….、このタイトルを見て、「そんなの、普通じゃん」と思ったアナタ、詐欺に注意しましょう。
この条件で、どのような場合に自分が勝てるかをよく考えていただくと、分かります。そう、勝てないですよね。
ここまで単純化したケースではないですが、このようなロジックは、交渉で海外の相手がよく使う手法です。
つまり、どちらに転んでも、自分に利益が入ってくるようになっている、ということです。
しかも、いかにも相手にメリットがあるかにように巧妙に言ってきます。
しかし、このコインの場合と同様、実際の結果を想定して自分にどの条件でどのような見返りがあるか、ちょっと時間をかけて客観的に分析すると、相手のトリックはすぐに見破れます。
性善説を信じる日本人は、自分が仕事の相手に条件を出す場合のことを想定して、「まさか相手が自分にこんなことを言う訳ない」と思い込み勝ちです。
さらに、「こんなことを言って騙そうとする相手は信じられない。取引すべきではない」とも考えるでしょう。
しかし、駆け引きが常套化しているグローバル・コミュニケーションではこれも交渉術の一つであり、我々日本人からすると残念ですが、交渉の場では「こんなのに騙される方が悪い」のです。そしてそんな相手とも、価値があると判断したら取引しなければならないのが現実です。
我々は「批判」という言葉自体もネガティブに受け取りがちですが、まず最初に批判的(critical)に考えていく、という姿勢が常に必要ですね。
ふふふ...
こんなものもありますよ。
「ビーカーに水をいっぱいいれて、10円玉を入れたら、沈んだり潜ったりしたました。
なぜでしょう。」
結構、言葉にして言われてしまうと先入観が働いてしまい、正常な判断力は薄れてしまいがちです。
私は、この手の交渉はよくやってますね。そもそも、どう転んでも自分に何かしらのメリットがないようなプロジェクトには手を挙げてこなかったですし、その中には、いかにも「お手伝いします」みたいな顔をして参加したことも多々ありますね。
私は、これを「前向き」と捉えていたんですが、性善説を信じていないってことなんですね。そういわれてみればそうかもしれませんが。
必ずしも相手が騙そうとしているせいとは限りません。
相手がそれを心から信じている場合もあります。
「プロジェクトを成功に導くのは責任者の力量。
プロジェクトが失敗すればみんなの責任。」
「仕事を取ってくれば営業の成果。
赤字が出れば開発の責任。」
「マスコミの予想が当たればマスコミの実力。
外れれば『予測不可能な事態が発生した』」
「自分の子供が虐められてる時は『先生の責任』。
自分の子供が虐めに荷担している時は
『うちの子に限ってそんなことはない』。」
kawakamiさん、
コメントありがとうございました。
うーむ、確かに当り前のように聞こえます。
我々は聞き慣れた言葉が来ると、いかに判断を停止してしまうか、といういい例かもしれませんね。
性善説を信じない日本人さん、コメントありがとうございました。
かなりの駆け引き上手とお見受け致しました。きったはったの世界では、これは前向きな姿勢と考えてもよいのではないでしょうか?
とおりすがりさん、コメントありがとうございました。
>>必ずしも相手が騙そうとしているせいとは限りません。
確かに、おっしゃる通りのことはよく起きますね。しかも当人は全く悪気がないことも多いですね。
多くの場合、非論理的でかつ本人に責任感がないケースが多いように思いますが、いかがでしょうか?