自費出版本、第4版増刷が完了。累計6,000部に。ちなみに1,000冊ってこんな感じです

3年前に上梓した「バリュープロポジション戦略50の作法」第4版の印刷が無事完了して、昨日自宅に届きました。

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自費出版のため、1,000冊増刷した分はこんな感じですべて自宅に在庫を持つことになります。薄い本なのですが、1,000冊あると横に写っているチェストよりもやや大きめスペースを取ります。

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段ボール1つに50冊が梱包されています。

アマゾンや書店から発注があるたびに、ここから発注された部数を取り出して、送り状を付けて宅配便で出荷しています。

こう書くと手間のように思えるかもしれませんが、ほぼ定型化された仕事なので、それほど手間ではありません。

 

これで本書は、出版以来3年間で出版累計6,000部。

ある大手企業様でも、幹部の人材育成で推薦図書として採用をいただきました。

これもお読みいただいた読者の皆様一人一人のおかげです。有り難うございます。

 

自費出版の「バリュープロポジション戦略50の作法」、増刷決定。4刷目。累計6,000部

2011年3月に自費出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」を重版することに致しました。

今回で4刷目。1,000部増刷して累計6,000部。

自費出版としては、かなり多くの方々に読んでいただいた本になったのではないでしょうか?

 

ここ1年間は毎月数十部のペースで売れており、2月頃に在庫が200部を切った時点で、増刷するか、一旦廃刊にするかを検討していました。

不思議なご縁があるものです。ちょうど検討していたその時、ある大手企業様から「幹部の人材育成で推薦図書にしたいと思っています。自費出版とのことですが、在庫は確保できますか?」とのお問い合わせをいただきました。

ご要望にお応えするために増刷することにしました。多くの方々に読んでいただけるのは、有り難いことですね。

 

5月中には増刷を完了し、再び自宅で1,000部分の在庫を持つことになります。ということで自宅のスペースを確保しているところです。

 

自費出版の「バリュープロポジション戦略 50の作法」、累計4,800冊販売。現在の在庫200冊

「バリュープロポジション戦略 50の作法」は、大震災直後の2011年3月末に自費出版しました。

2012/2に増版、2012/7に再増版を経て、合計5,000冊を印刷しました。講演会などでも「読みました」という方によくお目にかかります。

 

出版して、もうすぐ丸3年です。2012年7月に2,000冊を再増刷した時は、自宅が2,000冊分の在庫でかなり占領されてしまい、「ちょっと多めに印刷しすぎたかな」と思いましたが、おかげさまでその後も一定のペースで売れており、気がついたら自宅にある在庫も200冊弱。段ボール4箱分まで減りました。

自費出版にも関わらず4,800冊販売できたのは、色々とご支援をしてくださった皆様のおかげです。加えて「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズで「バリュープロポジション」の参考文献として挙げていたことも、大きかったようです

本当に有り難いことですね。

一方でこのペースだと3-4ヶ月後に在庫がなくなります。

選択肢はいくつかあるのですが、

①再増刷して、アマゾンe託販売で販売を継続する
②Kindle化する
③Amazon プリント・オン・デマンド(POD)化する
④絶版する

どれも悩ましいですが、この1-2ヶ月で判断したいと思います。

 

自費出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」、累計4,400部売れてます

2011年3月末、「バリュープロポジション戦略50の作法」を自費出版させていただきました。

この本、2011年3月の初版は1,000部。

2012年2月、増刷して2,000部

2012年7月、再増刷でさらに2,000部を印刷しました。

累計5,000部です。

自費出版としては、かなり多い方でしょうね。

  

これまでの累計販売量を確認したところ、ありがたいことに、なんと4,400部売れていました。

お読みいただいた皆様に、深く感謝です。

 

本書はアマゾンe託販売という仕組みを使って、アマゾンでのみ販売しています。

これまでの販売状況ですが、

・2011年は、600部程度(アマゾンで2011年以前が確認できないので推計)

・2012年は、3,104部

・2013年は、ちょっとペースが落ちて7月末時点で725部

です。

「100円のコーラを1000円で売る方法」第一巻が出た2012年が、とても売れています。第一巻のテーマはバリュープロポジションだったこと、参考文献で本書を取り上げたこと、そしてバリュープロポジションについて書かれた本が本書以外にほとんどなかったことが要因だったと思います。

 

最近の販売ペースはさらに落ちて、6月は70部、7月は78部です。

家の在庫は現在600部。

恐らく増刷せず、今回の在庫がすべてなくなったら販売終了ということになりそうです。

 

 

改めて読み返してみる「戦略プロフェッショナルの心得」

久しぶりに5年前に書いた「戦略プロフェッショナルの心得」(オンデマンド印刷版はこちら)を読み直しています。

この本は2008年に初めて出版した本です。私にとって、いわゆる処女作ですね。

読み直してみて、改めて二つのことに気がつきました。

 

一つ目は、現在本に書いていたり、講演で話している内容の多くのことが、この本に書かれていることです。

「作家は処女作に向かって成長する」という言葉があります。

この本はまさに私のとって源流なのかもしれません。

中には最近はあまり言わなくなったことも書いてあったりして、新しい発見もありました。

 

もう一つは、その一方で文章がまだ固く、やや冗長であること。

その後に出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」「100円のコーラを1000円で売る方法」「同2」は、平易な言葉を使い、分かりやすさを最重視して書いています。

これらの本と比べると、やや読みにくい印象を受けました。

 

いずれにしても、この本を出してからもう5年が経つのですね。

思い返せば、現在の著作活動は全てこの本から始まりました。

オルタナブロガーの皆様をはじめ、沢山の方々に助けていただいて、自費出版で出した本です。本当にありがたいことです。

自分にとって、とても大切な本です。

 

 

処女作「戦略プロフェッショナルの心得」、間もなく完売

2008年9月、私にとって初の本となる「戦略プロフェッショナルの心得」を上梓させていただきました。

自費出版でしたが、オルタナティブブログの皆様はじめ、実に多くの方々にご協力をいただきました。皆様にはたいへん感謝しております。

「作家は処女作に向かって成長していく」という言葉があります。

私は作家などと言うにはまだまだですが、この本にはその後今日までに上梓した6冊の本に書いたエッセンスが網羅されています。

 

この本、2,000冊を印刷しましたが、おかげさまで間もなく完売です。

お読み下さった皆様には深く感謝です。

自費出版なので本書の在庫は全て家に置いています。当初はとんでもなく大量の本が山積みでしたが、4年後の現在、残りの在庫は数十冊まで減りました。

 

完売後も「読みたい」という方もおられるかと思いますので、次のように対応いたします。

1.無償ダウンロード版でお読みいただく

 2年半前から公開していますが、これまでに2,000件ほどダウンロードいただいています。

2.「やはり紙の本がいい」という方は、オンデマンド印刷版をご購入いただく

CMパンチの佐々木さんが、オンデマンド印刷版を作っていただきました。アマゾンのオンデマンド印刷を活用しています。2,056円とちょっとお高くなりますがご了承下さい。(利益はほとんどありません、念のため)

 

そのうちKindle版も考えたいなぁ、と思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

Kindleダイレクト・パブリッシング開始で、自費出版が変わる!

