縦軸に「正しいこと」と「間違っていること」、横軸に「一生懸命やる」と「ホドホドやる」を取ると、右のグラフのようになります。
この四つについて、「得られる仕事の成果」で順位付けすると、以下の順番になるのではないでしょうか?
(ここでは、「得られる仕事の成果」=「あるべき目標に到達できる度合い」で考えます)
1.「正しいことを、一生懸命やる」
2.「正しいことを、ホドホドやる」
3.「間違ったことを、ホドホドやる」
4.「間違ったことを、一生懸命やる」
これは個人だけの話ではなく、組織の仕事にも当てはまります。
間違っていることを組織全体で一生懸命やることで、組織の人・モノ・金・時間といった貴重な資源は浪費されるだけでなく、最悪の場合は組織が破綻してしまいます。
多分、以上のことは、「当り前」と思われる方が多いと思います。
では、皆がそう思っていても、何故間違ったことを一生懸命やっている人や組織がなくならないのでしょうか?
恐らく、一つの理由は、本来実行すべきことが実行されていないからです。
では、何を実行すべきなのでしょうか?
次の2点を確実に実行すべきだと思います。
■最初の戦略は、出来る限り事実に基き、十分に練りあげて作る
戦略は、「正しいこと」(=目標)を定義するプロセスでもあります。
思いつきで立てる戦略の全てが悪いということはありません。中には思いつきの戦略がヒットすることもあります。
しかし事実に基いて分析し仮説検証して戦略を立てることで、成功の可能性は大きく上がります。
■一旦立てた戦略も、結果次第で適宜見直す仕組みを作る。
最初に立てた戦略はあくまで仮説です。正しいかどうか常に検証する必要があります。
間違った方向に行っていることが分かったら、すぐに修正できることが大切です。
しかし、この二つも考えてみたら当り前のこと。
当り前のことを当り前に実行するのは、本当に難しいのです。個人や組織にとって大きな課題ですが、常に実行できるようにしたいですね。