仮説検証、どこまでやるの?


ある企業の事業本部で講演と研修を行ったところ、後日、参加者からこんなご質問をいただきました。

 『「仮説検証は何度もやるものだ」ということですが、どこまでやれば良いのでしょうか?』

これはお近くにあるセブンの店舗をよく観察すると、わかります。

セブンの強みは「仮説検証」です。

コンビニでは一店舗に3000品目しか陳列できませんので、「その店で売れる商品」を発注することが収益を大きく左右します。言い換えれば、1日に数回行う商品発注が生命線なのです。

セブンではこの商品発注でも、毎回「何が売れるのか?」という仮説を立てて発注し、実際に発注して売り上げた結果を検証しています。

セブンのすごいところは、この商品発注を高校生のアルバイトでもできるように権限委譲していること。そのための仕組みも持っています。「何が売れそうか」という仮説を立てたり、売上結果をすぐに検証できるような発注端末を開発し、そこで必要なデータも用意しています。

そして店舗を運営する間は、四六時中この仮説検証プロセスを回しています。

このセブンの取り組みを見ると、このご質問の答えがわかると思います。

仮説検証はビジネスを行う以上は、常に行い続けるべきプロセスなのです。

   

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