4月5日は、第74回の朝活・永井塾。テーマは『「無知の知」なんて言っていない? 「ソクラテスの弁明」』でした。
「ソクラテス? 仕事やマーケティングとぜんぜん関係ないじゃん。そんなの学んでいるヒマないよ」と思いがちですが、実はこれは食わず嫌いです。リベラルアーツ(哲学などの一般教養)を学ぶと、ビジネスの思考力に深みが宿ります。
そしてソクラテスというと、必ず出てくるのが「無知の知」という言葉。
実はコレ、ちゃんとソクラテスを本を読んでいない人が陥る誤解です。
残念なことに世間で「知識人」と呼ばれる人でも、ご著書やSNSで『ソクラテスも「無知の知」といってます』と書いていたりします。
ソクラテスは本を1冊も残しませんでした。
ソクラテスの言葉をまとめたのは、弟子のプラトンです。
国際プラトン学会の会長も務めた世界的なプラトン研究の第一人者である東京大学の納富信留教授は、ご著書でこうおっしゃっています。
『「無知の知」は大きな誤解。海外ではこのような誤解はない』
ソクラテスは2400年も前の人ですが、ソクラテスをちゃんと学ぶことで、現代の私たちがビジネスや日常生活でも陥りがちな誤りについても気付くことができます。
そこで今回の朝活永井塾では、下記の本を使って、ソクラテスの世界をできるだけわかりやすく噛み砕いて学んでいきました。
『ソクラテスの弁明』(プラトン著、納富信留訳)
前回の「道元」が好評でしたので、今回もリベラルアーツ系のテーマを取り上げました。
ご参加下さった皆様、有り難うございました。
【プレゼン部分】
またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。
次回5月10日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『日本組織の特徴は何か? 中根千枝「タテ社会の人間関係」』です。申込みはこちらからどうぞ。