1年程前の日本経済新聞のコラムで、1980年代中頃と現代の入社式を並べて比較した写真を見た覚えがあります。
とても意外だったのは、1980年代(「新人類世代」〜「バブル世代」)の服装は実にバリエーションに富んでいるのに対して、現代の入社式ではまるでユニフォームではないかと思うくらい統一性が取れていることです。
写真を見ていて、若い方々同士で情報交換をとても密にし、気を遣っている様子が伝わって来たことをよく覚えています。
元々日本は、集団の中での「空気の共有」は強い傾向にありますが、若手の方々とお話ししていると、昔よりもその傾向が強くなっているように感じます。ケータイやソーシャルメディアの普及も、一役買っているのかもしれません。
若い方々の勉強会に呼んでいただくことがあるのですが、勉強会の前後にそのネットコミュニティに参加すると、皆さんがお互いにとても細やかな気遣いをされたコミュニケーションをなさっていることを実感します。
別の面で捉えると集団の中での空気の縛りが強くなってしまっているということなのかもしれません。
このようなことは同世代の人達だけでコミュニケーションしているとなかなか実感できないことです。改めて色々な人達とコミュニケーションをしていくことが大切だということを実感します。