上手なディスカッションを実施するコツ


内田和成著「仮説思考」を読んでいます。仮説思考の方法論について様々な観点で書かれており、大変参考になります。

その中で、「上手なディスカッションを実施するコツ」という一節がありました。日々のプロジェクトの進め方や、会議でも参考になると思いましたので、ご紹介します。

—(以下、引用)—

コツ1:必ず仮説を立てていく

ディスカッションで答えを引き出したいなら、必ず自分なりに仮説を立てておき、それを先にぶつけなくてはならない。これは最低限のルールで、自分で何も分からない状態で相手に教えてもらおうとする姿勢では何も得られない。

コツ2:仮説を否定せず進化を目指す

単に否定するのではなく、「こういう考え方のほうが答えに近づくのではないか」、「こういう視点を加えたらどうか」というアドバイスをする。これがディスカッションで仮説を検証し、進化させるコツである。

コツ3:議論は負けるが勝ち

ディスカッションの目的は勝つか負けるかではなく、仮説の検証と進化である。

コツ4:メンバーはバラエティ豊かに

違う役割、性格の人がいると、ディスカッションは幅広くなり、仮説の検証も行いやすくなる。

—(以上、引用)—

 

確かに私の職場でも、いわゆる「会議上手」「まとめ上手」だなぁ、と思える方は、このコツ1−4を縦横に駆使されています。

コツ3は特に重要ですね。自分がコツ1で用意した仮説を否定されると、ともすると自分を否定されたように感じがちですが、本当はこれは仮説を進化させるチャンスなのですよね。

メンバーも、あえていつもの面子ではなく、全く違うメンバーを入れることも、確かに議論が拡がります。

シンプルな考え方ですが、日々の仕事でも使える、と思いました。