人間、誰でも自由でいたいですね。しかし自由を求めるあまり、自分の責任を果たしていないケースも多いように思います。
「でも、いいじゃん。自由なんだから」
ちょっと待って。
日本語では、「自由」という言葉は一つですが、英語ではこれに相当する言葉が二つあります。
一つはFreedom。もう一つはLiberty。
両方とも、日本語では「自由」と訳されます。
似ているように思えますが、実は場合によっては正反対の意味を持ちます。
Freedomは、「束縛されない自由」を意味しています。この自由は与えられるものであり、責任は免除されています。
ちょうど何物にも束縛されず自由奔放・わがまま放題に振舞う子供を想定していただくと、近いのではないでしょうか?
一方のLibertyは、「束縛から解放された自由」を意味しています。この自由は勝ち取るものであり、責任が伴います。
例えば、ニューヨークにある自由の女神像の英語は"the Statue of Liberty"です。アメリカ合衆国独立100周年に、独立を勝ち取った記念としてフランスから贈られたものです。ちなみに、自由の女神像の足元には切られた鎖がありますが、これは抑圧・暴政から開放され自由になったことを象徴しています。
Freedomは子供の世界、Libertyは大人の世界とも言い換えられます。Libertyは自分自身の成長が必要になります。
同じ自由を目指すなら、自分をより高められるLibertyを目指したいものですね。
はいはい。手あかのついた自由批判は聞き飽きました。