「オルタナティブ出版」の話しは一休みして、マーケティングの話しです。
先週末、家族に頼まれて、充電池を買うことになりました。
買ったその日に出先で使う予定だったので、充電器セットも持参です。
「充電池なんて、どこも同じだから、サクっと見て、サクっと買おう」
と思っていました。
近所のコンビニに置いていなかったので、ある家電量販店で探すことに。
充電池売り場を見たところ、ある商品が目に留まりました。
まず、「充電済」の文字。
これは今日は充電しなくても使えるということ!?
これで、この商品を買うことにしました。
さらによく見ると、
「この電池の充電は太陽エネルギーを活用しています」
うーむ、心のツボを突いていますねー。
速攻で、この商品に決めました。
ちなみに、サンヨーの「eneloop lite」という商品でした。
そう言えば、値段はチェックしなかったような気もします。
この商品、消費者に対して「なぜ、その商品を買わなければいけないのか?」という理由付けが明確に提示できています。
「充電池を買ってからすぐに使いたい」という私のような消費者の立場に立ったニーズの理解と、「どうせなら、ささやかでもCO2削減に貢献したい」というツボを押さえたメッセージが効いています。
ここを押さえれば、価格競争から抜け出せます。
まさに、明確なバリュープロポジション。
典型的なコモディティ商品である充電池から、学ばせていただきました。
ただし、時間が経って他社が同じことを始めると、再び同質の競争が始まるので、さらなる差別化が必要になります。
バリュープロポジションは、常に磨き続けなければいけないのですね。