されます。なぜ、こんな違いがあるのでしょうか?

そこで、中根氏がホテルにこもり、2週間で書き上げた論文が本書の元です。本書は半世紀を経ても色あせません。

最近はジョブ型雇用なども始まり、「古い慣習は変えよう」という機運も高まり、日本の組織は大きく変わり始めています。しかし日本の組織には日本の組織ならではの個性があります。日本組織の個性を理解することで、より日本にあった形の変革がスムーズにできるようになります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、日本の組織について学んでいきました。

『タテ社会の人間関係』(中根千枝著)
『タテ社会の力学』(中根千枝著)

日本組織の特性をちゃんと理解した上で手を打つことが、ビジネス戦略実行の成否を握ることも多いのです。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回6月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『和を以て貴しはウソ? 山岸俊男「日本の「安心」はなぜ消えたのか」』です。日本人論が続きますね。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第74回 『「無知の知」なんて言っていない? 「ソクラテスの弁明」』を行いました

4月5日は、第74回の朝活・永井塾。テーマは『「無知の知」なんて言っていない? 「ソクラテスの弁明」』でした。

「ソクラテス? 仕事やマーケティングとぜんぜん関係ないじゃん。そんなの学んでいるヒマないよ」と思いがちですが、実はこれは食わず嫌いです。リベラルアーツ(哲学などの一般教養)を学ぶと、ビジネスの思考力に深みが宿ります。

そしてソクラテスというと、必ず出てくるのが「無知の知」という言葉。

実はコレ、ちゃんとソクラテスを本を読んでいない人が陥る誤解です。

残念なことに世間で「知識人」と呼ばれる人でも、ご著書やSNSで『ソクラテスも「無知の知」といってます』と書いていたりします。

ソクラテスは本を1冊も残しませんでした。
ソクラテスの言葉をまとめたのは、弟子のプラトンです。
国際プラトン学会の会長も務めた世界的なプラトン研究の第一人者である東京大学の納富信留教授は、ご著書でこうおっしゃっています。

『「無知の知」は大きな誤解。海外ではこのような誤解はない』

ソクラテスは2400年も前の人ですが、ソクラテスをちゃんと学ぶことで、現代の私たちがビジネスや日常生活でも陥りがちな誤りについても気付くことができます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、ソクラテスの世界をできるだけわかりやすく噛み砕いて学んでいきました。

『ソクラテスの弁明』(プラトン著、納富信留訳)

前回の「道元」が好評でしたので、今回もリベラルアーツ系のテーマを取り上げました。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回5月10日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『日本組織の特徴は何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第73回 『「悟り」の世界を、道元「正法眼蔵」から学ぼう」を行いました

3月8日は、第73回の朝活・永井塾。テーマは『「悟り」の世界を、道元「正法眼蔵」から学ぼう』でした。

私たちは、ビジネスでもプライベートでも、例外なく悩みや迷いを抱えて生きています。「迷いがなくなるといいなぁ」という方も多いのではないでしょうか?

そんな方にお勧めしたいのが、鎌倉時代の曹洞宗の開祖・道元が書いた「正法眼蔵」です。本書は「悟り」や「禅」の世界について書かれた本です。

今、ハーバードビジネススクールや米国のMBAでは「禅」「東洋思想」「道徳」をテーマにした講義が人気です。かのジョブズも、禅を学びました。最先端のビジネスの世界ではいま、東洋思想から新たな指針を得ようとしています。

しかし本家である私たち日本人は、意外と東洋思想について学んだ事がないのではないでしょうか。 

本書は講談社学術文庫版で全8巻合計3412ページという難解な大著ですが、本書が一貫して追及しているのは「モノゴトの道理とは何か?」を見抜く力、つまり「悟りの世界」についてです。

 私たちビジネスパーソンは、常に仕事で常に迷いつつも、必死に取り組んでいます。「迷いが消えれば、楽なのになぁ」と思うこともありますが、「迷いが消滅した世界」なんてありません。

道元も「迷いが消えれば、悟りが開ける」とは考えませんでした。
迷いと悟りとは全く別物。悟りを得た人は「迷いの現実こそが本来の姿」と覚悟を決め、目の前の現実に立ち向かいます。そしてビジネスでは、迷いこそがビッグチャンスになることも多いのです。 

正法眼蔵にある「悟り」の世界を学ぶことで、仕事への向き合い方や、自分の能力を発揮するためのヒントが得られます。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って「悟りの世界」を学びました。

 『正法眼蔵(一〜八)』(道元著、増谷文雄訳)
『道元禅入門』(田里亦無著)
『禅で生きぬけ』(田里亦無著)
『正法眼蔵入門』(頼住光子著)
 

これまでマーケティングやマネジメント系のテーマを中心に取り上げた朝活永井塾ではちょっと異色のテーマですが、ビジネスの世界でマーケティングやマネジメントに取り組む上でも、役立つ内容だったと思います。 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回4月5日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『「無知の知」なんていっていない? 「ソクラテスの弁明」を正しく学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第72回 「グーグルを一枚岩の組織に変えた管理手法 OKR」を行いました

2月8日は、第72回の朝活・永井塾。テーマは『グーグルを一枚岩の組織に変えた管理手法 OKR』でした。

最近は日本でもOKRの話題を時々見かけるようになりました。

OKRとは、社員の能力を目一杯引き出しながら、全社員が同じ課題に一枚岩で取り組めるようにする目標設定・管理の方法論です。全員で課題共有し、個人の能力を目一杯引き出せば、会社はとてつもない力を発揮できます。

OKRは、ツイッター、リンクトイン、オラクルなどのシリコンバレー企業だけでなく BMW、ディズニー、サムソン、エクソンなどの大企業でも活用されています。日本企業でも、花王などの大企業が本格導入を始めています。(なおOKRは目標(Objective)と主要な結果(Key Result)の頭文字をとったものです)

このOKR関連本で一番まとまっているのが、『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR』(ジョン・ドーア著)です。本書に序文を寄せているグーグル創業者のラリー・ペイジは、こう述べています。

「グーグルが大きく成長する上で、OKRは重要な役割を果たした」

実際にグーグルは創業2年目からOKRを採用し、大きく成長しました。
OKRの方法論は「目標設定→評価」というシンプルなものです。PDCAと一見似ていますが、根本的に違う点は「100%達成」を必ずしも評価しないことです。むしろ100%達成だと「目標が低すぎたのでは?」と悪い評価が下されます。