Kindle日本語版が発表になりましたが、併せてKindleダイレクト・パブリッシングの日本語版も発表されました。→記事

 

実は私、今年3月に「バリュープロポジション戦略50の作法」英語版を米国アマゾンのKindle Direct Publishingで出版しました。→ここから買えます

経緯はここに書いています。英語版を作成するまではとっても大変でしたが、その後の出版作業自体はすごく簡単です。

 

やっと日本でもこれと同じことが実現できるようになったと言うことですね。

今まで自費出版をしようとすると、数十万円のお金をかけて本を印刷しなければなりませんでした。個人のオンデマンド印刷でも十数万円。初期投資コストがかかります。

これがKindleダイレクト・パブリッシングだと実質的になし。しかも海外ユーザーにも販売できる訳です。

自費出版したい個人にとって大きな朗報です。私自身もこの2年間、待ちに待った発表でした。

当面は日本国内におけるKindleユーザー数がどれだけ増えるかカギになりそうですね。

 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」再増刷完了、出荷開始

2011年3月に自費出版で出した「バリュープロポジション戦略50の作法」ですが、第3刷が無事完了しました。

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無事、今朝、アマゾンの配送センターに初出荷です。

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第3刷まで来たのは読んで下さった皆様のおかげですね。本当にありがとうございました。

 

 

自費出版「バリュープロポジション戦略50の作法」、再増刷するかどうか悩み中

昨年3月に自費出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」ですが、今年2月に2,000冊増刷しました。

その後も大変有り難いことに多くの方々にご購入をいただきました。

「100円のコーラを1000円で売る方法」の巻末に、「バリュープロポジション」の参考文献として挙げているためのようです。バリュープロポジションを解説した本は意外と少ないのですよね。

その結果、現在自宅の在庫がかなり少なくなっています。

現時点でAmazon配送センターにある在庫と併せても、あと2ヶ月弱で在庫切れです。

増刷すると家の中に2000冊の在庫スペースを確保しなければなりません。

また増刷すべきか、もう増刷を止めるべきか。悩ましい問題ですがせっかく読んで下さる方がおられる以上、やはり増刷したいところですね。あと1ヶ月程度で判断する必要があります。

ちなみにアマゾンのプリント・オン・デマンド(POD)も検討したのですが、こちらは3冊以上出版していることが前提とのことで、日本語の自費出版が2冊しかない私の場合は対象外です。残念。

 

 

5/23、高木さん主宰「第四回ビジネス書ブクブク交換」で講演させていただきます

5/23に、高木さん主宰「第四回ビジネス書ブクブク交換」でお話しさせていただくことになりました。

 

「30分のトークショーで」ということなので、色々と考えてみました。

私は随分前から「本を書きたい」と思っていたのですが、2006年からブログを書いていてもなかなか本の出版に繋がりませんでした。

そこで2008年に「それじゃぁ自分で出版してしまおう」として自費出版したのが、最初のきっかけでした。

これまでに6冊の本を出しましたが、ふり返ってみると3冊が自費出版、3冊が商業出版です。

そして商業出版3冊のうち、最初の1冊目は廃刊、昨年7月出版の2冊目は発行部数17,000部、昨年12月出版の3冊目はおかげさまで発行175,000部という結果になっています。

改めてふり返ると、色々とやってきたなぁ、と思います。

今回はその辺りのこともお話しできればと思っております。

 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」の英語版、”50 Tips for Successful Customer-centric Strategies”を出版。6カ国で販売中

「バリュープロポジション戦略50の作法」の英語版作成を一昨年末から試行錯誤してきました。

昨日、やっとアマゾンのKindle Storeで発売開始の運びとなりました。

米国、英国、デンマーク、フランス、イタリア、スペインといった6カ国のアマゾンサイトで販売しています。

50 Tips for Successful Customer-centric Strategies — Lessons from Japanese companies for genuine customer satisfaction based on consumer-oriented thinking

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日本語版「バリュープロポジション戦略50の作法」は120ページ、合計4万文字の小さな本ですが、執筆開始は2010年7月頃、出版は2011年3月でした。

実は、本書は英語版を米国アマゾンのKindle Storeで販売することを当初から目標にしていました。

2010年6月頃、CMパンチ・佐々木さんのオフィスで、佐々木さん谷川さんと電子書籍のことでお話しした際に、「合計120ページくらいでマーケティングのエッセンスをまとめた本を考えているのですが」とお話ししたところ、谷川さんから「それなら米国のKindle Storeで出したら?」というアドバイスをいただいたのが、そもそも日本語版「バリュープロポジション戦略50の作法」を書き始めたきっかけです。

ということで、日本語版「バリュープロポジション戦略50の作法」を2010年11月にほぼ書き終えた後、英語版を自分で書き始めました。

ネットでドラフト版をレビューしていただける方を募ったところ、大変有り難いことに20名の方からお申し出をいただき、修正をしました。

しかし最終ドラフトまで作って、勤務先である日本IBMのネイティブに英語をチェックしてもらったところ、「お金が取れる英語の品質になっていない」。

ビジネス上では英語コミュニケーションに苦労することはあまりないのですが、本でお金を取れる英語は別なのですね。(考えてみたら日本語も全く同様ですね)

ということで、英語版はいったんお蔵入りになりました。

 

状況が変わったのは、英語版をレビューして下さった牧忠峰さんから、「もしよろしければ英語に翻訳しますよ」とのお申し出をいただいたことです。

2011年の年明けに人形町で牧さんとお会いし、色々とお話ししました。

牧さんは「日本の素晴らしい文化、アートや考え方を、もっと海外に発信したい」と真剣にお考えになっていて、実際にご自身で英語の本も出版していらっしゃいました。ドラフト版「バリュープロポジション戦略50の作法」をお読みいただいて、この英訳化の思いにご賛同いただいたとのことでした。

「日本のビジネスパーソンはもっと情報発信すべし。そしてグローバルにも情報発信すべし」と思っていた私と、完全に意気投合しました。

それから震災や猛暑の夏を挟んで1年間、二人とも別に本業を持っている中で、本書の英語化を進めました。

 

牧さんの英語化の方法は、直接英語に訳すのではなく、まず日本語の文章をネイティブが読んで分かる論理構成に書き直し、その上で、英語に訳す、というものです。

確かに、「バリュープロポジション戦略50の作法」は短く簡潔な文章の中に様々なメッセージを詰め込んでいますので、これを直訳してはネイティブの人は何が何だか分からなくなります。

最初に私が作った英語版がネイティブの同僚に「お金が取れる英語の品質になっていない」と指摘されたのも、この理由でした。

英語に訳す前に、ネイティブが分かりやすい文章構造に書き直す、というのは、私にとって目に鱗でした。しかし自分の英語がネイティブから「分からない」と言われていましたので、これは深く納得できました。

全50章をこのように一つずつお互いにチェックし合いながら、進めていく作業でした。

牧さんのご努力の結果、ネイティブが読んでもよく分かる内容になったと思います。

 

このようにして、牧さんと一緒に完成させた「バリュープロポジション戦略50の作法」の英語版"50 Tips for Successful Customer-centric Strategies"、このようにKindle Storeに並んでいるのを見ていると、感無量です。

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翻訳にご尽力いただいた牧忠峰さんに、深く感謝します。

 

考えてみれば、アジアの片隅の国で会社員をやっている個人が、自宅から自分の本を世界中を相手に届けられる。

しかも英語のコンテンツさえ作れば、その手順はものすごく簡単。

壁は英語だけ。

私たちは素晴らしい可能性を持った世界に住んでいると思います。

 

本書は、私にとって6冊目の本になりました。

これまで自費出版3冊。商業出版3冊。

過去2冊の自費出版は、印刷後の在庫管理(1000-2000冊が自宅にあります)が大変でした。

今後の自費出版は、電子書籍か、Amazonが最近始めたオンデマンド印刷に切り替わっていくかもしれませんね。

 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」が増刷完了。昨日出荷しました

2週間程欠品が続き、ご迷惑をおかけしていた「バリュープロポジション戦略50の作法」 ですが、無事増刷が完了し、昨日、増刷分が自宅に届きました。

とは言え2,000冊。

現在、我が家の本棚の部屋は段ボールで埋まっております。(笑)

昨晩、アマゾン配送センターに入庫依頼分を出荷しました。

この後、

・アマゾン配送センターで受け入れ
→配送センターの在庫登録
→いただいている注文への引き当て
→出荷処理
→注文済の皆様に配送

という流れになります。

注文済で入庫待ちの方々には大変ご迷惑をおかけ致しましたが、あと1週間から10日でお手元に届くかと思います。今しばらくお待ち下さいませ。

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」の英語版が間もなく完成。今度は全世界に向けて自費出版です

先日、増刷した自費出版の「バリュープロポジション戦略50の作法」ですが、ある方からの絶大なるご支援で翻訳をいただき、年末から年始にかけてのネイティブチェックを経て、英語版がほぼ完成しました。

50 Tips for Successful Customer-centric Strategies

Lessons from Japanese companies for genuine customer satisfaction based on consumer-oriented thinking

