対立を避ける言い方は、グローバルコミュニケーションではどのような印象を与えるか?


日本人は、コミュニケーションの場で相手との関係を大切にします。そのために対決することをできる限り避けようとします。

グローバルコミュニケーションにおいて、このスタイルはどのように受け取られるのでしょうか?

藤井清孝さんが、ハーバードビジネスレビュー2012/10の寄稿論文『「人を動かす」リーダーの英語力』で次のように書いておられます。

—(以下、p.72から引用)—

日本の議論は同じ空気が支配する『場』でのものが多く対立構造を避ける傾向が強い。そのため相手を個人攻撃することなく論理性で説得していくプロセスに弱い。これが英語では情緒的に聞こえ、自分の見解に自信がないような印象を与える。

—(以上、引用)—-

私もグローバルコミュニケーションでは対立を恐れずに言うべきことを言うことで、相手から逆に信頼されるということを頻繁に経験しています。

逆に気を遣って言うべきことを言わないと、その気遣いは残念ながら相手には全く伝わらずに、結果的に双方が気まずい思いをする、という経験も沢山してきました。

 

藤井さんがおっしゃっている「個人攻撃せずに論理性で説得する」のは、相手とのリレーションでコミュニケーションを取ってきた日本人にとっては難しいと感じる方も多いかもしれません。

しかしグローバルコミュニケーションでは、この「論理性」の問題は避けて通れないと思います。

 

グローバルコミュニケーションが必要な方は、ロジカルシンキングの考え方も身につける必要があるのではないか、と最近は思っています。