つまりOKRは「堅めの目標」を設定しがちなPDCAの弱点を克服するために考えられた方法論なのです。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使ってOKRの方法を学んでいきました。

『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR』(ジョン・ドーア著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回3月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『ビジネスパーソンのための「悟り」の世界を道元「正法眼蔵」から学ぼう』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第71回 「シリコンバレー流コーチング」を行いました

1月11日は、第71回の朝活・永井塾。テーマは『シリコンバレー流 コーチング』でした。

日本でもコーチングの考え方が広まってきました。しかし勘違いが多いのも現実です。

「○○○で困っています」
「それなら、□□□するといいよ」

これは「その人が知らないことを教える」というティーチングです。

コーチングは「その人が必要な答えは、その人の中にある」と考えます。こんな感じです。

「○○○で困っています」
「問題は何だと思います?」
「△△だと思います」
「じゃぁ、どうすればいいでしょうね?」

相手に問いかけて、相手の中にある答えを引き出す。基本的な考え方が、真逆なのです。このコーチングをする上で、私がとても役立つと考えるのが、シリコンバレーで「最高のコーチ」と称されたビル・キャンベルの方法論を紹介した「1兆ドルコーチ」(エリック・シュミットほか著)です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使ってコーチングの方法を学んでいきましら。

「1兆ドルコーチ」(エリック・シュミットほか著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回2月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『グーグルを一枚岩の組織に変えた管理手法 OKR​』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第70回 「心理的安全性」を行いました

12月7日は、第70回の朝活・永井塾。テーマは『心理的安全性』でした。

社員から全然、新しい意見が出てこない…。こんなことでお悩みのマネジャーは多いですよね。 

社員から新しい意見がでない組織には「心理的安全性が低い」という共通点があります。この心理的安全性の概念がわかれば、高い成果を生むチームをつくるポイントもわかるようになります。

「心理的安全性」の概念を世界的名著「恐れのない組織」で初めて提唱したのが、ハーバード・ビジネススクール教授のエイミー・エドモンドソンです。 

心理的安全性の概念を学び、必要な対策を打つことで、今の組織を次々とイノベーションを生み出す組織に変えることができるようになります。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、心理的安全性について学んでいきました。

 「恐れのない組織」(エイミー・エドモンドソン著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回2023年1月11日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『コーチング』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第69回 「EQとオーセンティック・リーダーシップ」を行いました

11月2日は、第69回の朝活・永井塾。テーマは『EQとオーセンティック・リーダーシップ』でした。

心の知能指数のことをEQと呼びます。EQとは人の感情を思いやり、自分の感情をコントロールして動機づける力のこと。現代のビジネスではこのEQがますます大事になっています。IQが「考える知性」とすれば、EQは「感じる知性」です。

『EQ こころの知能指数』の著者ダニエル・ゴールマンは、「成功要因のうちIQは2割、EQは8割」と述べています。低迷していたソニーのCEOに就任して変革を成功に導き、ソニーを復活させた平井一夫さんもこのEQを重視するリーダーシップを実践していました。

また最近、「自然体のリーダーが多いなぁ」と感じることはないでしょうか? 最近注目されている自分らしさを貫くリーダーシップのことを、「オーセンティック・リーダーシップ」(本心に偽りのないリーダーシップ)と呼びます。これは医療機器会社メトドロニック社の元会長兼CEOであり、ハーバード・ビジネス・スクール教授であるビル・ジョージが2003年に提唱した考え方です。

このEQとオーセンティックリーダーシップは、密接に関連しています。
そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、EQとオーセンティック・リーダーシップについて学んでいきました。

「EQ 心の知能指数」(ダニエル・ゴールマン著)
「オーセンティック・リーダーシップ」(ハーバード・ビジネス・レビュー編集部)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回12月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『心理的安全性』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第68回 「プロフェッショナル・マネジャー」を行いました

10月5日は、第68回の朝活・永井塾。テーマはハロルド・ジェニーン著『プロフェッショナル・マネジャー』でした。

本書の出版は1984年。

当時、現・ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんは30代中頃でした。そして本書第2章にある次の文章を読み「自分の経営は甘い」と衝撃を受け、「経営理念をガラッと180度変えた」というエピソードを、本書の解説で書いています。

 「本を読むときは、初めから終わりへ読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする」 

「これが私の最高の教科書」と言う柳井さんは、その後、本書の内容を忠実に実践し、同社を世界企業に育て上げました。

著者のジェニーンは米国の多国籍企業ITTのCEOに就任し58 四半期連続増益を達成。 18 年後に辞任するまで売上/利益 20 倍、全米上位500社の ランキング「フォーチュン500」で第 11 位の企業に育て上げた経営者です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、経営視点とは何かを学んでいきました。

 「プロフェッショナルマネジャー」(ハロルド・ジェニーン著)

8月の朝活永井塾「マネジャーの実像」(ミンツバーグ)、9月の「High Output Management」(アンディ・グローブ)に続くマネジャーシリーズ、3回目でした。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回11月2日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『EQとオーセンティック・リーダーシップ』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第67回 「シリコンバレーのマネジメント・バイブル 『High Output Management』」を行いました

9月7日は、第67回の朝活・永井塾。テーマは『シリコンバレーのマネジメント・バイブル 「High Output Management」』でした。

シリコンバレーの経営幹部に読み継がれてきた超実践的経営書があります。

インテル創設メンバーでありCEOや会長も務めた伝説的人物アンディ・グローブが執筆した「High Output Management』です。 

数多くのシリコンバレーの経営者が、本書を読んで自社の経営に役立ててきました。初版は1983年で1995年に改訂。もはや古典とも言えますが、現代でもシリコンバレーではバイブルです。対象読者はマネジャーですが、仕事の基本が学べるので、一般企業の会社員にも役立ちます。 

そこで今回の朝活永井塾では、8月の朝活永井塾「マネジャーの実像」(ミンツバーグ)に続くマネジャーシリーズ第2弾として、下記をテキストにマネジャーとしてのあり方を学んでいきました。

 『High Output Management』(アンディ・グローブ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

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次回10月5日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『プロフェッショナル・マネジャー』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第66回『ミンツバーグから学ぶ、マネジャーのあり方』を行いました