翻訳して下さった方も私も別に本業を持っていることもあって、ここまで約1年間の長い道のりでした。

この後、勤務先の社外著作講演届けなどの手続きや、米国アマゾンのKindle Direct Publishingへの登録作業などを経て、米国アマゾンでの発売開始になります。

アジアの片隅で会社員をしている人間が、全世界の人に向けて自費出版できる….。

考えてみればすごい時代です。

 

今月中に、なんとか出版したいと思います。

 

 

【ご報告】自費出版の「バリュープロポジション戦略50の作法」、増刷します

先日のブログで「増刷するかどうか検討中」としていた「バリュープロポジション戦略50の作法」ですが、増刷することに致しました。

電子書籍化も検討したのですが、残念ながら電子書籍は日本ではまだまだ一般的ではない点がネックでした。やはり現時点では、「本を読みたい」方は紙の本で読むと思うのですよね。

当初1000冊あった自宅の在庫は、現時点で50冊を切りました。

「100円のコーラを1000円で売る方法」の巻末で「バリュープロポジション」の参考文献としてご紹介しているためか、最近は毎週100冊近く出ています。「100円のコーラを1000円で売る方法」もおかげさまでしばらく売れる可能性も高いため、欠品して「読みたい」という方々に迷惑をおかけしないようにしたいと考えました。

今回は2000冊増刷することにしました。また当分の間、自宅が在庫の山になります。(笑)

増刷分の印刷会社の校正(といっても最終ページだけですが)も終わり、10日ほどで印刷が上がる予定です。一時的に在庫切れの状態が続きますが、アマゾン入荷のリードタイムも含めて3-4週間で通常出荷モードに戻ると思います。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

増刷にあたっては、ネットやお会いした際など、皆様から親身なアドバイスをいただきました。感謝申し上げます。

 

 

アマゾンe託販売で、配送センターへの納入作業

私はこれまで、2冊の本を自費出版しました。

「戦略プロフェッショナルの心得」(2008/9出版)

「バリュープロポジション戦略50の作法」(2011/3出版)

当ブログでは何回かご紹介しましたが、これらの本はアマゾンだけで販売しています。

アマゾンではe託販売というサービスがあり、個人でもISBNコードを取れば出版社と同様に本を売ることが出来るのです。

具体的には、アマゾンが販売・配送・集金までやってくれます。

本業で仕事をしながら自費出版本を普通に売ることが出来るのも、この仕組みのおかげです。

 

このe託販売では、アマゾン配送センターへの納入依頼を週に2回いただくことになります。アマゾンが売上実績に基づいて需要予測を立てて発注しているようです。

納入依頼を受け取ると、アマゾンのe託販売サイト上でバーコードが記された伝票と送り状を印刷し、アマゾンの配送センターに指定された部数の本を配送することになります。

例えば、昨日の朝入荷した本は、こんな感じで送りました。段ボールに貼っている紙が伝票です。実際にはこれに追加して宅配会社の伝票も貼ることになります。

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納入依頼は月曜日と木曜日の早朝に届くのですが、最近は慣れてきて朝の10分程度の作業で配送準備は完了するようになりました。

これまでの納入依頼は、3部とか5部といった小口でした。

しかし、「100円のコーラを1000円で売る方法」の参考文献として「バリュープロポジション戦略50の作法」を紹介させていただいたためか、最近は50部単位で納入依頼が来るようになっています。

当初1,000部印刷した「バリュープロポジション戦略50の作法」も、そろそろ残りの在庫が200冊を切りました。そろそろ増刷要検討のタイミングです。ううむ。

幸い、最初に2,000部も印刷してしまった「戦略プロフェッショナルの心得」はまだまだ余裕がありますので、こちらは当分増刷は不要だと思います。(ただ、自宅の在庫スペースは占領し続けていますが(笑))

 

 

自費出版の「バリュープロポジション戦略50の作法」が間もなく在庫切れ。増刷すべきかどうか、悩み中

2011年3月に上梓した「バリュープロポジション戦略50の作法」が売れています。

この本は自費出版。2011年3月の時点で1,000部印刷、販売はAmazonのみです。

2011年11月の時点で、1,000部のうち半分ほどが売れたり人に差し上げたりして、半分が残っている状況でした。

しかし、2011年11月末に「100円のコーラを1000円で売る方法」を出版してからしばらくしたら、徐々に売れ始めました。

現在、コンスタントにアマゾンランキング1,000位から3,000位の間にいます。昨日はなんと800位まで行きました。

バリューポジションについて書いているマーケティングの本はなかなかありません。そこで、「100円のコーラを1000円で売る方法」でバリュープロポジションなどの考え方を紹介させていただいた際に、本書を参考文献として紹介したためかもしれません。

 

ということでこの2-3週間で200部ほど売れて残りは300部。

増刷すべきかどうか、悩んでいます。

本来は「読みたい」という読者の方がいるのですから、増刷すべきなのでしょう。

一方で自費出版なので増刷すると在庫管理が必要です。例えば1,000部増刷するとその在庫を全て自分で管理しなければなりません。結構場所を取ります。途中で急に売れ行きが鈍る可能性もある訳で、この場合はずっと家の場所を占拠し続ける訳です。

いっそのこと紙の本の販売は在庫が終わり次第終了し、電子書籍に切り換える方法もあります。しかしAmazonの電子書籍(KDP)はまだ日本で始まっていません。微妙なタイミングです。

自費出版で版権も自分で持っているので、この判断も自分で出来るわけですが…..。

なかなか悩ましい問題ですが、1-2週間以内に結論を出す必要がありそうです。

 

 

【会社員の出版】私の場合、全ては「戦略プロフェッショナルの心得」から始まった

2008年9月、「戦略プロフェッショナルの心得」という本を上梓させていただきました。

当時の私にとって「本を出版する」のは夢のまた夢。

そもそも一冊の本を書く力があるか、自分自身も分かっていませんでした。

当然ながら出版社や編集者とのご縁も皆無。

「それなら自分で出版してしまおう」と考え出版したのが本書です。

 

以前から自費出版したいと考えていたのですが、それまで躊躇していたのは二つの壁があったためです。しかし2008年に解決方法が分かったのが、自費出版に踏み切ったきっかけでした。

 

一つ目の壁は費用。

自費出版は100万円から200万円かかると思っていました。

しかし2008年5月に印刷会社を経営する友人とお酒を飲んでいたところ、「30万円あればちゃんとした本が出来ますよ」とサンプルを何冊か見せてくれました。直接印刷会社に頼めば安く出来てしまうのですよね。費用の壁は思ったよりも低く、海外旅行1回分だということが分かりました。

 

二つ目の壁は、本を出版した後の配送・販売をどうするかという問題。

ちょうど同じ時期、オルタナティブブロガーの加藤恭子さんのエントリー「ベストセラーは自費出版からスタートすることもあるのですよね」を読んだのが大きな転機でした。(加藤さん、ありがとうございます!!)

