開発チームが通常の半分だった、Nissan GT-R


11月2日の日刊工業新聞に、日産自動車でNissan GT-Rの開発・商品企画責任者を務められた水野和敏さんの談話が掲載されています。

—(以下、引用)—

…..開発チームは通常の半分。人を減らすことはコストカットではなく人を信じること。はっきり言う。スタッフは超一流を集めたわけではない。今までの、賢く跡をたどる手法で世界で戦うスーパーカーはできない。挑戦できる人づくりが大事なんだ。

—(以上、引用)—

あの日本中をときめかせたGT-Rが、通常の半分の人員で開発できたというのはちょっと驚きますね。

GT-R開発チームと比較するとはるかにささやかなものですが、私の場合も、十数年前に、スタッフ数が前年までの半分になったチームを任されたことがありました。

シニアな人は全て去り、残されたのは20代の若い人3名と30代前半の私だけでしたが、翌年には前年を超える実績を挙げることが出来ました。

この時も、改めて自分達が実現しようとしている夢と、各自の自分自身の夢が、どのようにリンクしているのかを一人一人で再認識し、必要な場合は各自に仕事を変えるところから出発しました。自分の夢とやりたい事、及びチームの目標がリンクできれば、チーム全体は素晴らしいパフォーマンスを発揮できる、ということを実感できました。

水野さんは「僕は、GT-Rを通して日本人が本来持っていた人のためのモノづくり、夢づくりの素晴らしさを問いかけたかった。」ともおっしゃっています。

「夢を作る」という思いでチームが一体になったからこそ、少数精鋭のGT-R開発チームもこの素晴らしいプロジェクトが実現できたのではないでしょうか?

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