8月3日は、第66回の朝活・永井塾。テーマは『ミンツバーグに学ぶ マネジャーのあり方』でした。

私が社会人になって初めて見たマネージャー(上司)は、颯爽として格好よく、仕事を熟知し、多くの部下の報告に対してその場で指示を出し、もの凄い量の仕事をこなしていました。まさに超人でした。

その後、同じ立場に立った私の実感は「実はこれは、際限のない皿回しの曲芸なのか…」でした。

そこで実際にマネジャーに張り付いて仕事ぶりを観察し、従来の経営学者たちの「マネジャーかくあるべし」という定説を根底からひっくり返したのが、経営学者ヘンリー・ミンツバーグです。ミンツバーグの著書「マネジャーの実像」は、29名のマネジャーを観察してまとめた1冊です。

ミンツバーグが本書で描き出すマネジャーは、実際にマネジャーの立場で悩んでいる人たちにとっては頷ける内容ばかりです。そして「マネジャーの仕事、頑張ってみようか!」という不思議なパワーも与えてくれます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、マネジャーとしてのあり方を学んでいきました。

『マネジャーの実像』(ヘンリー・ミンツバーグ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

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次回9月7日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『シリコンバレーのマネジメントバイブル「High Output Management」』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第65回『運のいい人の法則』を行いました

7月6日は、第65回の朝活・永井塾。テーマは『運のいい人の法則』でした。

同じ才能を持ち、似たような努力をしていても、考え方や行動をちょっと変えるだけで、誰でも運は大きく開き成功確率はグッと上がります。この「運」について研究したのが、心理学者リチャード・ワイズマンです。

当初、運を研究し始めたワイズマンは、「運は予知能力では?」と考え、運のいい人と悪い人に宝くじの当選番号を予想してもらいました。結果は…当選確率はまったく同じ。しかし発見がありました。運のいい人は、運の悪い人の2倍以上「当選する自信がある」と答えていたのです。

ワイズマンは「運は考え方や行動に関係があるのでは?」と考えて研究を進め、運のいい人の4つの法則をまとめたのが、著書「運のいい人の法則」です。

運の芽(運気)をつかめば運が開き、つかみ損ねれば運は逃げていきます。そして誰でも自分の考え方や行動を変えれば「運のいい人」になれます。せっかくなら、私たちの運のいい人になりたいですよね。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、運気をつかむ「4つの法則」について、1つずつ学んでいきました。

『運のいい人の法則』(リチャード・ワイズマン著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回8月3日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『ミンツバーグから学ぶ マネジャーのあり方』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

2022-07-10 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

マーケティングはビジネスパーソンの必須科目

私がマーケティングの仕事を始めたのは、1990年代です。

当時、私はIBM社員でした。1994年、破綻寸前に追い込まれたIBMは、ガースナーがCEOに就任。様々な手を打って復活を果たしたのですが、その一つがマーケティングの強化でした。このためにガースナーはアメックス社長時代にマーケティング分野の右腕だった元部下(アビー・コンスタン)をIBMに招き、マーケティング部門を任せたのです。

「マーケティング専門職を育成しよう」と考えたアビーは、IBM社内でマーケティング専門職を育成することにしました。

この時、製品開発マネジャーだった私は異動して、マーケティング専門職の一期生になりました。IBMはマーケティング専門職の人たちの人材育成に戦略的に投資しました。

当時、マーケティングはマーケティング専門職の人が学ぶものだったのです。

これが、現代ではまったく変わりました。
あらゆる仕事で、マーケティングは必須科目になったのです。

私は企業向けにマーケティング研修を行っています。営業、商品開発、生産、管理、人事など、様々な職種の方々が参加していますが、マーケティングを学ぶと例外なくこうおっしゃいます。

「早くマーケティングを学べば良かった。これ、自分の仕事ですぐに役立ちます」

永井経営塾にも、実に様々な職種の方々が参加しておられます。

理容・美容店の美容師さんたちも拙著「100円のコーラを1000円で売る方法」を読んでいます。理由を聞くと、「だって100円のコーラを1000円で売りたいじゃないですか」。

これはマーケティングが「顧客の潜在ニーズを見つけ出し、価値を創り出して、顧客に提供し、ビジネスにすること」を、首尾一貫した方法論でまとめた考え方だからです。

モノを作れば売れる時代はとうの昔に終わりました。
現代は価値を創らないと売れない時代です。
だからマーケティングがわかれば、一気に仕事力がアップします。

最近注目されているリスキリングで、DXやITだけでなくマーケティングにも注目が集まっているのは、こんな理由です。

ただマーケティングを学ぶ上での大きな壁が、横文字の専門用語や一見難しそうに見える理論。この壁が意外に大きくて、多くの方々が挫折してしまうのです。

実はマーケティングは、いったん理解してしまえば、その本質は子どもでもわかるほどシンプルなものです。難しいことは、本質を理解した上で実践していくうちに次第に分かってきます。

ビジネスパーソンにとって大事なのは、限られた時間と労力の投資で、仕事で成果を挙げること。

そのためにも、いまやビジネスでは必須科目となったマーケティングを一人でも多くのビジネスパーソンに学んでいただける環境作りをしていきたいと思います。

 

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朝活永井塾 第64回『GRIT「やり抜く力」』を行いました

6月8日は、第64回の朝活・永井塾。テーマは『GRIT「やり抜く力」』でした。

私たちは「成功には才能が必要不可欠」と考えがちです。しかし世界を大きく変えた偉人でも、必ずしも天才的な才能があるとは限りません。 

ニュートンの推定知能指数は130。確かに優秀ですが、これは人口の2%程度。高校生の時にあなたと同じクラスにいた、あの秀才くんと同じレベルです。 

世界的ベストセラー『やり抜く力 GRIT』の著者であり、ペンシルバニア大学の心理学教授であるアンジェラ・ダックワースは、「才能よりも努力の方が2倍重要」と述べた上で、その努力する能力のことを「やり抜く力」(GRIT)という概念にまとめ、その実験成果を豊富な事例で紹介しています。 

私たちビジネスパーソンも、並外れた成功を手に入れるには「やり抜く力」が必要不可欠。そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、GRITの考え方を学んでいきました。

 『やり抜く力 GRIT』(アンジェラ・ダックワース著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回7月6日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『運のいい人の法則』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第63回『マズロー「完全なる経営」』を行いました