アマゾンのe託販売サービスを使うと、個人でもアマゾンで普通の本と全く同様に売れると言うことが分かりました。ということは個人でも出版社と全く同様、普通に販売・配送が出来てしまうのですよね。

 

「二つの壁は実は存在しないのだ」と分かって自費出版にチャレンジしました。

とは言え一冊の本を書き上げるのはやはり大変でした。

なんとか数ヶ月悪戦苦闘してとりまとめて、出版したのが「戦略プロフェッショナルの心得」でした。

この本のおかげで出版社の方が「一冊の本を書く力がある人だ」と認めて下さり、その後の出版社からの出版に繋がりました。

 

「作家は処女作に向かって成長する」

という言葉があります。私は「作家」というレベルにはまだまだ至っていませんが、その後に書いた4冊の本に書いた内容の一部は、この本に書いています。

「全身全霊で自分が言いたいことを一冊の本に書いてみる」というのはよい体験でした。 

 

振り返って考えてみると、本質は紙で自費出版することではなく、本を一冊書き上げることだと思います。

私が自費出版した2008年から3年半が経過した現代では電子出版が登場。費用や配送の壁はますます小さくなっています。

「いつか本を出版したい」という方は、まず一冊書くことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」英訳版、作成中

今年3月末に「バリュープロポジション戦略50の作法」を上梓しました。それに先立つこと3ヶ月、実は昨年末から今年初めにかけて、この本を英訳していました。

当初、日本語版・英語版の同時出版を狙っていたのですよね。

しかしながら、自分で訳した英語は商用英語、つまりお金を取ってネイティブが読めるレベルの英語になっていませんでした。結局、英語版の出版は見送りました。

この時に英語版チェックをして下さる方をネットで募ったことがきっかけで、ある方とご縁をいただくことが出来ました。そしてその方に1年近くかけて英訳をしていただきました。

この度、その英語版がほぼ完成。私が自分で訳していた英語と比べると比較にならないほど品質がアップしました。

これから最終のネイティブチェックをかける段階です。

 

この本も自費出版を考えていますが、媒体は米国アマゾンのKDP (Kindle Desktop Publishing)での出版にしたいと考えています。

 

本書は欧米発のバリュープロポジションの紹介がテーマです。しかし、紹介している事例の多くは日本企業です。需要が飽和し、市場規模も縮小する日本市場で苦闘する企業の姿は、世界の企業が経験する苦労を先取りしています。

ですので、本書の英語版を上梓することで、日本発の情報で、グローバルに日本の良さを伝えることが出来るのではないかと考えております。

 

来年1月か2月には出版したいと考えています。

 

 

アマゾン、いよいよ日本でも電子書籍事業へ参入。実は私、1週間前に最新Kindleをゲットしました。その目的は….

既に佐々木さん谷川さんも書かれていますが、2011/10/19の日本経済新聞で「アマゾン、日本でも電子書籍」という記事が掲載されました。

記事によると、年内にも日本語の電子書籍購入サイトを開設する、とか。

 

昨年年初にこちらで書きましたように、私は1年半前に第二世代Kindleを購入しました。

この時期、多くの人達が「2010年末にはアマゾンやアップルが日本で電子書籍事業を開始し、日本にも本格的な電子書籍ブームがやってくる」と予想し、2010年中頃には、ちょっとした電子書籍ブームになりました。

しかし思いの外、出版社と版権面の合意に時間がかかりかかったようで、1年遅れでやっと始まる、ということのようですね。この間に、「電子書籍は、実際には商業ベースではなかなかもうけるのが難しそう」という考えが拡がっているように思います。

ガートナーの「ハイプカーブ」で日本市場の状況を表現すると、「過度な期待」が昨年前半、「幻滅期」を下がりきった時期が現在なのかもしれません。

 

実は現在、今年3月に出版した「バリュープロポジション戦略50の作法」の英語版をある方のご協力をいただいて英語版に翻訳中です。年内に米国アマゾンのKDP (Kindle Direct Publishing)経由で出版するのが目標です。

ただ、1年半前に購入したKindleの液晶画面が壊れてしまいました。修理も出来るそうなのですが、最新Kindleでどうなるかを試してみたいこともあって、1週間前に最新のKindle 3を購入しておりました。

 

米国アマゾンでの発注は簡単です。1週間後、米国から届いた箱を開封するとこんな感じ。

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第二世代Kindleも軽かったのですが、横に並べて比較すると最新Kindle 3は明らかに小さいですね。重さもさらに軽くなっています。(左が第二世代Kindle、右が最新Kindle 3)

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本当は11月発売のKindle Fireを買いたいと思い、予約注文しようとしたのですが、日本からの注文は受け付けていないそうです。残念。

ちなみに、Kindleで購入した本は、iPhoneでも表示できます。こんな感じ。(ちなみに表示しているのはKindleユーザーガイドです)

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KDP (Kindle DIrect Publishing)のインフラを使うと、電子書籍は非常に簡単に出版できるようになります。

しかも英語コンテンツならば、世界中の人達に読んでもらえます。

私たちのように日本国内に住む普通の人達が、世界の人達に自分の本を簡単に出版するインフラがある、というのは素晴らしいことだと思います。

残り壁は英語だけ。

たかが英語。されど英語。

英会話とは異なり、本の場合は「通じる英語」ではなく、「本として読んでいただける品質の英語」にする必要があります。そのためには、ロジックの見直しも必要でした。日本語ロジックから英語ロジックに直しています。(これも、ご協力下さった方のお力です)

現在、英語の確認の最終段階です。

平日の昼間は会社の業務が最優先、それ以外のプライベートの時間では11月に出す新刊本の最終確認作業(+次々回作の企画案作成)と時間のやり繰りしながら進めていますので、あと1ヶ月半程かかりそうです。

なんとか12月中頃までには、出版したいと思っています。

 

2011/11/4 20:50 「Kindle 3」と書いていましたが、正しくは第4世代Kindleでした。修正しました。

 

「バリュープロポジション戦略 50の作法」連載最終回。「お客様は神様ではない」

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」の連載最終回が掲載されました。

今回は、第6章より、「お客様は神様ではない」です。

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私たちはともするとお客様は絶対の存在と考えがちです。

しかしお客様は間違うこともあります。

今回は、そんなことを書いてみました。

 

ちなみに、本章はドラフト段階では、「お客様は神様ではなく、王様である」と結論づけていました。

しかし、色々と考えてみると、「裸の王様」という言葉もあるように、「王様」の場合は、間違っていてもなかなか直言できません。(まぁ、お客様の場合もそうなりがちではあります)

だとしたら、「大切なパートナー」の方が、相手の身になって考えて、場合によっては直言もすべき、と思えるのではないか、….そう考えて、最終的には「お客様は神様ではなく、大切なパートナーである」と結論づけることにしました。

 

6回の連載も今回が最終回です。

本書の全50章のうち、連載6回で第1章から第6章までご紹介させていただきました。

連載をいただいたアイティメディア様、原稿を親身にチェックくださったばんちょ~様には、深く感謝です。

お付き合い下さった皆様には、深く感謝申上げます。

 

 

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」連載第5回目。「顧客の向こう側にいる、真のユーザーは見えているのか?」

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」の連載、第5回目が掲載されました。

今回は、第5章より、「顧客の向こう側にいる、真のユーザーは見えているのか?」です。

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私たちは、「顧客満足」という言葉をよく使います。

しかし、商品やサービスを実際に買う顧客と、実際に使うユーザーは、異なることが結構あります。

今回は、ある例をケースに、そのことを深掘りしてみました。

実際の商品やサービスを使うユーザーは、往々にして企業からは見えないことが多いのですが、実はその商品やサービスにとっては、とても大切な存在です。

今回の記事が、実際にそのことについて考えるきっかけになれば、幸いです。


 

 

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」連載第4回目。「市場を絞ると、トップシェアが見える」

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」の連載、第4回目が掲載されました。

今回は、第4章より、「市場を絞ると、トップシェアが見える」です。

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私たちは、つい大きな市場をめざしがちです。

しかし、大きな市場を目指したことで失敗し、逆に、小さな市場を目指すことで成功している事例も多いのです。

この成否の理由は、顧客に明確な価値を提供できているかどうかの違いです。

今回は、この事例として、西川口市にある社員14名の小さなグローバル企業、コミーの例を紹介させていただきました。

 

ちばみにこのコミー、偶然ですが3月末に日経BP社からも「なぜ、社員10人でもわかり合えないのか 鏡で世界一!コミーに学ぶ少人数マネジメント」という本が出版されています。

今回、コミーに興味を持たれた方は、この本も参考になると思います。

 




 

 

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」連載第3回目。「顧客にバリュープロポジションが伝わらないのはなぜか?」

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」の連載、第3回目が掲載されました。

今回は、第3章より、「顧客にバリュープロポジションが伝わらないのはなぜか?」です。

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「大変な思いをしてバリュープロポジションを定義したのに、顧客に伝わらない」という経験、ありませんか?

