いまから15年前、私はある1冊の本に衝撃を受けました。その後、その本は私のビジネスマンとしてのパフォーマンスを大きく向上させ、人生を変えるきっかけを与えてくれました。
その本は、これです。
内田和成著『仮説思考』
本書は2006年に出版されベストセラーになりました。
特に衝撃を受けたのは、次の点です。
■「問題の答えを先に決めつけてしまえ」
私は「まず情報を網羅的に集めて分析した上で解決策を考え、最後に答えを出すべきだ」と考えていました。「最初に答えを決めつける」という発想はそれまで全くありませんでした。
■「決めた答えに必要な部品を集めていけばいい。網羅的に100をやらず、もっともらしい2、3をやる」
答えを決めてから、その検証をするということですね。
■「仮説思考は繰り返せば繰り返すほど経験がものをいうし、精度も上がる」
要は「仮説思考とは、慣れ」ということです。
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の日本代表だった内田和成先生は、BCGの戦略コンサルタント達が活用している方法論を本書にまとめたそうです。
その後、この方法を実践した私は、大きく変わりました。
■企画の速度 →1ケタ向上しました。
■企画の品質 →1レベルアップしました。
■インパクト 残業なしで、勤務の傍らで執筆、合唱団運営、毎日ブログ執筆などができるようになりました。
2013年に会社を辞めて独立できたのも、このおかげです。
たいていの問題は、ビジネススピードがあれば解決できます。
そして仮説思考を身に付けると、ビジネススピードは格段にアップします。
結果、仮説思考力でビジネス力が大きくアップします。
ビジネスで必要なのは「問題発見力」と「問題解決力」です。
このうち、日本人は「問題解決力」は超一流ですが、「問題発見」は苦手です。
これはスキルの問題。
仮説思考で、問題発見力を身に付けることができるのです。
ということで、本書は昨年11月に出版した拙著『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』でも紹介させていただきました。
「そうか。仮説思考、ちょっと興味あるなぁ」
という方は、ぜひ本書『仮説検証』をお読みになることを強くオススメします。
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