戦略を立てる際、あなたは、市場を大きく考えるべきと思いますか?
小さく絞って考えるべきと思いますか?
大きく考えるとビジネスも大きくなって、一見よさそうです。
しかし市場を大きく考えると、顧客ニーズはぼやけます。
例えば参考書市場。
「高校3年の受験生」市場よりも、「早稲田大学理工学部進学を検討している受験生」市場の方が、ニーズが明確です。
顧客ニーズが明確な市場を狙った方が顧客満足度が高まり、成功する可能性も高まります。
さらに競合も少なく希少価値が出るため、プレミアム価格も期待できます。
例えば、「防犯ミラー」という市場。
コンピニ、スーパー、駅といった人が集まるところにかかっているあの大きな鏡。
それが、その市場です。
規模は年間数億円という非常に小さい市場ですが、ある企業はここでダントツのシェアを持っています。
ここの会社の社長は、鏡でどのように社会をよくするか、お客さん視点で常に四六時中考えています。
市場規模もそれほど大きくなく、顧客を熟知している圧倒的なリーダー企業がいるので、他社もこの市場に参入しません。投資しても見合わないからです。
ある特定市場に集中し、常に徹底して顧客目線で考えた上で、顧客に圧倒的な価値を提供すると、ダントツのシェアを獲得できるという、いいお手本ではないでしょうか?