企業の中でよく起こることですが、これには理由があるのです。

今回は、そのことについて、ある実例を挙げて紹介しました。

「なかなか商品の価値がお客様に伝わらない」という方は、是非ご一読いただければと思います。

 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」購入のご案内(品切れ対応と、法人購入対応)

「バリュープロポジション戦略50の作法」ですが、ITメディア・エンタープライズ様で記事(第1回目のリンク第2回目のリンク)として取り上げていただいた結果、大変好評で、現在アマゾンでは「通常9-14日以内に発送します」と品切れ中になっています。

本書はアマゾンの「e託販売」という方法を活用し、著者の私自身が発行者になって、アマゾン経由のみで直接販売しているため、書店では販売しておりません。

購入までお待たせする形になり、申し訳ありません。

TwitterFacebookページではご案内しましたが、現在の状況をご説明させていただきます。

アマゾンでは週2回(月曜と木曜)ごとに需要予測し入荷処理を行っています。

需要予測では過去の販売実績を元に2週間程度の在庫になるように調整されているようですが、大変ありがたいことに、ここ数日間は需要予測よりも多くの注文をいただいたために品切れになっているようです。

現在、入荷依頼があり次第、私の方から指定入荷数をアマゾン配送センターに出荷しています。

配送センターに届くまで1-2日、配送センターの入庫処理に1-2日、お客様への配送処理に1-2日程度かかるようなので、品切れ状態であっても、多くの場合、1週間程度でお手元に届くかと思います。

ご迷惑をお掛けしておりますが、注文された方は、今しばらくお待ち下さいますようお願い致します。

なお、注文数が次回入荷依頼数に反映されますので、購入希望の方は早めに注文を入れていただくと、一番早く届くかと思います。

 

なお、「社員や学生に配るために購入したい」というご希望を何件かいただきました。

このような法人購入の場合、請求書処理が必要になりますが、アマゾン経由での購入では対応できません。

法人購入を希望される方は、こちらからご連絡をいただければ、請求書を発行の上、直接配送させていただきます。

 


 

 

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」連載第2回目。「マーケティングの出発点は、バリュープロポジション」

ITmediaエンタープライズ「バリュープロポジション戦略 50の作法」の連載、第2回目が掲載されました。

今回は、本書の第2章より、「マーケティングの出発点は、バリュープロポジション」です。

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上記の通り、今回の記事はバリュープロポジションそのものを定義した図を掲載しています。

その意味では、本書でバリュープロポジションを理解するためには、重要な位置付けになっています。

この章をご覧頂くだけでも、バリュープロポジションのエッセンスがご理解いただけると思います。

よろしければご一読下さい。

 


 

 

ITmediaエンタープライズで、「バリュープロポジション戦略 50の作法」連載開始。第1回目は「顧客の立場、ビジネスの立場」

ITmediaエンタープライズで、「バリュープロポジション戦略 50の作法」の連載が始まりました。

このような機会をくださったITmedia様には、厚く感謝申上げます。

第1回目は、本書の第1章より、「顧客の立場、ビジネスの立場」です。

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本記事に掲載した文章は、実は本書のオリジナルから変更しています。

例えば、行間の扱いです。

私の文章は、文章毎に改行をすることが多いのです。行間を空けることで、スピーチで言うところの「間」をこめたいためです。

例えば、音楽では、休符は単なる「音の休み」ではなく、休符そのものが音となって意味が込められている曲を多く見かけます。

聴く人がスピーチの「間」や音楽の休符に意味を感じるのと同様、読む人が、行間に意味を感じ取って欲しい、と願っています。

一方で編集の方から、「ネット記事の場合、改行を多用することで読みにくくなる」とのご指摘がありました。

そこで今回は文章を繋げました。

 

また私が書く文章は、文章として完結しない表現が多いのですが、これは「記事としては不完全」ということで、こちらも修正しました。

 

上記2点の違いは、例えば下記をご覧いただくとお分かりになると思います。

■オリジナル

顧客である私たちは、企業に対して「分かっていないなぁ」と思いがちです。

 商品を見せられても、「何がいいの?どこがいいの?みな同じでしょ」

 さらに勧められても、「欲しいものは、特にないし」

 

一方で企業にいる私たちは、「お客さんは、きっと分かる」と思いがちです。

 企画段階で、「世に出せば、きっと分かる」

 販売する段階で、「使えば、きっと分かる」

 苦情を受けて、「使い込めば、きっと分かる」

 売れずに販売中止になり、「実は分かっていないと、そのうちきっと分かる」

■今回の記事

 顧客としての私たちは、企業に対して「顧客心理を分かっていないなぁ」と思いがちです。商品を見ても「何が良いの? どこが良いの? みな同じでしょ」と考え、では何が欲しいのかと聞かれても「欲しいものは特にない」と思うことが多いのではないでしょうか。

一方、同じ人間が企業で商品やサービスを提供する立場になると、「お客さんは、きっと分かってくれる」と思いがちです。

 企画段階では「世に出せば、きっと分かる」、販売する段階では「使ってもらえれば、きっと分かる」、苦情を受ければ「使い込めば、きっと分かるのに」、売れずに販売中止になると「実は分かっていない。そのうちきっと分かるはず」、と考えがちです。

 

オリジナルでは、ビジュアルにロジック構造が分かるような表現も意図していたのですが、その独特の調子はなくなっています。

しかし、文章自体は、編集のプロの方の手を経ていることもあって、記事化した文章の方が、短く、かつ読みやすくなっていると思います。

私が「こうしたい」と思っているのはあくまで仮説ですし、最終的には読んで下さる方に伝わらなければ意味がありません。

編集のプロの方は、読者代表でもありますので、その知見とご洞察・ご経験は是非尊重したいと思います。

 

ご参考までに、以下にオリジナル文章を掲載します。

本記事と対比させながら読むと、面白いかもしれませんね。

  

オリジナルの文章

第1章 顧客の立場、ビジネスの立場

 

私たちビジネスパーソンは、同時に顧客でもある。だから顧客の立場を理解するのは、実は難しくない。それを理解するカギが、バリュープロポジション

 

顧客である私たちは、企業に対して「分かっていないなぁ」と思いがちです。

 商品を見せられても、「何がいいの?どこがいいの?みな同じでしょ」

 さらに勧められても、「欲しいものは、特にないし」

 

一方で企業にいる私たちは、「お客さんは、きっと分かる」と思いがちです。

 企画段階で、「世に出せば、きっと分かる」

 販売する段階で、「使えば、きっと分かる」

 苦情を受けて、「使い込めば、きっと分かる」

 売れずに販売中止になり、「実は分かっていないと、そのうちきっと分かる」

 

さて、私たちが商品を買う時は、次の2つを考えています。

 商品を必要とする理由

 ほかの商品ではなく、その商品を選んだ決め手

 

つまり、

 「その商品だけが持っていて、ほかにはない、私のニーズに応える価値」

それが買った理由です。これを企業から見ると、こうなります。

 「自社だけが持っていて、競合にはない、顧客のニーズに応える価値」

 

これがバリュープロポジションです。

 

バリューは価値。プロポジションは訴求。つまり、「価値の訴求」という意味です。

 

私たちは、商品を買う時、必ず無意識にその商品のバリュープロポジションを考えているのです。

しかし私たちは、企業側にいるとこのことを忘れがちです。だからこそ、意識的にバリュープロポジションを考えることが必要なのです。

 

日本では、1年間で新発売される清涼飲料水は、2000種類以上。

どれも、精鋭のマーケティング担当者が、徹底的に議論を重ねてバリュープロポジションを定義し、世の中に出した商品ばかり。

それでも、生き残るのはごく少数。

 

バリュープロポジションを考えない場合の結果は、明らかです。

 

 


 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」、アマゾンで販売開始になりました

「バリュープロポジション戦略50の作法」ですが、昨日アマゾンで「在庫あり」の状態になりました。

3月30日発売の予定でしたが、3月11日の震災で千葉県市川市にあるアマゾンの配送センターがダメージを受けました。

まずは既に発売している商品の配送回復を優先したようで、3月新規発売分は後に伸ばしたようです。

ありがたいことに本書は発売前に数十件の注文をいただいており、アマゾンからその分の入荷依頼があったのが3月31日。

即日出荷したのですが、追加注文のため初期入荷分では足りなくなったため、4月4日にも追加入荷依頼がありました。

その分を処理し、やっと在庫ができたので、昨日4月6日に「在庫あり」の状態になったようです。

 

