#ms50e 市場規模を把握し、リスク評価する方法では、新規市場は生み出せない。誰も気がつかないビジネスの芽を見いだし、情熱をかけて育てていくことで、新市場が生まれる


1974年、セブンイレブンは東京江東区の豊洲にコンビニエンスストア第一号店を開店。
34年後の2008年、コンビニエンスストア業界の売上は百貨店業界を上回りました。

1976年、ヤマト運輸は「宅急便」という名前で、宅配便サービスを開始。初日取扱量は11個。
33年後の2009年度、国内の全宅配便取扱量は31億個になりました。

 

他にも、インターネット検索、ドライビール、深夜ビジネス、書籍ネット販売、….

世の中では、様々な新市場が日々生まれています。

 

新市場が生まれる場合、必ずニッチから始まり、時間とともに育っていきます。

 

このような新市場は、先駆者が誰も気がつかなかった新規ビジネスの芽を見出し、誰も自分と同じことをしていない孤独な状況の中で、暗中模索で、情熱をかけてビジネスを育て上げているうちに、生み出されているのです。

 

新市場が一般に認知され、市場規模が把握されるようになった段階では、既にその市場の黎明期から努力し続けてきた先駆者が一定の地位を確立しています。

つまり、市場規模やリスクを評価する方法では、市場参入時期を逸していることが多いのです。

新市場は立ち上がり当初は誰も気づかないからこそ、新市場なのです。

 

そのように既に形成されている新市場に参入を考える場合、既にリーダーとして君臨し実績もある先駆者と同じことをやっても、勝負になりません。

いかに先駆者に追いつくか、だけでなく、その新市場でいかに自社が差別化していくかを考えたいものです。