5月11日は、第63回の朝活・永井塾。テーマは『マズロー「完全なる経営」』でした。

世の中には、読まれずに誤解されている古典的名著が意外と多いのですが、マズロー著『完全なる経営』もそんな一冊です。

 マズローは本書で『欲求段階説』を提唱しましたが、多くの人が「マズローの欲求段階説」と聞くと思い浮かべる、あの5階層ピラミッドの図は、実はマズロー自身は書いていませんし、「欲求は5段階ある」とも言っていません。 

マズローが考え抜いたのは「よい企業とは、どうあるべきか」です。「自己実現を目指す人たち」が「よい企業」をつくり、「よい企業」が「自己実現を目指す人たち」を生み出します。本書のテーマは「いかにこの好循環をつくるか」なのです。マズロー思想は、現代経営理論にも大きな影響を与えています。

本書は、現代でも宝の山。そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、マズローの考え方を学んでいきました。

 『完全なる経営』(アブラハム・H・マズロー著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回6月8日(水)の朝活勉強会「永井塾」は、『GRIT やり抜く力』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

「何したいの」と聞かれて、答えられない中高年社員。どうする?

朝活永井塾で「マズロー」のお話しをしました。こんな内容でした。

【講義内容】
・「自己実現」は、人によって違う。天職を知りやり遂げるのも、自己実現の一つの形。
・自己実現を目指す人と、そんな人が集まる企業の相乗効果・好循環を、いかに生み出すかがカギ。
・「個人の目的=組織の目的」の状態になれば、あらゆる問題が目的達成の手段選びになる
・「パーパス経営」もこの流れで理解することが必要

そして質疑応答で、ある大企業で人事を担当する方からこんなご質問をいただきました。

【ご質問内容】
『パーパス経営の理解が深まりましたし、個人と企業の目的の一致が大事だということもよく分かりました。そこで中高年社員の変容についてご相談です。会社はパーパス経営の考え方になっているのですが、当社の中高年社員の多くは会社に入って20年間「上司に言われた通り仕事をする」という仕事スタイルが身についていて、「あなた、何したいの?」と質問しても、答えられる人がいない状態です。こんな人に気付かせるポイントはありますか?』

【私の回答】
これ、なかなか難しい状況ですよね。

私の経験では「自分は何をしたいのか、考えてみましょう」と聞かれても、答えられないビジネスパーソンは、実に多いのです。たとえばこのメールを見ているあなただったら、この質問にどのように答えるでしょうか?

特にご質問のような「言われた通りにやってきた」という中高年社員に上司が「あなたは何したいんですか?」と尋ねると、「あれ、自分、リストラ候補ですか?」と身構えちゃったりします。

「自分がやりたいこと」は、あくまで個人のことです。ですから会社から直接働きかけるのは、そもそも難しいのですよね。ご自身で気付くしかありません。

そこで会社にできることは、そのようなことを促す仕組みを作ることです。

ヒントは「人は場所が変わると、まったく変わることも多い」ということ。しおれていた植木も、置く場所を変えると見違えるように元気になったりしますよね。人も同じです。

そして、その人に合う環境は人それぞれです。転職して変わる人もいれば、別部門や別職種に変わった途端に見違えるような働きを見せる人もいます。

だから会社ができることは、まず社内で自由に異動したり、別職種(別プロフェッション)に変わりやすい環境を整えることだと思います。そしてできれば上司が介在しない形で、本人の意志で、自由に異動できることが望ましいと思います。

さらに社外で副業などの形で新しいことに挑戦するのをやりやすくするのも、一つの方法です。大企業にいる人材は、もともと能力が高い人が多いはず。社内に閉じこもって花開かなかった人も、社外の空気を吸って「自分のスキルが世の中で役立つ」と気づけば、花開くことも多いのです。

このような気づきの機会をできるだけ多く用意することが必要だと思います。

これらの施策で全員が100%変わることはありません。しかし変わる人は確実に増えます。確率戦です。全員は無理かもしれません。でも救われる人は増えていきます。

このような考え方で様々な施策を立てていくことで、徐々に会社の体質が変わり、社員も少しずつ変わっていくのではないかと思います。

 

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朝活永井塾 第62回『ドラッカー「現代の経営」と「経営者の条件」』を行いました

4月6日は、第62回の朝活・永井塾。テーマは『ドラッカー「現代の経営」と「経営者の条件」』でした。

最近は「ドラッカーは古い」という人もいるようです。読まない人は貴重な学びの機会を逸しているので、ちょっと残念ですね。

私はドラッカーの著書は、経営における聖書であり、論語だと思っています。

ドラッカーが1954年に刊行した著書『現代の経営』は、世界で初めてマネジメントの全体像を示した、王道中の王道と言える経営学の古典です。上下巻で550ページに及ぶ大著ですが、本書からは何冊ものドラッカーの名著が派生しています。

  • 経営戦略は、『創造する経営者』(1964年)
  • ビジネスパーソン自身のマネジメントは、『経営者の条件』(1966年)
  • ビジネスパーソンの体験的入門書は、『マネジメント』(1973年)

といった感じです。

このうち『経営者の条件』もまた、私たちビジネスパーソンが仕事をする上で、具体的なアドバイスが豊富に書かれています。ドラッカーの著書は、いつになっても古くならない不思議な本なのです。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、ドラッカーの考え方を学んでいきました。

『現代の経営』(ピーター・ドラッカー著)
『経営者の条件』(ピーター・ドラッカー著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

実はそんなドラッカーに大きな影響を与えたのが、アブラハム・マズロー。そこで次回5月11日(水)の朝活勉強会「永井塾」で、『意外と知らないマズロー「完全なる経営」』がテーマです。申込みはこちらからどうぞ。

2022-04-11 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第61回「スモールビジネス成功の鉄則」を行いました

3月2日は、第61回の朝活・永井塾。テーマは「スモールビジネス成功の鉄則」でした。

起業にはスモールビジネスとスタートアップがあります。両者は全く違います。

スモールビジネスは、確実に利益を出すことを狙います。一方でスタートアップは、新市場を作るために一気に大きな投資をして規模拡大を狙います。

多くの人がカフェやお店を開いたり、コンサルタントや研修講師として独立したりして狙うのは、スモールビジネスです。

しかしスモールビジネスでは、ビジネスが成長に乗り始めたタイミングが正念場。いくらやっても仕事が終わりません。毎晩深夜まで仕事で、翌朝も早朝から仕事。週末も休みなし。好きで独立し始めた仕事なのに、こんな生活が続くとさすがに苦痛になります。そして消耗し、仕事も辞めたくなってしまいます。これはかなりツラいですよね。