お待ちいただいた皆様には、ご迷惑をお掛けいたしました。

 

なお、アマゾンは2週間分程度の発注を予測して注文しているようなのですが、注文が多くなると、また在庫切れを起こす可能性があります。

入荷依頼は1週間に2回あるので、在庫切れがあっても1週間程度で補充可能です。実際、4/7の今朝も入荷依頼があって出荷したばかりです。

今回ほどお待ちいただくことはなくなると思います。

よろしくお願いいたします。

 


 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」が完成。感想が集まってきました

3冊目になる本「バリュープロポジション戦略50の作法」が完成しました。

多くの企業が価格競争等の同質の競争に陥り、組織の問題も解決できず、疲弊しています。

この状況から脱して、本当の差別化により、顧客が本当に満足する価値を提供する方法論である「バリュープロポジション」という考え方を、日本の様々な事例をベースにご紹介したのが、本書です。

 

先週末、事例や著書を引用させていただいた方々や、ドラフト版にアドバイスを下さった方々に、順次お送りさせていただきました。

 

早速、皆様からメールでご返事が届いています。

また、いつも速読の小俣さんは、ブログで既に書評(写真付き!)をアップして下さっています。

実は、本書第26章では、小俣さんの日本シー・エー・ディ様を事例として紹介させていただいています。(他にも数名のブロガーの方々の会社の事例を紹介しています)

 

ところで、本書はアマゾンのみでの販売ですが、この度の地震でフルフィルメント・センターもダメージを受けているようです。(既に順次回復しているとのことです)

本書は当初は3月30日発売予定ですが、この影響で、若干遅れる可能性があります。

何とぞご了承下さい。

 

ちょうど印刷に最中に、この震災が発生しました。

これから私たちが新しい日本を創っていくにあたり、本書でご紹介した考え方が、微力ながらお役に立てば、と思っております。

 

ちなみに、Facebookページはこちら。、アマゾンでの注文はこちらです。

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3/25の出版記念講演会、延期のお知らせ

3月5日にこちらでご案内している3月25日開催予定だった「バリュープロポジション戦略50の作法」出版記念セミナーですが、震災で様々な影響が出ている関係で、主宰者の松山真之介さんや関係各方面とご相談した結果、いったん延期させていただくことになりました。

楽しみにして下さった方々も多かったのですが、申し訳ございません。また日を改めて開催する予定です。

既にお申込み下さった方々には、別途松山さんよりご連絡していただきました。松山さんに感謝です。

講演資料自体はほぼ出来ていますので、朝カフェ次世代研究会など、色々な場所でもご紹介させていただきたく思います。

お呼びいただければ、講演に伺いますので、Twitter(@takahisanagai)等でお気軽にご連絡いただければと思います。

 

なお、一昨日、3月17日に、自宅に本書が予定通り届きました。

このような大変な状況で、スケジュール通りに印刷・配送して下さった関係者の皆様には感謝です。

バリュープロポジション戦略50の作法 – 顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために

Facebookページも宣伝

 

本田雅一さんの「電子書籍印税で義援金 プロジェクト」

本田雅一さんが「電子書籍印税で義援金 プロジェクト」を立ち上げています。

Facebookページはこちら

「電子版も販売している著者が、その電子版印税を寄付し、それに電子書籍流通側でマッチングギフトをアドオンしてもらいます」

ということです。

私は、現在「戦略プロフェッショナルの心得」の電子書籍(ePub版)を無償配布しておりますが、これを有償版に切替え、売上全額を寄付したいと思います。

また、今年3月30日に紙の本で「バリュープロポジション戦略50の作法」を出版する予定ですが、この本の電子書籍版を作成し、同様に売上全額を寄付したいと思います。(こちらはWord版のみ)

ただ、両方とも著作権・版権とも永井孝尚個人が所有しているものの、課金インフラを持っていません、

これから解決していきたいと思っています。

書籍を出されていて、ご興味のある方は、参加を検討されるとよいかもしれません。

 

新著のFacebookページ完成。専用サイトは停止し移行。もはやスタティックなページは時代遅れになりつつあるのかも?

新著「バリュープロポジション戦略 50の作法」のFacebookページが完成しました。

FacebookページのURLは、25人以上が「いいね」をクリックしてくれると、好きな名前を付けることができます。

今回は、26名の方が「いいね!」をクリックしてくださったおかげで、URLもwww.facebook.com/valueproposition50で設定できました。「いいね!」をして下さった皆様に感謝です。

 

Facebookページは、1ヶ月半ほど前に英語版を作成した時と比べると仕様が変わったようで、かなり作りやすくなっています。(ちなみに、当時はファンページと呼ばれていました。既に懐かしいですね)

Facebookページ作成専用のFBML(Facebook Markup Language)で、コンテンツを作り込みましたが、結構表現力がありますね。

こんな感じで作ってみました。(■の行をクリックすると、ページに飛びます)

■ウォール
設定したURLのページ。Facebookページでは、ここはデフォルトで用意されます。Facebookユーザーとコミュニケーションできます。

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■本書について
ここ以降はFBMLで作成しました。本書の概要と構成、目次を紹介しています。

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■「はじめに」より
本書の狙いがお分かりにいただけるように、「はじめに」に書いた内容をそのまま転載しています。

Fb03

 

■著者について
著者(=永井孝尚)のプロフィールです。詳細な情報へのリンクもあります。

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■本書が出来るまで
当ブログで書いた、本書完成に至るまでのエントリーへのリンク集です。

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■講演会
本書の講演会・セミナーのご案内です。現在、3/25の講演会を掲載しています。今後、「朝カフェ次世代研究会」や、その他の講演も掲載します。

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■予約・購入は….
予約・購入方法のご案内です。

Fb07

 

改めて、FBMLの表現力を実感します。

 

実は4日前に当ブログでご報告した通り、同じ新著の専用サイトを完成したばかりです。

この専用サイトはスタティックなページでした。

今回作成したFacebookページは、実名であるFacebookユーザーとのコミュニティ機能もあります。これはとても魅力的です。

さらに、iPhone等のスマートフォンでも見えます。

また、他サイトにこんな感じのバナーも掲載できます。

バリュープロポジション戦略50の作法 – 顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために

Facebookページも宣伝

 

2つのサイトを並行して保守するのは非効率的ですし、アクセスいただく方々にとっても分かりにくいものです。

そこで、4日前に作成した専用サイトはクローズし、今回作成したFacebookページに移行することにしました。

既に数カ所からリンクを貼っているので、専用サイトのURLは残し、今回作成したFacebookページにリダイレクトしています。

 

小林啓倫さんが『「新聞社のウェブサイト」が無くなる日』というエントリーで、米国の地域ニュースサイトがFacebookページに移行し、独自サイト更新を停止するというニュースを紹介しておられました。

実際に自分で専用サイトとFacebookページの両方を作って比較してみると、そのように判断する状況は、確かに実感できます。

 

考えてみれば、2年半前に「戦略プロフェッショナルの心得」、1年半前に「朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力」を出版した際には、普通の専用サイトを立ち上げました。

もはや、スタティックなサイトは時代遅れになりつつあるということでしょうか?

わずか1年半で、大きく状況が変わったことに、改めて驚かされます。

 

「バリュープロポジション戦略 50の作法」の3/30出版に先立って、3/25出版記念セミナー開催。本書も先行してプレゼント #vp50

新著出版に先立ち、Webook/ジェイカレッジ松山真之助さん主催で、出版記念セミナーを開催いただくことになりました。

日時:3/25(金) 19:00-21:00
場所:KIT虎ノ門大学院
主催:Webook企画、ジェイカレッジ協賛、KIT虎ノ門大学院特別協賛
定員:先着40名

本講演では、新著「バリュープロポジション戦略 50の作法」の全50章から、5章を詳しくご紹介します。

また、今回「オルタナティブ出版」として、出版社や編集者を介さずに出版した狙いもご紹介します。

参加費2,000円ですが、参加された皆様には、発売前の本書「バリュープロポジション戦略 50の作法」(定価1,260円)を差し上げます。

ご参加希望の方は、松山さんのサイトからお申込み下さい。

 

皆様のご参加を、お待ちしております!

