先週に続き、星野リゾートの星野佳路社長のプレゼンで「なるほど」と思った話です。
星野社長がプレゼンした後、質疑応答でこんな質問がありました。
「私も旅館を経営しています。ただウチの地域は交通アクセスが悪くて、お客さんが来ません。何かアドバイスはありますか?」
私も2年前に「そうだ。星を売ろう」を出版したのがきっかけで、観光関係者とお話しする機会をいただくようになりましたが、同じ悩みを持つ方は多くおられます。
星野さんはこう答えていました。
「アクセスが良すぎるのもマイナスな場合もあります。アクセスが最も重要ではないと思っています。逆にアクセスが悪くても、来たい人は来ます。たとえば『秘境』といったように、なかなか行きにくいことが大きな価値になることもあります」
これは「価値をどう考えるか?」について教えてくれる話です。
「交通が不便なこと」は、あくまでその地域に与えられた条件の1つです。それがいいかどうかは状況によって違うのです。
せっかくなら与えられた条件を、いい方向に使いたいものです。
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