「シロガネーゼ」や「アザミネーゼ」は聞いたことがありましたが、「ミリオネーゼ」は初めて聞く言葉でした。
9月20日の日経流通新聞で、この「ミリオネーゼ」のことが特集されています。
月収100万円が転じて、「年収1000万円以上あり、経済的に自立してバリバリ働き、恋も遊びも楽しむおしゃれな女性」のことを差す言葉だそうです。起業家や外資系企業勤めが多いとのこと。
ちなみに、出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンが商標登録しているそうです。
以下は記事からの抜粋です。
- 月々の生活費以外で「最も優先的に」お金を使う対象として多かった答えは外食、衣料品、次いで同率で美容と旅行
- 別荘やリゾートホテル保有率は15.2%で、購入予定と将来保有したい層を合わせると40%が前向き。一般層の約85%が「保有の意志や計画なし」としたのと対照的。細かく見ると、1000-1200万円の保有率は8.0%に対して、2000万円超の保有率は46.2%。同じミリオネーゼでも、後者は富裕層
- 家事代行サービスを利用しているのは13.1%、1年以内に利用を始める層を含めると2割近く。一般層は1.4%とのことで、時間を作るための外注を必要コストと見る傾向
- インタビュー調査によると、ミリオネーゼのお気に入りは….
コンシェルジェ常駐マンション、地球人倶楽部、My Taxi、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、セレヴィーナ、ミニメイド・サービス、アルファリゾートトマム ガレリア・タワースイートホテル、新興国投資、ジェオグラフィカ、カロリーメイト、バレンシアガ、amazon.co.uk、BADOIT(バドワ)、ジュリークのローズシリーズ、ラ・フラーム、アムールスパ、クリーニング・カラキヤ、J.M.ウェストン、YOKO D’OR(ヨーコドール)、ライフリトル、がんこ高瀬川二条苑
ちなみに、私が知っているのは、「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」と「カロリーメイト」の二つだけでした。(^^;
これは新しい市場セグメントですね。
最先端市場ということで、ミリオネーゼ市場で人気が出た商品やサービスが、コモディティ化して世の中に広がっていく流れも考えられます。(さすがに別荘がコモディティ化するのは難しいかもしれませんが)
その観点では、テスト市場として考えても、面白いかもしれませんね。
>最先端市場ということで、ミリオネーゼ市場で人気が出た商品やサービスが、コモディティ化して世の中に広がっていく流れも考えられます。
どうででしょうねえ。米欧の実態をうかがう限り、そこからの拡がりなく、分断・分化される可能性もありなのでは、いわゆる“格差〈固定〉社会”ってヤツですが。ミリオネーゼな彼女らの消費活動は、ある種ショウケースとして、下々の者の“消費”の対象にもなるでしょうが、消費活動そのものはまねられないかも。
まあ、そこら中でLVやらCやら付いたカバンが氾濫してる国ですし、お書きのようにそんなあこがれの○×△が充満する購買欲につねに見詰められることになる可能性も否定できないですけれど。
ゾフィさん、コメントありがとうございました。
おっしゃる通り、最初に出てきたものは、そこから分断・分化されることで拡がっていきます。
この中で、ユーザー母数が増えていくことでコスト構造が変わっていき、コモデティ化していく、ということだと思います。
ただ、コモディティ化の流れと同時進行で、そのオリジナルとなったものは変わり続けていきますので、常にウォッチしていく必要がありますね。