 

自分の半生をふり返ってみる

3月30日に発売する新著は、もっぱら草の根プロモーションを行うことになります。

そのため、現在、各種Webサイトを整備しているのですが、その中で、自分のプロフィール情報が1年ほど更新されていなかったので、更新してみました。

最新プロフィールはこちら

仕事、ライフワークの写真、音楽活動、著作、プライベート、学び等が渾然一体となっていて、なるほど、これが私の半生だったのか、とある意味、興味深いものがありました。

こうして自分のこれまでの半生をふり返るのも、自分の生き方を整理して考えてみるという観点で、なかなかいいものですね。

新著のFacebookページもほぼ作成できましたが、これはまた後程ご紹介したいと思います。

 

「バリュープロポジション戦略50の作法」、予約受付開始。ついでにHPも完成

昨日のブログに書きましたように、一昨晩にアマゾンに商品登録申請をしたばかりですが、昨日の時点で、早くもアマゾンに掲載されました。

さすがアマゾン、プロセスが速いですね。

 

ということで、昨日から、本書はアマゾンで予約受付開始になりました。

(ただし、発売は3月30日。4週間先です)

どなたか分かりませんが、既に注文して下さった方もおられるようです。

とてもありがたいことです。

 

プロモーション用のホームページも本日からオープンです。

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なお、HPのうち、「本書が生まれるまで」と「読者の声」のコーナーは工事中です。

Facebookページも作成したいですね。

順次、当ブログでご案内したいと思います。

 

 

「バリュープロポジション戦略50の作法 顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために」の版下校正完了。発売日も決定

版下校正が、本日完了しました。

現在のスケジュールでは、初版の印刷された本が自宅へ納品されるは、3月16日の予定です。

発売日は、余裕を見て3月30日にセットしました。

 

また、アマゾンにも本日登録申請完了。7-10日掛かるそうです。

ちなみに、表紙はこんな感じ。

9784990432317

 

写真は、知人の表千家の師範が濃茶を点てている茶席で、私が撮影したものです。

本書を作るまでの過程をのちほど当ブログで紹介しますので、このエピソードや背景についても、その時に併せてご紹介したいと思います。

 

出版にあわせて、講演会など、様々な形でのご紹介方法も計画中です。

この辺りのマーケティングプロモーションを、色々と考えて実行していくのは、なかなか面白いですね。

当ブログでも順次ご紹介して参ります。

よろしくお願いいたします。

 

本の校正で、割と重要なこと。縦書き?それとも横書き?

現在、新著校正中ですが、気がついたことがあります。

過去2冊の本と比べて、修正点が極めて少ないのです。

 

考えてみると、理由は簡単。

過去2冊の本は縦書きで、今回3冊目の本は横書きなのです。

 

他の方は分かりませんが、私は原稿をワープロで横書きで書いています。

横書きで書いた原稿を、本で縦書きにすると、結構色々な混乱があります。

たとえば数字をどのように表記するのか(「10」と書くか、「十」と書くか、「一〇」と書くか)とか、英語はカタカナ表記かアルファベット表記か、アルファベット表記なら文字を横にするか縦にするか、等々。

私の場合は1冊目が個人出版でしたがこの辺りは未経験でした。

このチェックは印刷会社と自分で行いました。本当に大変でした。

2冊目の本はこの部分は出版社が行って下さったので、とても楽。さすがにプロは違うと実感しました。

 

現在校正中の3冊目の本は、原稿も本も横書きです。

見開き2ページで1章という体裁で、数字も全角アルファベットで統一しています。

原稿段階でチェックを綿密に行っておけば、そのままの形で版下が作成され、校正作業に入れます。

校正段階では、文字表記にとらわれることなく、中身の確認に集中できます。

おかげさまで、今回の校正はかなり速く仕上げられそうです。

 

「オルタナティブ出版」を始めます(その3) グローバルへ出版できる!

連載第3回目です。

「オルタナティブ出版」を始めます(その1) なぜ、「オルタナティブ出版」なのか?

「オルタナティブ出版」を始めます(その2) なぜ電子出版でなく、紙の本なのか? 

 

今回、3月に出版を目指して準備中の新著「バリュープロポジション戦略 50の作法 -顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために-」を、「オルタナティブ出版」の形で出版する理由の一つは、英語版により、グローバルに情報発信したいと考えたためです。

 

言うまでもありませんが、現在、ネット上では国境の壁は消滅しています。

一人の個人がグローバルに情報を発信することは、今やとても簡単。

文字の場合、主な壁は英語のみ。

音楽や映像の場合、その壁すら存在しません。

さまざまな経験と知恵を持ったプロフェッショナルが、主体的に情報発信し、グローバルでお互いに学び合うことで、よりよい世界を実現できるはずです。

 

一方で、日本から海外に対する英語による情報発信は少ないと言われています。

日本の国内市場が適度な規模を持っていたために、海外市場を考慮しなくても良かったことも一つの要因でしょう。

しかし世界はフラット化しており、日本の国内市場も収縮しています。

英語の壁は常にありますが、知識と経験を日本から情報発信していくことも重要です。

他の非英語圏の人たちも、同じジレンマを感じているのではないかと思います。

 

現在、英語版さえ仕上げれば、個人がグローバル向けて出版するのは極めて簡単です。

それはAmazonのKindle Direct Publishing (KDP)を使う方法です。(注:今年1/21から、Amazon DTP (Digital Text Platform)はKDPに変わりました)

米国ではKindleはかなり普及しています。このインフラ上で出版するのです。

しかも無料。

 

実は、2010年初めまでは、大きな壁がありました。

米国の社会保障番号(SSN)、連邦納税者識別番号(TIN)、米国法人番号(EIN) のいずれかと、米国の銀行口座が必要だったのです。

しかし、2010/1/15にこの制約がなくなり、誰でもKindle上で出版できるようになりました。

(昨日のエントリーで、「日本語版は、電子書籍でなく紙の書籍で出版する」と書きましたが、実は、日本でこのようなインフラがまだ整備されていないために、電子書籍版を見送ったのです)

 

出版社から日本語版を出版した場合でも、英語版は出版可能かもしれません。

しかし、出版社により英語版の版権の判断は異なる可能性もあります。

(2011/2/15 12:17追記:「出版契約の際に、日本版書籍の版権とその他は分けて契約することができる」とのご指摘をいただきました。ありがとうございました)

また、日本語版と英語版で版権が異なる場合、たとえば表紙を同一デザインにできない等、微妙な問題が発生する可能性もあります。

この部分はある程度自由度を持ちたいと考えました。 

 

ということで、昨年12月から英語版を作成してみました。

しかし、「新著の英語版の状況:日本人にとって分かりやすい英語でも、ネイティブにとっては分かりにくい。英語出版の壁は思ったよりも厚いと実感」に書いたように、現時点ではまだまだ出版できるレベルではありません。

先に、「主な壁は英語のみ」と書きましたが、書籍として売り物にするレベルの英語に仕上げるのは、結構大変だと痛感しています。

このあたりは、試行錯誤ですね。

いくつか解決策を考えているので、日本語版が一段落次第、取りかかりたいと思っております。

 

今回の本を書くにあたって、日本人が書いたマーケティングの本を、はたしてグローバル(特にAmazonのお膝元の米国人)が読もうとするかどうか、という点も、検討事項でした。

実際、本書のテーマとなっている「バリュープロポジション」の考え方自体は、欧米社会の発想です。

しかしマーケティングの考えが生まれるはるか前から、日本では「顧客本位」という考え方が根付いていました。

一方で最近は、近視眼的に「顧客の言うことだけを聞けばよい」と考えてしまう傾向も散見されます。

そこで、本書では、日本の様々な事例を集めて構成し、欧米流の「バリュープロポジション」という視点で、改めて日本の「顧客本位」の考え方を見直す内容としました。

表紙も、この内容を反映したものにする予定です。

 

今回の試みにより、必ずしもネイティブレベルではない非英語圏のビジネスパーソンが、個人の力で、世界に向けて本を出版するための新しい方法論を提示できれば、と考えています。

 

「オルタナティブ出版」を始めます(その2) なぜ電子出版でなく、紙の本なのか?

