私、よく「つい、うっかり」をやっています。
例えば、外出から帰ってきたら、トイレの電気が点けっぱなしだったり。
通勤の時に、定期券を忘れて、駅に着いて大慌てだったり。
大事な社員証がどうしても見つからなかったり。(見つかりましたが)
ブロガー会議で財布を落としたり。(これも翌日見つかりましたが)
まぁ、私の場合は、「つい、うっかり」が大事になることはないのですが、大事になりかねなかった話が、昨日(10/23)の日本経済新聞の記事「元米大統領、危うく…」で、2つ紹介されています。
—(以下、引用)—
米ABCテレビは21日までに、クリントン元大統領が在任中、核攻撃の命令に必要な暗証番号が書かれたカードを数カ月間にわたって紛失していたと報じた。….
…2000年に暗証番号が何カ月も見つからなかったと指摘。この失態を「とてつもないこと」と振り返った。ABCは当時の危機管理体制を問題視し「米大統領は有権者の票や支持率はなくしてもいいが、暗証番号はなくさないでほしい」と報じた。
—(以下、引用)—
これは、「つい、うっかり、暗証番号紛失」だった訳ですね。
2000年にもし米国が核攻撃を受けていたら、即座に反撃できなかった、ということになります。
あるいは敵国がこの事実を知っていたら、米国に先制の核攻撃を仕掛ける千載一遇のチャンスだった訳で、…怖い話です。
—(以下、引用)—
1963年に暗殺されたケネディ大統領の元警護官が近く出版予定の回想録で、暗殺事件の直後、就任したばかりのジョンソン大統領を、邸宅への侵入者と誤認して銃撃する寸前だったと告白していることが21日、分かった。
….11月22日の暗殺後、同氏はワシントンにあるジョンソン大統領の邸宅の外で警備についていたが、23日未明に背後で足音を聞き、侵入者の可能性もあると考え短機関銃を構えた。暗闇の中、近づいてきたので相手の胸に照準を合わせた。その後大統領と判明、大統領は顔面蒼白となった。
—(以下、引用)—
これは、「つい、うっかり、大統領を侵入者と誤認」だった訳ですね。
22日にケネディ大統領が射殺された翌日に、新たに就任したジョンソン大統領が警護官のミスで射殺されたりしたら、….これは米国にとって大きなリスクだったと思います。
「つい、うっかり」も、米国大統領のレベルになると、歴史を変えかねない話になるのですね。