トロイカ体制の経営スタイル


先日のある講演で、トロイカ体制で経営している会社のお話しをお聞きしました。

トロイカ体制でリードしている組織は多くの場合、お互いの意思疎通がうまくいかなくなることが多いようです。例えばなにか決定する際に1対2で多数決で決めることになると、残った1人がしこりを持ち続けたり、あるいはなれ合いになってしまい最終責任が不明確になったり、ということがよく起きます。

しかしこの会社の場合は、創業時からトロイカ体制を続けており、成長しているとのこと。

その理由を色々とお聞きしたのですが、どうも友人同士で創業したのではなく、完全にビジネスと割り切って付き合っているらしい、ということがわかりました。(他にも、責任分担が開発、営業、財務と明確に分けられている点も挙げられていました)

そういえば、藤田監督、牧野ヘッドコーチ、王助監督で優勝を重ねた藤田巨人も、ラリー・ページ、セルゲイ・ブリン、エリック・シュミットで経営していたGoogleも、トロイカ体制でしたね。

長い間人気を誇っているコメディアンのコンビも、私生活では別々に行動していることが多いと聞いたことがあります。(コント55号の萩本欽一さんと坂上二郎さんなどは、そうだったようですね)

もしかしたら、複数人で協業しながらビジネスを長期間継続するためには、仲良しな関係で続けるよりも、ドライで割り切った関係で進めた方がよいのかな、と思ったりしました。

 

 

トロイカ体制の経営スタイル」への4件のフィードバック

  1. 永井孝尚様、
    うちもトロイカでスタートして失敗した口です。同い年の友人同士で始めて、公私無くお付き合いして、対等な関係で。正三角形。
    で、今も常勤取締役は3人です。
    話し合いをするということはとても大切なのです。話し合いをするときは平等ですが、仕事上での責任範囲や関係は対等ではなくなっています。若干の年齢差も効いているかもしれません。いわば二等辺三角形。
    プライベートなお付き合いまでべったりということは、少ないかも知れませんね。その方が真剣に話し合える。
    何が成否を分けるのか。興味あります。

  2. 坂本さん、
    コメントありがとうございました。
    実はこの話、オルタナ定例会でのお話でした、
    坂本さんのお話も伺っていたので、是非坂本さんもご一緒だったらなぁ、と思いながら、お話を聞いていました。
    なるほど、正三角形ではなく、二等辺三角形というのも、ポイントかもしれませんね。考えてみれば、藤田巨人も、Googleもそうでしたね。
    ありがとうございました。

  3. 永井さん
    うちは4人で始めたようなものです。友達を失うのは嫌だと思ったので、知人は誘いませんでした。私たちはいい意味で、ビジネスライクです。(プライベートのつきあいはありません)しかし、私がもう一度起業するのなら知人を誘うだろうなあ。知人以外から、優秀で志をともに出来る人を探すのは至難の業。起業の時は気づいていませんでしたが、私は超ラッキーでした。もし離れることになっても、子供が巣立っていくように、「卒業」と感じられるような別れ方をしたいです。

  4. マリコさん、
    コメントありがとうございました。
    なるほど、マリコさんの場合もビジネスライクだったのですね。
     
    私も、もし今後、何かを始めることがあるのであれば、ビジネスだけで割り切らず、志をともに出来る同志で始めたいですね。

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