こんな状態に陥っている経営者に「アナタは根本的な勘違いをしている」と言うのが、7万社以上の中小企業をコンサルティングして「世界ナンバーワンの中小企業のグル(導師)」と呼ばれるマイケル・ガーバーです。

多くの人は「カフェで美味しいコーヒーを提供すれば成功する」「人を教えるのが好きだから、いい研修サービスを提供すれば成功する」と考えて、専門的能力を磨きます。

しかし専門的能力だけでは、スモールビジネスの経営は成功しません。スモールビジネスで必要な能力のうち、専門的能力はごく一部なのです。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、スモールビジネスを成功させるポイントをご紹介していきます。

「はじめの一歩を踏み出そう」(マイケル・E・ガーバー著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は4月6日(水)。テーマは『ドラッカー「現代の経営」と「経営者の条件」』です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第60回「間違いだらけの起業の常識」を行いました

2月2日は、第60回の朝活・永井塾。テーマは「間違いだらけの起業の常識」でした。

世の中の常識は「成功する起業家はいちばん乗りを目指して、リスクを恐れず全力投球し、アイデアを絞り込む」。

しかし「これは都市伝説」と切り捨てるのが、いま世界で最も注目される組織心理学者であるアダム・グラント。グラントは著書『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』で、

①成功する起業家は後発であり、②リスクを徹底的に回避して、③アイデアの量で勝負する

…という事実を、圧倒的な数の事例と研究で実証しています。

そしてグラントが挙げている事例には、実はサラリーマン副業からユニコーン企業に育った起業も含まれています。サラリーマンの副業は、まさにグラントが提唱するパターンに見事に一致しているのです。

「人生100年時代」が現実になっている私たち日本のサラリーマンにとっても、本書は実に多くの示唆を与えてくれます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、起業で成功するポイントを考えていきました。これは起業に限らず、新規事業や、今後の起業を見据えた会社員の副業でも役に立つ考え方です。

「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」
(アダム・グラント著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は3月2日(水)。テーマは「スモールビジネス成功の鉄則」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第59回「統計リテラシーを身につけよう」を行いました

1月5日は、第59回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「統計リテラシーを身につけよう」でした。

「マネーボール」というブラッド・ピット主演の映画をご存じでしょうか? 米国の貧乏球団が、統計手法を使って低年棒だけど一芸に秀でた選手を発掘し、優勝争いをする物語です。 

読み書き能力のことを「リテラシー」といいます。「統計のリテラシー」があれば、ビジネスでも勝率を上げられます。 

一方で統計リテラシーがないと、間違った判断をしがちです。たとえばこんな報告があったとします。あなたは、この食べ物を禁止すべきと思いますか? 

「心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が、生前この食べ物を食べていた。凶悪犯の7割以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を食べていた」

 この食べ物は「ごはん」です。これは「統計学が最強の学問である」(西内啓著)で紹介されている事例ですが、統計リテラシーがないと「白米禁止」というおバカな結論になりかねません。 

「そうは言っても、統計学は難しそう…」と思いがちですが、その本質はシンプルです。ただ統計学には限界もあります。どんな状況で活用すべきなのかも見極める必要があります。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、統計リテラシーを身につけるポイントを学んでいきました。 

「統計学が最強の学問である」(西内啓著)
「実験計画法」(フィッシャー著

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は2月2日(水)。

テーマは「間違いだらけの起業の常識 〜 成功する起業家は後発、リスクを徹底回避する」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第58回「ファクトフルネス」を行いました

12月8日は、第58回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「ファクトフルネス」でした。

経営戦略やマーケティングでは、事実に基づいて状況を理解する必要があります。しかし間違って理解し、失敗することも少なくありません。

そこで参考になるのが、世界的ベストセラー「Facufulness(ファクトフルネス)」(ハンス・ロスリング他著)です。

人が事実に基づいて世界を見ることができない原因は、勉強不足だけとは限りません。人の本能に起因することが多いのです。我々の脳には先祖の狩猟時代に必要だった本能が組み込まれているからです。

私たちが危険を瞬間的に判断し、回避するのも本能のおかげです。本能は現代の生活でも必要ですが、すべてを本能に任せるとありのままの世界を見ることができなくなります。

本書では10の本能と対策が紹介されています。そこで今回の朝活永井塾では、本書にある10の本能への対策から、特にマーケティングで役立つ4つを選んで、マーケティング事例に置き換えて紹介しながら、学んでいきました。

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は来年1月5日(水)。

テーマは「統計リテラシーを身につけよう」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-12-13 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第57回「『失敗の科学』と『偶然の科学』」を行いました

11月10日は、第57回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「『失敗の科学』と『成功の科学』」でした。

誰でも失敗したくありませんよね。かくいう私も、失敗はイヤです。でも新しい挑戦をする場合は、どうしても失敗が避けられません。そこで大事なのが、失敗から学ぶことです。

ここで大きな問題があります。私たちは、失敗から学ぶことがとても苦手なのです。そもそも人間の脳は、失敗から学べないようにできているからです。この仕組みがわかれば、私たちも失敗から学べるようになります。

そこで役立つのが、失敗を活かす方法を書いて世界的なベストセラーになったマシュー・サイド著「失敗の科学」です。 

また私たちは成功すると「成功した理由は○○だ」と直感的に考えがちです。しかし多くの場合、この直感は間違っています。実は成功の多くの要因は、運とタイミング。要は偶然が支配しているのです。

 この偶然の仕組みと対処方法を解き明かしたのが、物理学者から社会学者に転じてダンカン・ワッツの著書「偶然の科学」です。

失敗を認められない仕組みと、偶然が成功を左右する仕組みがわかれば、私たちが様々な場面で成功できる可能性は高まります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに成功するための方法を学んでいきました。

 『失敗の科学』(マシュー・サイド著)
『偶然の科学』(ダンカン・ワッツ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は12月8日(水)。

テーマは「Factfulness 事実どおりに見ることができない理由」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-11-13 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第56回「ショッピングの科学」を行いました

10月6日は、第56回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『ショッピングの科学』でした。

かつて企業は広告を使って消費者に「この商品を買いたい」と思わせ、来店させて売っていました。しかし現代の私たちは、たとえばコンビニや書店になんとなく入って、何となく店内で何を買うか決めています。

