昨日、第6回朝カフェ次世代研究会を行いました。
今回は、明治大学4年生・佐久川海渡さんによる『就活のパーソナルブランディング』でした。
まず、プレゼンのうまさにびっくり。
私は今でこそ「何かしゃべりなさい」と言われれば、いつまでも話し続けるまでに進化(?)しましたが、26年前の新入社員の頃のプレゼンはそれはもうひどいもので、3分間スピーチはメロメロ。実はとても苦手でした。
さらに佐久川さんは、適宜参加者の質問も適宜受けながら、ツーウェイコミュニケーションで講演していました。
それにも関わらず、時間はピッタリ制限時間の60分。
これは素晴らしいですね。
プレゼン資料もシンプルで分かりやすい。一般ビジネスマンのレベルでも上級クラスです。
今や、学生の方々の多くが、パーソナルブランディングをしっかりやっているそうです。
それは、どのように社会に出るか、ということが自分の人生を左右する一大事であることをよくご存じだからでしょう。
私が就活していた1983年は、全くそんなことは考えていませんでした。
私が就職してから数年後にやってきたバブル期には、「名前が書ければ、入社できる」という時代もあったそうです。(真偽は不明です)
恐らく、終身雇用が保証されていたことと、個人が広く情報発信する手段が皆無だったという、時代背景の違いもあるのでしょうね。
佐久川さんは、就活のパーソナルブランディングの流れとして「探・磨・選・伝」の4つを挙げておられました。
1.自分のブランドを探す
2.自分のブランドを磨く
3.会社を選ぶ
4.自分のブランドを伝える
就活期間中は、このサイクルを何回も回すことになります。(ちなみに、このコンセプトは佐久川さんオリジナルだそうです)
また、Twitterの活用が就活で非常に幅広く活用されていることも、新しい発見でした。
Twitterの活用は、学生と企業の双方にメリットがあります。
学生にとっては、企業の面接官のことがTwitterで事前に分かります。(特にベンチャー企業の場合、です)
一方で、企業側にとっても、Twitterを活用できる情報感度が高い学生にアクセスできます。また、TwitterやGoogleで日頃の行いも把握できます。
私は、前から興味があった質問をしてみました。
「2ちゃんねるに掲載されている企業のネガティブ情報は、学生の皆さんはどのように捉えていますか?」
佐久川さんの答えは、多くの学生は2ちゃんねるのネガティブ情報を必ずしも鵜呑みにしておらず、先輩との面接でさりげなく確認しているとのこと。
うーむ、確かにそうです。
メディアというものの特性を、今の若い方々はよく理解していますね。
晴れやかな笑顔でプレゼンをする佐久川さんからは、率直で誠実なお人柄が伝わってきます。
田坂広志先生が語っている、
「パーソナリティ」こそが「最高の戦略」
を、まさに実践されていますね。
佐久川さんの世代は、世の中でいわゆる「ゆとり世代」と言われている世代です。
「ゆとり教育を受けた世代が入社してくる」と、企業側も過度に身構えているように思います。
しかし、私の世代が学生だった頃と比較して、今の若い世代の人達は自分のことを真剣に考えて就活に臨んでいます。TOIECも800/900点の人達がゴロゴロいるそうです。
実際、この数年間で私がお会いする大学生の人達は、誰もが真剣に自分の未来を考えています。
ステロタイプ的に、「今の若い人は」と言わないようにしたいものですね。
佐久川さん、ありがとうございました。
本日のTwitterをまとめてみました。今日はとても多くの方々のつぶやきが集まりました。
次回7月14日(水)の『朝カフェ次世代研究会』は、シックス・アパートのシニア・コンサルタントである柳下さんによる『ソーシャルメディアをマーケティングに活かすためにすべきこととは』です。
またご案内させていただきます。
■Twitter→ http://twitter.com/takahisanagai
■初心者向け法人マーケ入門→ 『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』
■超早朝勉強会、隔週で開催中→ 『朝カフェ次世代研究会』
遅くなりましたがUstのアーカイブで拝見しました。話の流れがスムースですばらしいですね。
私も教授に声かけいただいて就職が決まったので就職活動はしていません。その分今の学生の方が鍛えられているのかもと思います。もちろん心がけも全然違うと思います。
#asacafestudy盛り上がっていますね。全然参加してなくて申し訳ないです。
朝カフェ次世代勉強会に初参加!就活生のパーソナルブランディング #asacafestudy
昨日、先輩オルタナブロガー永井さんが主催されている「朝カフェ次世代勉強会」に初め
記事を書いていただき、ありがとうございます。
自分の講演内容についてフィードバックをいただいているようで、いろいろ発見がありました。
「ゆとり教育世代」は無能な人間が多いという批判の標的になりやすいのですが、その批判をバネにして飛び出してくる人間は必ずや存在します。そうしていつの日か、「ゆとり世代」が日本を変えた、と評されるようになりたいですね。
今関さん、
Twitterを改めて読み直すと、とても臨場感があって、思い出すところもあったりします。会議や講演でTwitterを書くのは、とても有効ですね。
佐久川さん、
「ゆとり世代」という言葉で一部ネガティブに捉えられがちですが、実際には、この世代の人達の実態を見ていない人も多いのではないかと思います。
この世代の人達とお話しする機会が多いこともあって、私自身(30歳近く年上ですが)大変触発されますし、勉強になります。
いわゆる「ゆとり世代」の皆さんを、応援しています。