SushiDiskから学ぶマーケティング


顧客対象をいかに具体的に想定し、そのニーズに合った商品・サービスを提供するかが、マーケティングの成否を分けます。

本日(7/17)の日本経済新聞「新進気鋭 ユニーク商品で競り勝つ」で紹介されていたパソコン周辺機器製造のソリッドアライアンスが、まさにその好例だったので、ご紹介します。

価格競争が激しいパソコン周辺機器の中で、同社はユニークな周辺機器を次々と発売し、独特のブランドを築き始めています。

ソリッドアライアンスと言えば、こんなのこういうのを発売しているので、ITmediaをご覧になっている方々には馴染みが深いですね。

そんな中の一つ、「SushiDisk」。2004年の発売。私もITmediaのこの記事をよく覚えていました。

本日の日経の記事によると、SushiDiskでは、顧客層を「日本出張から帰る欧米ビジネスマン」と想定。価格を6000-8000円程度と両替で余った日本円で買えるギリギリの金額に設定し、パッケージも外国人好みの派手なデザインにした結果、狙いが当たり、免税店で売れ続けるヒット商品に育ったそうです。

単なるアイディア商品を出すだけでは他社に追従され消えていくので、同社は顧客層を明確に絞り、素材やデザインの細部までこだわった製品作りで生き残りを目指しているとのこと。

この商品を作るにあたっては、高い食品サンプル製造技術を持つ会社と協力したそうです。

対象顧客が非常に具体的で、しかも狙い通りに成功した事例ですね。

そう言えば、十数年前に築地のオフィスに勤務していた頃、昼休みに築地市場を散歩中に非常にリアルなスシの食材を見て、思わず机の上のアクセサリー用に購入したことがありました。

全く別の素材同士を組み合わせることで、新しいビジネスが生まれる好例でもあると思います。

飽きっぽい消費者相手の商売はなかなか大変ですね。同記事でも、「一つ面白いものを作っただけでは消費者に浸透しない」という河原社長の言葉が紹介されています。常にこのようなヒット商品を出し続けるのは、チャレンジングなことでもあると思います。

SushiDiskから学ぶマーケティング」への1件のフィードバック

  1. お寿司のUSBメモリからみるマーケティング

    アメリカ人マークが、「Oh!SUSHI~」といいながら、マユゲを上下にさせて、オフィスで自慢げに見せびらかしている。

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