 売る側の人たちは、意外なほどこのような客のことを知りません。 この秘密を解明したのが、マーケティング・コンサルタント会社エンバイロセル社の創業者・CEOのパコ・アンダーヒルです。

たとえば彼は、百貨店のネクタイ売場で品定めする客が、他の客に尻を押されると、そこで買い物をやめることを発見しました。そこで、売場を通路から離れた場所に移すと売上は急上昇。同じ現象がさまざまな売場で起こっていました。

売上に悩む店は少なくありませんが、パコ・アンダーヒルは 「ほんの少しの工夫で、店の売上はグンと伸びる」 と言います。彼の会社は全世界でサービスを展開し、『フォーチュン』誌の上位100社の3分の1がクライアントです。 

そんな彼が書いた『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』は世界的なベストセラー。海外のMBAでも教科書として使われています。 

副題のショッピングの科学とは、買物客が購入したくなるように店や商品を変える考え方です。彼の会社は企業の依頼を受け、訓練された調査員がさまざまな店で気づかれぬように買物客を尾行し、全行動を記録・分析して、客が商品を買うためのヒントをあぶり出していきます。

マーケティングというと大がかりなマーケティング戦略に目が行きがちです。しかし実際には、現場での実践がビジネスの結果を大きく左右することも多いのです。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにお店での施策を考えていきました。

 『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』(パコ・アンダーヒル著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は11月10日(水)。

テーマは「失敗の科学と偶然の科学」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第55回「流通チャネル戦略」を行いました

9月8日は、第55回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『流通チャネル戦略』でした。

商品を売る方法は、自分で直接売る以外にも様々な方法があります。ショップや問屋を開拓して売る、代理店経由で売る、ネットで売る、等々です。 このような商品販路をチャネルといいます。

このチャネルをいかに構成して、管理するかを考えるのがチャネル戦略。チャネル戦略はマーケティング・ミックス(4P)の重要な一つです。 

チャネル戦略で、戦略の打ち手は増えますし、自社で販路をもたなくてもチャネル戦略を考えれば、販売力を強化できます。 

しかし現実には多くの企業が、製品・価格・プロモーションの戦略は考えますが、チャネル戦略は放置されて手薄になっていることも多いのです。昔からの付き合いがある取引先の問題など、複雑な利害関係が絡んでいるので、ついつい後回しにされがちだからです。 

だからこそチャネル戦略の見直しは、着手すると効果が上がりやすい施策でもあります。 

そのポイントは「顧客視点」です。今さら言うまでもない、当たり前のことですが、現実にはほぼ小売店や問屋任せで、消費者が何を求めているかを全く把握していないメーカーの営業責任者は実に多いのです。

これではとても「顧客視点」とは言えません。 

そこで今回の朝活・永井塾では下記の本を定番本にして、チャネル戦略変革のポイントを学んでいきました。

 『流通チャネルの転換戦略』(V・カストゥーリ・ランガン著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は10月6日(水)。

テーマは「ショッピングの科学 なぜこの店で買ってしまうのか」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-09-09 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第54回「ブラックスワン」を行いました

8月4日は、第54回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『ブラックスワン』でした。

ビジネスパーソンは、未来を読んで先手を打つことが必要です。しかし、現代では想像もしない大きな出来事が頻繁に起きて読みが外れます。コロナ禍でも世界が想定外の大打撃を受けました。

想定外の世界で未来に備えるには、どうすればよいのでしょうか?

そこで役立つのが、大きな話題となったナシーム・ニコラス・タレブの著書「ブラック・スワン」です。「ブラック・スワン」という言葉は、新型コロナが流行始めた頃にも話題になったので、この言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。

本書では常識から逸脱した想定外で衝撃がある出来事を「黒い白鳥 ブラック・スワン」と名づけています。現代は、極少数の黒い白鳥が社会に大きな影響与える世界であり、その影響力はますます甚大になっています。現代では想定外の黒い白鳥を「想定」しながら戦略を考える必要があります。

しかし黒い白鳥は、過去の経験則や知識では予測できないので、統計学は役立ちません。では想定できないものに、いかに対応するか。そのヒントが本書にあります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに「想定外の世界に対応する方法」について学んでいきました。

「ブラック・スワン」(ナシーム・ニコラス・タレブ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は9月8日(水)。

テーマは「流通チャネルの転換戦略 チャネル戦略の起点は顧客ニーズだ」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-08-05 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第53回「情報経済の鉄則」を行いました

7月7日は、第53回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『デジタル経済の鉄則』でした。

現代では、ビジネスの主役は有形資産から無形資産に変わっています。そこで必要なのが、無形資産=デジタルの世界の経済の仕組みを理解すること。

 そこでお勧めなのが「情報経済を読み解く不朽の名著」といわれる名著「情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド」(カール・シャピロ、ハル・ヴァリアン著)です。

1999年の出版ですが、経済のデジタル化に関して本書を超える本はまだ出ていません。

 本書の内容を理解すれば、たとえば価格設定の打ち手は大きくバリエーションが広がりますし、顧客ロックインの方法論、さらにライバルとの戦い方がわかるようになります。

 そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに情報経済の姿について学びました。

 「情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド」(カール・シャピロ、ハル・ヴァリアン著) 

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は8月4日(水)。

テーマは「ブラックスワン 想定外が常識の世界でどうすべきか?」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-07-11 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第52回「小売再生 リアル店舗の未来はどうなる?」を行いました

6月2日は、第52回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『小売再生 リアル店舗の未来はどうなる?』でした。

いまやネットで売れないものはありません。コロナ禍で、小売全体の中に占めるネット通販(Eコマース)の割合は一気に加速しました。テスラも販売はネットに全面移行し、スマホで本を買うのと同じ感覚でテスラ車を購入できます。

こんな時代、リアル店舗はどんな未来を目指すべきなのでしょうか?

