先日、通勤電車でふと他の人達の吊革を握っている手を見てみると、腕時計をしている人が半分位しかいないことに気がつきました。
そういえば、私も夏場は蒸れるので腕時計はしていません。ケータイやパソコンで時間が分かりますので、時を知るためには腕時計はそれほど必要性は感じませんね。
そのように思っていたところ、7月6日の日本経済新聞の特集「ケータイが変える」で、腕時計装着率(19-49歳男女)が1997年の70%から2005年に46%まで低下した、という記事が掲載されていました。
わずか8年で使用率が70%から46%に下がるというのは、結構スゴイことですね。
一方で、2005年の腕時計市場は5886億円で前年比8%増、このうち7割がスイス製の高級品だそうです。確かに、男性誌・女性誌を問わず、ファッション雑誌では数十万円する腕時計特集が花盛りです。
つまり、ケータイ普及に伴い、腕時計のユーザー数は激減したものの、一人当たり購入単価がそれを上回って大きく上昇し、市場規模そのものが拡大する、という大きな市場の変化がこの数年間で起こった、ということのようですね。
腕時計の目的が、当初の「常に携帯して現在の時刻を知る」から、「自分自身を表現する」へと大きく再定義された結果、携帯電話の影響で大きく縮小する危機にあった市場が再成長した、と言えるのではないでしょうか?
ところで、私は9年前にこの記事に触発されて、セイコーのパルス・グラフという時計を購入しジョギングを始めたことがありました。この時計は走りながら脈拍データが取れる、というもので、「脈拍トレーニング」という方法で身体に負担を掛けずに無理なく運動を継続できます。飽きっぽい私が5年間ジョギングを続けられたのも、この時計のおかげでした。(告白:ここ数年はサボっています)
このケースは、腕時計の目的が「身体を鍛える」へ再定義されたものですね。
用途が変わったんですね~。
僕は5年ほど腕時計をしていませんでしたが、顧客とミーティングする際に「盗み見」するのに必要性を感じ、再度身につけることにしました。(^^;
用途の違いを痛感します。
大木さん、コメントありがとうございました。
確かに会議の時はちょっと困りますね。部屋に時計があればまだよいのですが、…。私はケータイを置いたりしています。
ただおっしゃるように、会議を切り上げる際に、時計を見て「じゃぁ、そういうことで….」という空気を作る芸当は、さすがに時計がないと難しいですね。ケータイで同じことをやっても、ちょっと違うかなぁ、という感じがします。
携帯電話の影響で手帳を持ち歩かなくなりました。最近の携帯電話はメモ機能が充実しているし、音声録音という技もあるので、メモの必要性をあまり感じないんですよね。
でも、急なアポが入ったときに、手元にペンと携帯電話しかなかったときがあり、さすがに手帳も必要かなと思いはじめています。
お、時計じゃなくて携帯とメモの話になってましたね。失礼。
NAKAさん、コメントありがとうございました。
そう言えば、私も以前はかなりでかいシステム手帳を持っていましたが、使わなくなってもう数年が経っています。
いつもパソコンを持ち歩いているので、スケジュールは全てNotesに入れて見るようになりました。一時はPalmも併用していたのですが、いつの間にか持ち歩かなくなってしまいましたね。
携帯でのメモはいまだに苦手です。ここらへんは、微妙にオジサン世代?