3冊目の本の英語版”The Art of Value Proposition”ドラフト完成。10日間限定でコメントいただける方を募集中です


当ブログでご案内していた、3冊目の本「バリュープロポジション マーケティング戦略、50の作法」の英語版"The Art of Value Proposition"ドラフトが完成しました。

ご案内している日本語版をそのまま英訳した内容です。

全部で118ページ、単語数は17,000 words。

コンパクトな本です。

以下は、本書のpreface(はじめに)からの抜粋です。

—(以下、抜粋)—

Today, companies are making effort to answer their customers’ needs. As they become similar, they fell in a trap of price competition. We need a real differentiation, not homogenous competition, delivering only one value to customers by thinking differently.

 

Japanese culture has built in "customer first" split from Edo Period, which is far way back from the age of marketing. We often observe that this culture makes a company become just a customer’s Yes-man, however.

On the other hand, marketing created a concept of "Value Proposition" in the US and Europe. This is an effective framework to differentiate ourselves from customer view point, while it is not popular in Japan yet.

If we revisit "customer first" culture in Japan using value proposition framework, we may get a new finding for marketing strategy development.

 

This book summarizes 50 hints and tips for marketing strategy development and execution, based upon value proposition framwork using Japanese customer case studies.

The targets are business persons who are thinking to deliver only one value to customers with a robust strategy with customer-centric thinking.

 

It may be worthwhile writing about myself, the author, and my thought in the preface. I am a marketing manager in IBM-Japan for more than 10 years, while studying marketing theories in various places.
I wrote two marketing books in 2008 and 2009 based upon IBM marketing manager experiences.

After that, through speeching and blogging in Japan, I found a concise book which summarizes value proposition essence would be helpful, then I wrote this book.

 

While I am a typical business person, I am writing books because I believe business persons should put out their knowledge and experiences, which they learned, to outside and global. Business persons should not be kept only as an insider of their company.

Business persons’ writings might not be superior to these of professional writers in quality and sophistication. Business persons’ experiences that they learned from real business have, however, significant value.

Information has a unique characteristic. Sharing information rises in the value of information. There are deep values in sharing our experiences and knowledge with many people.

Additionally, Internet swept away the national boundaries. It is easy now for everyone to put out his or her knowledge to global. The only barrier is English for text. We have no barrier for music and image.

If professionals learn their knowledge and experiences each other globally, we can build a peaceful and better planet.

 

As a trial of this, I published this book as a self-publishing in Japanese and English simultaneously. (See "Acknowledgment" for the details)

I am more than happy if this book is helpful for you.

 

Takahisa Nagai

—(以上、抜粋)—

 

ご参考までに、以下は上記に相当する日本語版の「はじめに」です。

—(以下、抜粋)—

現代、多くの企業が顧客の要望に忠実に応えようと努力しています。その結果、企業間の差がなくなり、価格競争の罠に陥っています。今、必要なのは、同質の競争から脱却した本当の差別化。つまり他者と違うことを考え、顧客から見てオンリーワンとなる明確な価値の提供です。

日本ではマーケティングの概念が生まれるはるか前の江戸時代から、「顧客本位」の精神が商売に根付いています。しかしともすると、近視眼的に「顧客の言うことだけを聞けばよい」と考えてしまう傾向も散見されます。
一方、欧米発のマーケティングの世界では、顧客視点で戦略を構築する「カスタマーバリュープロポジション」(略してバリュープロポジション)という考え方が生まれています。バリュープロポジションの概念はまだ日本では一般的ではありませんが、この考え方は、顧客視点による差異化を考える上で、有効な方法論です。

日本に根付いた「顧客本位」という考え方を、「バリュープロポジション」の枠組みで見直すと、マーケティング戦略構築にあたって新たな視点が生まれてきます。

 

本書は、バリュープロポジションという概念をもとに、マーケティング戦略を構築・推進するための50の作法を、さまざまなマーケティング理論を網羅しつつ、主に日本の事例を中心にまとめたものです。

本書は、「徹底した顧客中心志向で、骨太な戦略を構築し、差異化を図り、オンリーワンの価値を提供したい」と考えるビジネスパーソンの方々を対象にしています。

 

筆者は日本アイ・ビー・エムで、さまざまな場でマーケティング理論や経営理論も学びながら、マーケティングを10年以上担当しています。

IBMのマーケティングマネジャーとして携わってきた業務の経験を元に、これまで2冊の本を上梓しました。

その後、講演、ブログ、勉強会などで多くの方々の意見から、「バリュープロポジションについて簡潔にまとめた本があるとよいのでは?」と考え、執筆したのが本書です。

 

普通の会社員である筆者が執筆活動を続けるのは、「ビジネスパーソンは、勤務する会社のインサイダーとしてだけではなく、社外やグローバルに、自分が学んだことを主体的に情報発信していくべき」との思いによるものです。

ビジネスパーソンが書く文章は、洗練度や品質面ではプロの書き手にはかなわないかもしれません。しかしプロフェッショナルとして、現場で現実と格闘しているビジネスパーソンの経験は大きな価値がありますし、だからこそ書ける世界もあります。

また、情報は共有することで価値を増大するという性質を持っています。知識をより多くの人達と共有することは、大きな意味があります。

さらにネットでは国境の壁は事実上消滅しています。一人の個人がグローバルに情報を発信することは、今やとても簡単。文字の場合、壁は英語だけ。音楽や映像の場合、その壁すら存在しません。

さまざまな経験と知恵を持ったプロフェッショナルが、主体的に情報発信し、グローバルでお互いに学び合うことで、よりよい世界を実現できるはずです。

 

このための試みとして、本書は、個人出版の形で、日本語版と英語版を同時に出版しています。(詳しくは巻末の謝辞を参照下さい)

 

本書が皆様の参考になれば、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。

 

永井孝尚

—(以上、抜粋)—

 

各章の構成は、こちらです。

日本語版同様、各章は見開きでこんな感じ。全て2ページで完結しています。

Vpmeng

 

出版形態は、米国AmazonのDTP (Digital Text Platform)で電子書籍として個人出版する形になると思います。(少数部数を日本で印刷するかもしれません)

 

私にとっては初の英語の本。

本書をお読みいただき、中身や英語についてコメントや感想を下さる方がおられれば、大変ありがたく思います。

これから10日間、1月23日まで、本書ドラフト版をお読みいただける方を募集させていただきたく思います。

ご賛同下さる方は、大変お手数ですが、こちらからご連絡をいただけると幸いです。

折り返し、PDF版を送付します。

コメントやご感想をお送り下さった方には、出版した際に、正式版を差し上げます。

 

よろしくお願いいたします。