講演後の懇親会で、参加されたお客様とお話ししていて、「当社もお客様からの値引き要請が厳しいんですよ」という話をお聞きすることがあります。
この「お客様」という表現、たとえば卸売業者のことだったり、小売のバイヤーだったり、見込み客だったり、消費者だったり、ケースバイケースで色々な意味があります。
日本語では、顧客のことは一般に「お客様」という一つの言葉で表現されます。
英語でもお客様=customerが一般的ですが、他にも色々な表現があります。
以下は英辞郎 on the WEBからの訳です。
■client: 専門家に助言を求める〕依頼人◆【語源】ラテン語client(忠告を聞く人)
■account:〔企業と取引のある〕得意先、顧客
■guest:〔家などに迎える〕(来)客◆無償で歓待を受ける人。
■prospect: 見込み客、潜在顧客 (将来見込みがある、という意味)
■user: 使用する人[もの]、利用者、ユーザー
■end-user: エンドユーザー、最終[さいしゅう][末端]使用者[利用者・消費者]
■consumer: 消費者、購入者、消費する[枯渇させる]もの
■dealer: 販売業者、ディーラー
■visitor: 訪問者、観光客、見舞人、滞在客
■buyer: 買い手、バイヤー、購入者、買い方、買主
■shopper: 買い物客、顧客、買い物代理人
■audience: 〔集合的に〕聴衆、観客、観衆◆講演会、演劇、コンサートなどの実演を目の前にした、また映画などを見るために集まった観衆。
たとえば日本語で、「お客さんのニーズを特定する」という表現は、英語では”identify customer’s needs”よりも、”identify prospect’s needs.”の方がより正確です。
一概に「お客様」と言いますが、どのお客様なのかを明確にして考えると、考えが整理されると思います。