小売業界が目指すべき未来の世界を描いたのが、米国のメディアや小売業の経営者から「必読の書」と評される「小売再生 リアル店舗はメディアになる」(ダグ・スティーブンス著)です。

小売は死にません。脱皮中なのです。
ただし現在の小売業界のビジネスモデルはつくり直しになります。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに小売業の未来について学んでいきました。

「小売再生 リアル店舗はメディアになる」(ダグ・スティーブンス著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は7月7日(水)。

テーマは「デジタル時代のプライシング 意外と知らない情報経済の鉄則」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-06-07 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第51回「チェーンストア理論」を行いました

5月12日は、第51回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『チェーンストア理論』でした。

店舗を順調に増やしつつ売上・利益も拡大するのは、実はとても難しいことです。好調なので大量出店を続けたものの、ある時を境に急激に低迷する小売業者は、多いのです。

業績絶好調だった「いきなり!ステーキ」が低迷している一因は、大量出店による品質低下と言われています。一方で順調に店舗数を拡大し、34期連続で増収増益を達成したニトリのような小売業もあります。

両者の大きな違いが、チェーンストア理論を実践したか否か。

チェーンストア理論は1950年代に渥美俊一氏が提唱し、その趣旨に賛同したイオンの岡田卓也氏(当時36歳)、ダイエーの中内功氏(39歳)、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏(37歳)といった小売業の若き創業者たちとともに発展させてきた理論です。日本の小売業では、チェーンストア理論は必須科目ともいえます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにチェーンストア理論の基本的な概念を学んでいきました。

『 21 世紀のチェーンストア』(渥美俊一著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

ウォルマートの出店戦略もご紹介しました。

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は6月2日(水)。
テーマは「小売再生 リアル店舗の未来はどうなる?」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-05-13 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第50回「刺さるメッセージの作り方」を行いました

4月7日は、第50回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『刺さるメッセージの作り方』でした。

マーケティング・コミュニケーションを成功させるための1つのカギは、メッセージを相手の記憶に焼き付かせること。

しかしこれが意外と難しいのです。ともすると我々は「製品やサービスの強みを訴求すればいい」と考えます。しかしこれだけでは、あまりメッセージは伝わりません。 

チップ・ハースとダン・ハースは、著書「アイデアのちから」で、成功するアイデアは次の6原則を守っている、と述べています。 

①単純明快、②意外性、③具体的、④信頼性、⑤感情に訴求、⑥物語性 

しかしこの原則を守っているマーケティング・コミュニケーションは、意外と少ないのも現実です。 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに刺さるメッセージの作り方を学んでいきました。

 「アイデアのちから」(チップ・ハース&ダン・ハース著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は5月12日(水)。
テーマは「チェーンストア理論」です。申込みはこちらからどうぞ。

朝活永井塾 第49回「売る広告」を行いました

3月3日は、第49回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『売る広告』でした。

かつてプロモーション活動を行う際には、広告は絶対的な武器でした。しかし情報が溢れている今、広告は必ずしも万能ではなくなりつつあります。

一方でRIZAPのように、広告で大きな成果を上げている事例もあります。 

今後、広告の役割はどうなっていくのでしょうか?そして私たちはプロモーション施策でより多くの人に価値を伝えるためにどうすればいいのでしょうか?

 そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにサービス・マーケティングの基本を学んでいきました。

 『「売る」広告[新訳]』 デイヴィッド・オグルヴィ著
『ブランドは広告でつくれない 広告vsPR』 アル・ライズほか著
『費用対効果が23%アップする 刺さる広告』 レックス・ブリッグスほか著
『ウソはバレる』 イタマール・サイモンソンほか著

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は4月7日(水)。
テーマは「刺さるメッセージの作り方」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-03-08 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第48回「感動よりも当たり前のサービス」を行いました

2月3日は、第48回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『感動よりも当たり前のサービス』でした。

私は大企業の商品開発エンジニアとお話しする機会が多いのですが、いつも二つのことに驚かされます。

多くの企業が「期待以上のサービスを提供すれば、顧客は買い続ける」と信じています。しかしそれを「幻 想」と一刀両断するのが、ジョン・グッドマンとマシュー・ディクソンです。

 ジョン・グッドマンは「いまや製品機能だけで差別化するのは難しい。確実にライバルと差別化できる方法が、苦情やトラブルのときの顧客体験(CX)だ」と言っています。 

またマシュー・ディクソンは「現代の顧客は、手間がかからないサービスを望んでいる」と言っています。 これらは、私たちが消費者の立場に立つと納得するのではないでしょうか? 

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにサービス・マーケティングの基本を学んでいきました。

『顧客体験の教科書』 (ジョン・グッドマン著)
『おもてなし幻想』(マシュー・ディクソンほか著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

なぜいま、CX(顧客体験)なのか?
顧客努力の減少は、売上に直結する

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は3月3日(水)。
テーマは「広告の役割は、どうなっていくのか?」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-02-03 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第47回「意外と知らないサービスマーケティングの基礎」を行いました

1月6日は、第47回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『意外と知らないサービスマーケティングの基礎』でした。

サービス業がGDPの7割を超えた現代、マーケティングの世界でサービス・マーケティングが注目されています。最近「ものづくりからことづくり」と言われるのも、このサービスビジネスの台頭があります。 

ただサービス・マーケティングの考え方は、意外と知られていません。

サービス・マーケティングは、従来のマーケティングとは大きく異なります。たとえばマーケティングミックスは4Pでなく8Pで考えます。 そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにサービス・マーケティングの基本を学んでいきました。

 『真実の瞬間』 (ヤン・カールソン著)
『ラブロック&ウィルツのサービス・マーケティング』(クリストファー・ラブロックほか著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は2月3日(水)。
テーマは「感動よりも、当たり前のサービス」です。申込みはこちらからどうぞ。

2021-01-06 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

朝活永井塾 第46回「オープン・イノベーション」を行いました

質疑応答の様子です

12月2日は、第46回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは『オープン・イノベーション 「宝の持ち腐れ」から抜け出すために』でした。

私は大企業の商品開発エンジニアとお話しする機会が多いのですが、いつも二つのことに驚かされます。

1つ目は「こんな凄い技術を持っているんだ!」ということ。日本企業は凄い技術を持っています。

2つ目は、エンジニアの方々が社内に閉じこもって社外の人と会おうとしないため、そんな凄い技術が社外で全く知られておらず、使われもせずに、宝の持ち腐れになっていることです。

「実にもったいないなぁ」といつも思います。

社内だけでイノベーションを進める方法をクローズド・イノベーションと呼びます。「自前主義」とも呼ばれますが、現代では社内だけで成功させるのは難しくなっています。むしろアイデアを世の中とオープンにやり取りするオープン・イノベーションの成功確率の方が高いのです。

