主語を切り替えれば、良い方向に回り始める


若いビジネスマン2

私たちは、ともすると、このように考えがちです。

「○○が悪い」
「○○が間違っている」
「○○が□□をしてくれない」

○○は、「主語」ですね。多くの場合、この○○には社会や国、勤務先などの組織、個人である上司や部下、先輩や後輩、家族、パートナーなどが入ります。たとえば、こんな感じでしょうか。

「社会が悪い」
「会社の方針が間違っている」
「妻(あるいは夫)が□□してくれない」

しかし、主語が他人になっている間は、なかなか状況は変わりません。ましてや組織ならばなおさらのこと。

なぜなら、他人を変えることは至難の業だからです。
一人の他人を変えるのも大変なのですから、他人の集合体である組織を変えるのは、さらに大変です。

結局、他人を主語にしている間は、言いっ放しで終わり、何も変わらないのです。

 

ではなぜこうなるのでしょうか?

人は「自分は正しい。正義は自分にある」と思いがちだからなのかもしれません。しかし自戒を込めて考えると、「正義は自分にある」と思った瞬間、人は自分のエゴが見えなくなります。そして間違ってしまうのです。

 

しかし自分の考え一つで、比較的容易に変えられるものがあります。

それは「自分」。

現実には、自分の考えを変えるのも、それほど簡単ではありません。
しかし、コントロールできない他人を変える場合と比べると、はるかに容易です。

そこで冒頭の言葉で、主語を他人から自分に変えて、このように考えてみるとどうでしょうか?

「社会が悪い」→「自分は、何をできるだろう?」
「会社の方針が間違っている」→「この方針の元で、自分ができることは何だろう?」
「妻(あるいは夫)が□□してくれない」→「自分が妻(あるいは夫)に□□してあげよう」

自分の考えが変わると、色々なことが動きそうです。そして成果を上げれば、他人や組織もそれを認め、結果的に他人や組織も変わっていきます。

誰もが「状況をいい方向に変えたい」と考えています。

しかし「自分は正しい。相手がこのように変わるべきだ」と考えても、なかなか物事は変わりません。

ここで「今の自分がこのように変わるべきだ」と自分を主語にした考え方に変えてみると、色々なことが少しずつ変わってきます。自分も成長していきます。さらに小さな変化でも時間をかけて積み重なることで、大きな変化になっていきます。

 

主語が他人である限り、なかなか状況は変わりません。

主語を自分に切り替えれば、良い方向に回り始めるのです。

 

 


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