書店でプロレスの雑誌の表紙を見ていて、気がついたことがあります。
日本人レスラー同士の抗争をストーリーにしたものが多いことです。
私が子供の頃は、プロレスの試合は、大抵は日本人プロレスラー vs. 外国人プロレスラー(主に米国人)でした。
猪木や馬場が、特に反則技を繰り出す外国人レスラーと闘い、最初は劣勢ながら、最後は勝つ、というパターンでした。
プロレスは常に視聴率20%で、ゴールデンタイムの人気番組でした。
当時は1970年代。欧米に追いつけ追い越せという高度成長時代の社会背景を反映しているような気がします。
1950年代からの力道山のスタイルを継承しているのかもしれませんね。
私はあまりプロレスは詳しくないのですが、日本人同士の抗争が増えるきっかけは、1980年代前半の長州力 対 藤波辰巳あたりからでしょうか?
日本が欧米に追いつき、1979年に出版された「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」という本が話題になった時代、日本人が強い米国人をやっつける、という分りやすい構図が飽きられたのかな、という気もします。
プロレスも人気商売。世の中の動向を最も反映しているものの一つなのかもしれませんね。