幸福研究の第一人者で「幸せ博士」との異名をとるイリノイ大学のエド・ディーナー博士は、人間と動物を対象に160本以上の調査研究の分析をしました。
その結果、「幸せである」と感じることが、平均9.4年の長生きにつながる、という調査結果を導き出したそうです。
詳しくは日経ビジネスオンラインに「幸せな人は9.4年長生きするという記事に掲載されています。
ポイントと思われる箇所を抜粋してみました。
まず、日々幸福な気持ちで過ごしていると長生きし、日々悲観的な気持ちで過ごしていると病気にかかったり短命に繋がるそうです。
ディーナー博士は、幸福と思うことで、物事も幸福な方向に転じるとおっしゃっています。今が幸福かどうかに関わらず、とにかく「まず幸福と思うこと」が大切、ということですね。
確かに長寿のお年寄りにお会いすると、穏やかで日々人に感謝する方が多いように思います。
個人的にもこれは実感します。
私は子供の頃は悲観的に考えるタイプでした。当時はなかなか辛かったですね。
しかし学生の頃に病気をしたり、社会人になって間もない二十代中頃に十二指腸潰瘍になった経験を経て、「そもそも短い人生。まだ分からない未来のことを悩むために貴重な自分の時間を使っても何もいいことはない」と実感し、物事を楽観的に考え楽しむようになりました。
幸せに楽観的に考えるのは実際にはなかなか難しいことです。しかしこのように考えることで物事がよい方向に行くことが多いように思います。
とは言っても「現実にはなかなか幸せに考えられないよ!」ということもあると思います。
記事ではいくつかの方法が紹介されています。
■毎晩寝る前にその日に起きた出来事で自分が嬉しかったことやありがたかったことを最低5つ(3つでも可)書き留めてみる。(「感謝の日記」という有名なエクササイズだそうです)
■「意識して人に親切にする」。たとえば1週間のうちの1日は、5つの親切なことをしてみる。ゴミを拾うとかいった、些細なことでOK。
「感謝は全てを癒す」という、私の師匠から教わった言葉があります。
まさにこの言葉の一面が米国の研究で実証されようとしている点、大変興味深く感じました。