昨日、iPhone 4発売でしたね。
無事入手できた方、残念ながらまだ入手できない方、色々とおられると思います。
こちらに書きましたように、私も是非近々入手できればと願っております。
ところで、アップル社のサイトに、スティーブ・ジョブスがiPhone 4を発表した際のビデオが公開されています。
いつもながらのスティーブ・ジョブスのプレゼンは、素晴らしいの一言。
1時間半のプレゼンがあっという間でした。
今回、新しい発見がありました。
iPhone 3GSとiPhone 4のディスプレイの違いをデモする際のこと。
スティーブ・ジョブスは、両方の画面を正面の大型ディスプレイに写し、新聞社のサイトに繋げようとしました。
しかし、3GSがすぐに繋がるのに、4はなかなか繋がりません。
この時のスティーブ・ジョブスは、臨機応変にiPhone上にある写真を比較することで乗り切りました。
その後、開発エンジニアが自分で開発したiMove for iPhoneのデモを行った後、
「このiMove for iPhoneは4.99ドルで使えるんだ。….もし僕達が承認したら、だけどね」
という軽妙なジョークとともに、再びスティーブ・ジョブスが登場。
ここでスティーブ・ジョブスは語り始めます。
「なぜ先のデモがクラッシュしたか調べたんだ。
実は、この部屋には実に570台ものデバイスが無線LANに繋がっていることが分かった。
でも、これだけの台数は処理できない。
そこで、選択肢を二つあげよう。
この後も、素晴らしいデモが沢山ある。
これを行うために、皆さんが使っている機器のスイッチを切ること。
あるいはデモを中止するか?
どちらか一つだ。
みんな、デモは見たいかい?
だったら、ラップトップを閉じて、無線LAN接続のデバイスはスイッチを切って、足下に置いて欲しい」
動画では、多くの聴衆が、パソコンを閉じたり、足下に置いている様子が映し出されました。
でも、全員ではありません。
その様子を、ステージ上から眺めていたスティーブ・ジョブス。
「もう少し時間をあげよう」
結局、かなり大勢の参加者が指示に従ったでしょうか?
その後、ネットに接続するデモでは、サイトが一瞬にして表示。
会場は拍手喝采でした。
同じような状況で、日本人は、スティーブ・ジョブスのような対応をするかどうか、考えてしまいました。
恐らく、参加者に高圧的なな対応は取らず、走り回って自分達で回線を調達したり、あるいはデモシナリオを変更したりして、対応しようとするのではないでしょうか?
しかし、このような準備するための時間がほとんどない状況では、リスクを最小限にするためには、ジョブスの対応の方が確かに合理的です。
だって、みなデモを見て、感動したいのですから。
ジョブスのカリスマ性を再認識した次第です。