マスコミでは既に「流行語」として消費し尽くしたためか、一時期程の話題になっていませんが、鳥インフルエンザのリスクは着実に増しています。
1918年から1919年にかけて流行した、いわゆる「スペインかぜ」では、世界中で当時の人口の実に50%以上の6億人が感染、4,000-5,000万人が死亡したと言われています。日本では当時の人口5,500万人に対し39万人が死亡しました。
ことほどさように、高病原性鳥インフルエンザは、社会的に非常に高いリスク要因です。
こちらにありますように、WHOでは現在Alert Level 3としています。
Level 4以降になった場合、企業レベル・個人レベル両方で、色々な備えが必要になります。
日本IBMでも、社内でガイドが出ています。
その中で、個人レベルで社外の方にも参考になりそうなものがいくつかありました。大流行の際に予め準備していくことで命が助かる場合もあるかもしれませんので、ご紹介します。
■通常のインフルエンザ、はしか等の発熱性の疾患の予防防接種を受けましょう。通常のインフルエンザ感染で体力が低下したときに新型インフルエンザに感染すると症状が悪化する可能性もありますし、症状で区別がつかずに混乱するためです。
■流行拡大時の感染防止のため、外出を最小限にしなければならない可能性もあります。災害時同様、2週間程度の食糧・日用品等は準備しましょう。
■インフルエンザ対策グッズも用意しておきましょう
・マスク
・破れにくいゴム手袋
・水枕・氷枕(頭や腋下の冷却用)
・消毒効果がある漂白剤(次亜塩素酸)
・消毒用アルコール
「その時」に慌てないように、個人でできる準備だけはしておきたいものです。
2008/1/12 追記:
参考リンク1:「風邪やインフルエンザの予防のために」(2007/12/26掲載)
参考リンク2:「中国、鳥インフルエンザの人同士で感染を発表。私達も個人レベルで対策を。」(2008/1/11掲載)
初めまして。私は医師として、この件にはかなり危機感を持っています。新型インフルエンザ対策の個人サイトを作っています。
外資系企業は対策が進んでいると聞いていましたが、実際に話を聞いたのは初めてです。予防接種の話は参考になりました。
もう少し詳しく教えていただくことは可能でしょうか。
ふるふるさん、
コメントありがとうございました。サイトでは詳しい情報を掲載されていますね。参考になりました。
社内ガイドで個人に関するものは、基本的に本エントリーで紹介したものが全てで、他は出張等の業務に関するものが中心です。
鳥インフルエンザ、やはり怖いです。
個人でできる準備ということで、参りました。
なかなか、わかっていても、できないのですが、家族のため、少しずつ準備をしたいと思います。
かつて、阪神大震災にあい、その後5年間くらいは、食料も缶詰等、家庭に備蓄しておりましたが、さすがに、咽元も通り過ぎ、いまや、水を4ケースほど、置いているのみ。
いけません、これでは、と自分に戒めたいと思います。
らぶさん、
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、考えてみれば、大災害への準備と共通するものがありますね。
お互い、戒めたいですね。
タミフルの間違った風評を正すことも、個人で出来ることなのかと思いますね。
現時点では自分の子供が鳥インフルエンザにかかったとき、タミフルを処方してもらえないですよね。
kanさん、
コメントを下さり、ありがとうございました。
タミフル処方の件は、ここでもコメントされたふるふるさんのサイトに書かれていました。
http://www.geocities.jp/influ3/
ご参考まで。