全ページではないのですが、かなりのページがGoogleブックで、読めてしまいます。
こちらからお読みになれます。
ちなみに、Googleブック検索に対する集団訴訟は和解しましたが、Googleの担当副社長は以下のように語っています。(詳細はこちら)
「この和解契約はすべての関係者に利益があるものですが、最も利益を得るのは読者の皆さんです。読者の皆さんは、世界中の本にある非常に豊富な知識を、簡単な操作で得ることができるのです。」
確かに本は人類全体の共有財産であり、デジタル化して全てアーカイブしていくことは大きな価値があると思います。
実際、Googleブックに登録済の本は、全ての文章が検索対象になります。これもすごく便利ですね。
一方で、改めて著者の立場で自分の本がこのようにネットで読めてしまうのをパソコン画面で見てしまうと….私はネットの世界には比較的親しんでいる方だとは思いますが、正直に言ってちょっと当惑します。
確かに、ネットで読んだ方が「役に立った」と思って頂ければ、嬉しく思います。
さらに、ネットで見た方が、「やっぱりネットだと読みにくいし、手元に置いて読んでみたい」と思って頂ければ、さらに嬉しいですね。
ですので、現時点でこのようにGoogleブックで検索できるのは、嬉しく思います。
一方で、ネット上で読む不便さは、将来的にはAmazonのKindleやiPhoneのような操作性のよい携帯端末用に様々なツールが出てきて解消され、本よりも高い利便性でGoogleブックの内容が読めるようになる可能性もあります。
そうすると本は売れなくなります。
こうなると、コンテンツを提供する出版社や著者の立場からすると、きついですね。
世の中には無償のコンテンツでもよいコンテンツは沢山あります。ブログはその代表ですね。
しかし、有償のコンテンツだからこそ、提供できる品質というものも、確かに存在します。その有償のコンテンツが、提供されなくなる可能性も出てきます。
難しい問題ですが、…将来的には、著者や出版社等のコンテンツ制作者に対する収益モデル確立が必要なのでしょうね。