「巨人の星」をテレビで見ていたのは1970年前後でしょうか?
もう40年前です。
当時小学生だった私は、土曜日夜放映の「巨人の星」をいつも心待ちにして見ていました。多くの同級生も同様でした。
先週末、ブックオフのコミック本コーナーに行ってみたら、その「巨人の星」の文庫本がありました。
少し読んでみるとなかなか面白かったので、一番最後の10巻と11巻を購入しました。
大リーグボール2号「消える魔球」の秘密の80%が解き明かされ、飛雄馬の親友である伴宙太が中日にトレードされてから、最終話の大リーグボール3号で完全試合達成までの話しが収録されています。
よく考えてみると当時少年マガジンに連載されていた「巨人の星」を私は読んでおらず、アニメだけを見ていました。
じっくりとコミックで読むのはもしかしたら初めてかもしれません。
10歳になる前にテレビでしか見ていなかった「巨人の星」ですが、40年経ってコミックで読むと、違って見えますね。
ライバル達との友情や、挫折・成長という物語が見事にきめ細かく描かれています。川崎のぼるの絵も、とても丁寧に描かれています。
原作の梶原一騎が骨太なストーリーを作っているからこそ、なのでしょうね。
改めて意外だったのは、登場人物がよく泣くこと。
「最近の男はよく泣く」と言われますが、それは今に始まったことではないのかもしれませんね。
こちらで書きましたように、5年ほど前に太宰治「人間失格」を30年ぶりに読んだ時も、高校生の時とはまた違った感想を持ちました。
子供の頃に読んだ本を改めて読むと、新しい自分の発見があることを改めて実感しました。