新型iPad。個人的に一番興味深かったのは、….


新型iPadが発売されました。記事はこちら

高解像度ディスプレイとかSiriの日本語化もとても興味深いのですが、私が一番興味深かったのは、製品名です。

new iPad

iPad3とかiPad HDとか色々と予想されていたようですが、「新しいiPad (new iPad)」

米国でも混乱があるようで、CNNのサイトでも「なんて呼ぶ? 「新しいiPad」が新しい名前を持たない理由 」という記事が掲載されています。

 

混乱しかねない名前の付け方ですが、考えてみたら、昔のカメラの世界でも似たようなケースがありました。

オートフォーカス一眼が登場する前のプロフェッショナル向けマニュアル一眼レフカメラ、キヤノンF-1です。

私が大学生時代から30代中頃まで、買い換えながら愛用していたカメラです。

最初に出たのが1971年。

それがマイナーチェンジされたのが1976年。この時も正式な製品名はキヤノンF-1でしたが、ユーザーの間ではF-1Nと言われることも多かったのです。

その後、1981年にフルモデルチェンジされて出たのがキヤノンニューF-1。しかし製品名の表記はF-1でした。これは1996年前生産されました。

ユーザーからはF-1、F-1N、ニューF-1と区別されていますが、商品としては全てF-1なのですよね。

 

大きく分けると3モデルで約20年を乗り切ったアナログ時代のF-1と比べると、デジタル時代のiPadはほぼ毎年モデルチェンジしていくことになります。

では、iPad3, iPad4, iPad5, …..と続いてiPad10, iPad20と続くかというと、確かに、ちょっと違うような気がします。

その意味では、「新しいiPad」という名前の割り切りは、アップルらしいな、という気もします。

ただ、もし常にユーザーを驚かすことを考え続けていたスティーブ・ジョブスが健在だったら、何か面白い名前を考えただろうな、と思ったりもしました。