Win-Winの関係を築くことは、ビジネスでは非常に大切です。
一方で、この言葉をビジネスの現場で使う場合は、ちょっと注意も必要かな、と思います。
自分が「これはWin-Winの提案だ」と思っていても、必ずしも相手がそう思っているとは限りません。
相手にも色々と事情があるので、それをWin-Winと思わない可能性もあります。
逆の立場になって考えると、分りやすいかもしれません。
例えば、自分があまり乗り気になっていないのに、「この提案、Win-Winです」と言われると、微妙な気持ちになることはありませんか?
Win-Winの関係は、両者が考え・価値観・目標を共有している時に成立します。
本当に相手もWinしているのか、本当は自分が一方的にWin-Winと思っているだけで、実は相手はWinと感じていないのではないか、考えていく必要があるのではないでしょうか?
相手の本当の事情を全部分かろうとしても、なかなか分かることはできません。
「相手のことは、全て分かっている」と考え方自体、もしかしたら傲慢な考えかもしれません。
「Win-Win」という言葉を現場で使う場合は、注意していきたいものです。