いま、日本は再び海洋国家へと歩む過程にあるのではないか?


昨日、ある鉄鋼会社に勤務する大学時代の友人が、アジアに工場を作るために長期出張する、という知らせが届きました。

他にもここ数日、何名かの知り合いがアジアに長期出張する知らせをもらいました。

楽天の三木谷さんのインタビュー「三木谷浩史・楽天会長兼社長に聞く」が日経ビジネスオンラインに掲載されていますが、ここで三木谷さんも次のように語っています。

—(以下、引用)—–

日本はもう一度海洋国家にならんといかんと思うんです。どんどん日本人も出て行ってね。僕たちは国際化しているとともに、日本のいいところを海外に広めるんだと。

—(以上、引用)—–

また2012/2/20の日本経済新聞のコラム「経営の視点 2つの「ユニ」共通点3つ――世界一狙う成長の支えに」でも、ユニチャームとユニクロの例が出されています。

—(以下、引用)—–

ユニクロはカジュアル衣料、ユニ・チャームは生理用品や紙おむつでそれぞれ世界一を目指している。分野が異なる2つの「ユニ」には成長を支える3つの共通点がある。

1つ目はイノベーション。……

2つ目は社会的な非効率や不条理などの排除だ。……

3つ目はメガトレンドに乗ることだ。…..

….

世界1位を見据えた2020年の絵姿も酷似する。ユニクロを軸に売上高5兆円(前期8203億円)。ユニ・チャームは1兆6000億円(同3769億円)。海外比率は共に8割を目指す。企業規模は現在の6倍、4倍を描くが画餅には終わらせない決意がある。

……

ユニクロやユニ・チャームに見る3つの成長の文脈は特別な言葉でもない。歴史的な円高や海外のグローバル企業を前に立ちすくむ日本企業。まずは自らの事業を3つの文脈に落とし込もう。存在意義を見つめ直すことにもなり、成長の新芽も見つかるはずだ。

—(以上、引用)—–

以前、こちらのエントリーでも書きましたように、かつて江戸時代前の日本は、海洋国家として活発に海外に出ていました。

また日本文化は、様々な文化を拒絶せずに取り込める柔軟性があります。

一神教の文化間で争いが絶えない地域を見ても分かるように、異文化を受け入れることがなかなか難しい国が多い中で、日本は世界の国々をつなぐ触媒の役割を果たせる可能性もあります。

ごく最近の動きを見ても、少子高齢化・国内経済縮小という逆境をバネにし、この日本文化の強みを活かして、日本は海洋国家への道を歩み始めているのではないか。

そういう思いを強くしています。