このオープン・イノベーションは、ヘンリー・チェスブロウ教授が提唱した概念です。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストに、オープン・イノベーションとは何か、その限界と課題は何かをご紹介し、さらに日本企業にとって現実的な解決策であるオープン・クローズ戦略について考えていきました。

「OPEN INNOVATION ハーバード流 イノベーション戦略のすべて」(ヘンリー・チェスブロウ著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

オープンイノベーションの考え方

オープン&クローズ戦略の考え方と事例

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は来年1月6日(水)。
テーマは「意外と知らない サービス・マーケティング」です。申込みはこちらからどうぞ。

Zoom朝活永井塾 第45回「バイロン・シャープのブランド論2」を行いました

11月4日は、第45回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「バイロン・シャープのブランド論2」でした。

私たちは「『このブランドと言えば、■■■』と思ってもらえるような強いブランディングを作るべきだ」と思いがちです。

しかし「売れるチャンスが狭まるので、それは大間違い。むしろより多くの場面でブランドが想い出される状況を作り出すべきだ」と反論するのが、バイロン・シャープです。

ターゲットマーケティングも同様です。私たちは「市場の特定部分に狙いを絞り込もう」と考えがちです。しかしバイロン・シャープは「不用意に顧客ターゲットを狭めるのは、売れる可能性がある市場を必要以上に切り捨てているだけ」と反論します。

マーケティングは、常に進化しています。

新しいマーケティング理論を学ぶことで、打ち手は増えていきます。
そこで今回の朝活永井塾では、今年8月に出版された下記をテキストに、このテーマを考えていきました。

「ブランディングの科学 新市場開拓篇」(バイロン・シャープ、ジェニー・ロマニウク著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

 

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は12月2日(水)。
テーマは「オープン・イノベーション」です。申込みはこちらからどうぞ。

2020-11-09 | カテゴリー : nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

Zoom朝活永井塾 第44回「両利きの経営」を行いました

10月7日は、第44回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「両利きの経営」でした。

コロナ禍で今までの常識が一気に変わりました。
激しかった市場の変化は、さらに激烈になりました。
そこで多くのビジネスパーソンの悩みが「いかに変わればいいのか?」

私も、多くの方から「どう変わればいいのでしょうか?」というお悩みをよく伺うようになりました。

その多くのお悩みに対応する現実的な処方箋は、既に「両利きの経営」(チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タシュマン著)に書かれているのを、ご存じでしょうか?

著者の二人はイノベーション研究の第一人者として、コンサルタントとして企業に入り、数多くの事例分析をしています。
本書でも実に多くの企業事例に圧倒されます。

新規事業と既存事業とでは、やり方が異なります。
新規事業は、未知の新分野への探索が必要です。リスクが高いので、試行錯誤を通じて失敗から学ぶことが必要です。
既存事業は、既存の組織能力を活用し、確実に効率を追求する深化が必要です。

探索と深化は正反対の考え方が必要なので、両立が難しいのです。
そこで、探索と深化を両立する両利きの経営が必要になります。
いわば「あえて、二兎を追う戦略」です。

企業は既存事業で、実に数多くの強みを育んでいます。
新規事業の探索で、せっかく持っている自社の強みを活かさないのは、実にもったいないこと。そのために両利きの経営には、様々な配慮が必要になります。

そこで今回の朝活永井塾では下記をテキストに、このテーマを考えていきました。

「両利きの経営」(チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タシュマン著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

 

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は11月4日(水)。
テーマは「バイロン・シャープのブランド論(2)」です。申込みはこちらからどうぞ。

Zoom朝活永井塾 第43回「バイロン・シャープのブランド論」を行いました

9月2日は、第43回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「バイロン・シャープのブランド論」でした。

オーストラリアのマーケティング学者・バイロン・シャープは、次のように主張しています。

「『マスマーケティングは終わった』というコトラーは、大間違いだ。むしろマスマーケティングはますます大事である」
「『既存顧客を大切にすべき』というライクヘルドの顧客ロイヤルティの考え方は、大間違いだ。必要なのは新規顧客獲得である」
「注目すべきはブランド愛好者ではない。ブランドに興味がない人である」
「差別化を追うのは大間違いだ。差別化は不要。独自性を追うべきである」

現代のマーケティングの考え方をひっくり返す主張ですが、荒唐無稽なことを言っているわけではありません。
アレンバーグ・バス研究所のマーケティング・サイエンス・ディレクターを務めるバイロン・シャープは、同研究所における50年以上の緻密な調査実績を元に主張しています。彼自身も論文を各種学会誌に100本以上寄稿しています。

さらにバイロン・シャープの考え方は、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)V字回復の立役者である森岡毅さんが提唱する「数学マーケティング」の考え方の元にもなっています。

そこで今回の朝活永井塾では下記をテキストに、彼の理論を考えていきました。

「ブランディングの科学」(バイロン・シャープ著)
「確率思考の戦略論」(森岡毅・今西聖貴著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分(プライバシー保護のため永井以外はお顔をボカしています)】

 

 

【質疑応答部分(プライバシー保護のため永井以外はお顔をボカしています)】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は10月7日(水)。
テーマは「両利きの経営」です。申込みはこちらからどうぞ。

Zoom朝活永井塾 第42回「マーケティングの基本 レビットとコトラーのマーケティング論」を行いました

8月5日は、第42回の朝活・永井塾でした。今回もZoomでした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。

テーマは「マーケティングの基本 レビットとコトラーのマーケティング論」でした。

レビットは60年前に書いた「マーケティング近視眼」という論文で世界的に有名な人です。マーケティングの基本中の基本ですが、60年経った今でもこれが出来ていない企業が実に多いのが現実です。また「マーケティングの父」と賞されるコトラーも基本を教えてくれます。

そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにして、この二人の考え方をご紹介し、最後に豊富なデータを基に「コトラーは間違っている」と言っているバイロン・シャープの考え方の触りを紹介しました。

「T.レビット マーケティング論」(セオドア・レビット著)
「コトラー、アームストロング、恩藏のマーケティング原理」(フィリップ・コトラー、ゲイリー・アームストロング、恩藏直人著)

ご参加下さった皆様、有り難うございました。

【プレゼン部分】

【質疑応答部分(プライバシー保護のため永井以外はお顔をボカしています)】

またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。

次回の朝活勉強会「永井塾」は9月2日(水)。
テーマは「コトラーは間違っている? バイロン・シャープのブランド論」です。
今回、最後にお話ししたコトラーへの反論について深掘りしていきます。