3月出版を目指して準備中の新著「バリュープロポジション戦略 50の作法 -顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために-」は、当初、電子書籍で出す前提で、昨年2010年6月頃から執筆を開始しました。

しかし現時点では、電子書籍での出版は止めて、通常の本で出版することを考えています。

 

昨年2010年6月の時点では、「2010年末には、Kindleの日本語版が普及し、アマゾンやアップルが電子書籍を個人著作家にも用意するだろうから、その方法で出版しよう」と考えていました。

しかし、2010年末に、これは実現しませんでした。

電子書籍端末の普及も始まりましたが、昨年末に「まだまだ発展途上の電子書籍の課題」で書いたように、現在の電子書籍は、結果的に消費者の利便性を十分に考えているとは言えない状況です。

また、昨年11月に当ブログで書いた「電子書籍が儲からない6つの理由」で紹介したように、現時点の日本では、電子書籍は必ずしもペイするものではありません。

考えてみると、私自身、ここ半年間読んだ本は全て紙の本です。

恐らく、私は世の中の平均値よりも、デジタル生活の比率がかなり高い方の人間だと思いますが、私でも、電子書籍も購入したものの、ほとんど読んでいません

 

実際に本を読む読者のことを考えると、現時点の日本の状況では、電子書籍で出すよりも通常の紙の書籍で出す方が、確実に多くのユーザー数にリーチできます。

ガラケーやパソコンまでを勘定すると、日本における電子書籍を読める端末の普及率は非常に高いのですが、まだまだ一般の人たち(たとえば私の親戚)が電子書籍を読む状況にはなっていません。

そこで、今回は従来の紙の本で出版することにしました。

恐らく、数年間で急速に日本における電子書籍の状況も変わってくると思いますので、その時点で再度検討したいと思います。

 

今回、「オルタナティブ出版」という形で、私自身は著作権と版権を持った形で出版するのも、この部分の判断を自分で主体的に行いたい、というのが一つの理由です。

実は、「オルタナティブ出版」の形で出版した理由は、版権絡みで、もう一つあります。それはまた次回に。

 

「オルタナティブ出版」を始めます(その1) なぜ、「オルタナティブ出版」なのか?

3月には出版すべく進めている新著「バリュープロポジション戦略 50の作法 -顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために-」は、現在、最終の詰めの段階です。

この本は、私自身が著者・編集者・発行者となって、「オルタナティブ出版」というスタイルで出版する予定です。

今日は、この「オルタナティブ出版」を始めようと思った理由を書きたいと思います。

 

今回の本は、私にとって三冊目です。

普通の会社員である私がこのような執筆活動を続けるのは、「ビジネスパーソンは、勤務先のインサイダーとしてだけではなく、自分が学んだことを、主体的に社外やグローバルへ情報発信していくべき」との思いからです。

ビジネスパーソンが書く文章は、洗練度や品質面ではプロの書き手にはかなわないかもしれません。

しかしプロフェッショナルとして、現場で現実と格闘しているビジネスパーソンの経験は大きな価値がありますし、だからこそ書ける世界もあります。

さまざまな経験と知恵を持ったプロフェッショナルが、主体的に情報発信し、お互いに学び合うことで、よりよい世界を実現できると思っています。

 

とは言え、ビジネスパーソンが出版するのには、大きな壁があります。

まず、出版実績のないビジネスパーソンに、出版社から声が掛かることは、まずありません。

オルタナティブブログでブログを書いている方々には、出版社から声がかかる方がおられますが、決して多数派ではありません。

もちろんご本人の才能とご努力で、出版社から出版の同意を獲得し出版を実現された方もおられます。しかし、本人の努力以外の、運に委ねられる面があることも否めません。

実際、私自身も、出版社に売り込んでも、なかなか出版は実現できませんでした。

 

また、出版を実現したとしても、その後に問題があります。

出版した著書は、著者個人が全権利を持っている訳ではありません。

版権は出版社が持っています。

出版社もビジネスなので、増刷するかどうかは、あくまで出版社のビジネス上の判断。

たとえば、初版在庫切れ状況で増刷しない、と判断するケースがあります。

この場合、絶版にすると出版社は版権を失います。

しかし、この時点で絶版にするかどうかも、出版社の判断です。

出版社の立場では絶版にすると権利を失うだけで、ビジネス的には得はありません。

ですので、実際には増刷も絶版もせず、版権だけを持ち続けるケースも多いようです。(増刷しないと判断した時点で絶版にして版権を手放し、その後の出版権を著者に戻す良心的な出版社も、もちろんあります)

ということで、出版後2-3年間で入手不可能になる本も、結構多いのが現実です。

 

では、出版社を経由しない個人出版は、どうなのか?

これは個人の判断で出版できますし、版権も著者が持つことができますので、上記の問題は解決できます。

しかし、従来、個人が出版に取り組むには、コスト・販売・流通・編集等の面で大きな壁がありました。

実際、自費出版を数百万円で請け負う出版社もありました。しかし、出版で数百万円も出せる人は限られています。

しかし、最近、状況は大きく変わっています。

ITの進化による製版・印刷の低コスト化、個人でも出版社と全く同等に書籍を販売・流通できるアマゾンe託販売等の登場、さらには電子書籍の普及などにより、今やコスト・販売・流通・編集等の壁はとても低くなっています。

この結果、一般のビジネスパーソンが、著者としてだけでなく発行者として、書籍を企画・編集し、自由にビジネスで得た知識や経験を世の中に情報発信していくことが可能な時代になりました。

 

そこで今回の新著では、「オルタナティブ出版」という新しいスタイルで、企画から出版までプロの編集者のサポートなしに、私自身が編集者・発行者となって出版する予定です。(実は最初の本がこのスタイルでしたが、「オルタナティブ出版」というスタイルを明確に打ち出すのは、今回が最初です)

費用は海外旅行一回分よりも安い程度の金額です。

 

ところで、この新著、実は電子出版ではなく、従来の紙の本で出版する予定です。

電子書籍が大きな話題になっている中で、なぜ、紙の本なのか?

理由は、明日書かせていただきます。

 

新著の英語版の状況:日本人にとって分かりやすい英語でも、ネイティブにとっては分かりにくい。英語出版の壁は思ったよりも厚いと実感

1月に当ブログでご紹介した新著の英語版ですが、14名の方々(全て日本人)から希望をいただいて英語ドラフト版をお送りし、うち7名からコメントをいただきました。

お忙しい中、時間をかけて読んで下さった皆さまには本当にありがたく、厚く御礼申上げます。

中には、とても丁寧に修正点をまとめて下さった方もおられました。感謝です。

 

結果は、「読みやすい」という方と、「ぎこちない英語」という評価に分れました。

「読みやすい」という方は、私のように普段仕事で英語を使っている方々が多いようです。

一方で「ぎこちなく感じる」という方は、英語圏で生活をしたり、実際に英語で著書を出された経験がある方が多いようです。(実際にはネイティブに近い感覚なのでしょうね)

 

並行して、勤務先の日本IBMに、海外IBMから長期出張で来ている同僚(英語はネイティブ)に訊いてみたのですが、以下のような反応でした。

・英語の文法はちゃんと合っている

・しかしネイティブからすると、リズムがないので、スムーズに読めない

・構造的に、文章が英語のロジックになっていない

・1センテンス毎に改行するのも、読みにくい理由の一つ。英語では通常行わない

もう少し時間をかけてしっかり仕上げる必要がありそうです。

 

ということで、英語の出版の壁は、かなり厚いことを実感しています。

日本人にとって読みやすい英語が、必ずしもネイティブにとって読みやすい英語ではない、ということですね。

一昨日のブロガー会議の懇親会でも、ある方と、「日本語は起承転結だがこのロジック展開では英語では通じない。英語は起承結とシンプルにしないといけない」ということを話しました。

そう言えば、このことは、4年前に当ブログでもこちらで書きました。

 

当初は日本語版と英語版を同時に出版する方針で進めていましたが、まずは日本語版を出版し、英語版はその後、時間をかけてチューンアップしていくことにしたいと思っております。