定期的にバックアップしているけど、本当にリストアできるのか?


現在、私は下記ウェブサイトを管理しています。

永井孝尚オフィシャルサイト

ウォンツアンドバリュー株式会社

Takahisa Nagai Photography

仕事の多くの部分はウェブサイトを中心に回っているので、ウェブサイトがなくなると途端に仕事が滞ります。

2012年にレンタルサーバー会社のファーストサーバで大規模な顧客データの消失事故(実際には全体の顧客数の1割)が起こったのも、記憶に新しいところ。

多くのレンタルサーバーでは、データのバックアップはユーザーの責任です。有料オプションでバックアップサービスを提供するケースもあるようですが、基本、自己責任ということですね。

 

ということで、私は毎週、自分が管理するサーバーのバックアップを取るようにしています。

と言っても、サーバー上の全ファイルを1つのファイルに圧縮し、自分のMacにコピーを取るだけ。自分のMacもTimeCapsuleで1時間毎にバックアップコピーを取っているので、これである程度の冗長性を確保できます。

作業自体は、3つのサーバー全部で、手作業で5-10分程度です。

 

しかし一方で、万が一の場合、本当にこのデータから回復できるのだろうか、という問題があります。

 

以前、日本IBMに勤務していた頃、まったく新しいサーバー用データバックアップソフトウェア製品の基本戦略を立てたことがあります。

その当時、ユーザーの実態調査をして、意外なことがわかりました。

実は半数以上のユーザーがバックアップを取った後に、リストア、つまりバックアップデータからシステムを元通り復旧できるかどうかを確認していない、ということです。

加えて、実際にリストアをしてみたユーザーの多くが、実はちゃんとリストアできなかったという実態も判明。

つまり、半数以上のユーザーがバックアップを取るだけで安心してしまい、実際に必要な時にそのバックアップデータが役立っていなかったのが実態だった、ということです。

障害を経験したユーザーにとっては大きな課題ですが、障害未経験のユーザーにとっては気がつかない課題だったのですね。

これは、新製品の基本戦略を考えるにあたって、大きなヒントになりました。

 

そこで自分も、バックアップしたデータからリストアできるのか、念のため試してみました。

別レンタルサーバーに移行して遊休状態にあるレンタルサーバーが一台あったので、試してみたところ…。

無事、バックアップデータから簡単に復活できました。

まずは一安心。

 

「バックアップは取ってみたけど、リストアできるかどうかわからない」と不安な方もおられるのではないでしょうか?

ITインフラは、今やどんな企業にとっても、生命線です。

一度、お試しになってみると、安心だと思います。