IT業界特化のマーケティング教科書って、いいかも


「朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」を出版してから、2ヶ月が経ちました。

ブログやTwitter、mixi等でも多くのご感想をいただき、おかげさまで好評です。

いただいた中には、「ソフトウェア会社がマーケティングを実施する際に出会う問題の多くが網羅されている」というご感想もありました。

「マーケティング研修用に大量に購入して活用する予定」というご意見もありました。(このような場合はセミナー講師をさせていただきますので、お気軽にお声掛け下さいませ)

実際、先日の「ビジネスパーソンのための出版戦略」セミナーでも、「本書を企業内での研修に活用するように、展開されてはいかがですか?」というアイディアもいただきました。

是非やりたいですね。

 

「朝カフェ」は特にIT業界だけではなく多くの業界でも適用できるように書きました。

実際にIT業界以外の方々からも「分りやすく参考になる」というご意見をいただきました。

しかし、私自身がIT業界で長年仕事をしていたこともあり、本書の中で出てくるケーススタディには知らず知らずのうちにIT業界で多く発生する事例が反映されているようです。

 

実は、IT業界特有のマーケティングに特化して考えると、さらに深掘りできる可能性があります。

一例を挙げると、ソフトウェア製品は初期投資費用は莫大ですが、生産コストはほぼゼロという、他の商品にはない特色があります。例えばオープンソースソフトに関わる様々なビジネスは、この性格を活用した応用編です。この辺りを深掘りしていくとか…。

また、日本では、サービスビジネスは人月の価格勝負になっています。この部分をいかに高付加価値なものにシフトするかが、日本のIT業界にとって大きな課題ですが、この辺りの問題を顕在化させて、解決策を提示するとか…。

 

もしかすると結構面白いかもしれませんね。

 

http://twitter.com/takahisanagai

IT業界特化のマーケティング教科書って、いいかも」への5件のフィードバック

  1. #書いてるヒトの確認はメアドでオネガイしますw
    >また、日本では、サービスビジネスは人月の価格勝負になっています。この部分をいかに高付加価値なものにシフトするかが、日本のIT業界にとって大きな課題ですが、この辺りの問題を顕在化させて、解決策を提示するとか…。
    いっやー、是非聞いてみたいです。
    ソレが可能なのって、ブランド力があるトコロだけに限られると思います。ブランド力の無いトコロが突如、
    「ウチは出来合制に価格設定を変更しました!」
    って言ったトコロで、買うヒト居ませんので。ソレでも戦略があるのならば、本買って写真の個展に行って、コンサート聴きに行って、更に自宅に押しかけますw

  2. 月いくらで10年以上働いているシトさん、
    コメントありがとうございました。
     
    おっしゃるように、確かに難しい問題ですね。
     
    仮に価格勝負でも問題がなければいいとは思いますが、いつか限界に突き当たるとすれば、体力があるうちに戦うセグメントを変える等、を考えていく必要があるのでしょうね。

  3. SIerは紺屋の白袴が多いとも言われますね。
    他の企業に対してはERP等を使ってきれいな流れを作ろうとしますが、ハードウェアやパッケージの販売ではパートナー経由でしか商流を作らなかったり、パートナーごとの仕切り率の違い、取り扱いラインナップの違いなどがごちゃごちゃしているところも少なくないように思います。

  4. ↑の方
    >ハードウェアやパッケージの販売ではパートナー経由でしか商流を作らなかったり、パートナーごとの仕切り率の違い、取り扱いラインナップの違いなどがごちゃごちゃしているところも少なくないように思います。
    出来ないからです。ハードウェア、とゆーかミドルやOS含めた基盤に強みを持っていて、且つソフトウェア開発やERP導入の提案ができるて、名前を挙げるコトが出来るトコロなんてあったら、ソコに転職したいですw
    そーゆーコトを含めて、日本のSierってまだ成熟していないのだと思います。マトモに成熟していたら、ユーザ企業がそんなに頭を悩ます必要も無いですし。

  5. yoheiさん、
    「紺屋の白袴」はご指摘の通りですね。逆にここをキチンとやって自社を事例に仕立てることができれば、それ自体が強みになる世界だと思います。

コメントは受け付けていません。