世の中では、ますますグローバル化が進展しています。
グローバル化では、異なる文化的背景を持つ人達同士のコミュニケーションをいかに円滑に行うかが、大きな課題になります。
一方で、人類の歴史では、異文化同士の交流は、繰り返し行われてきました。
このことを考える上で、6/27の日本経済新聞に掲載された「数学なぜギリシャで発展?論理力は都市国家の"武器」という記事は、大いに参考になりました
—(以下、引用)–
論理を突き詰めて証明に徹する数学は、紀元前3~6世紀の古代ギリシャに始まったという。科学史や数学史では「ギリシャの奇跡」と呼ばれる。論理的な数学が、なぜ古代ギリシャで誕生したのか。いまでも研究の対象になっている。
(中略)
数学史に詳しい新井紀子・国立情報学研究所教授は、民主的な都市国家が点在した当時のギリシャ社会の情勢が影響していると考えている。信じる神や信念などが違う都市国家同士が話し合うとき、何をよりどころにするか。「恐らく論理こそが共通だったはず」(新井教授)
論理的に証明し真理に近づく考え方なくして社会的合意は得られない。そんな制約が推進役になった可能性は高い。この仮説は有力だが、まだ検討の余地があるという。
—(以上、引用)–
現代のグローバル社会も、文化的背景が異なる民族同士が複雑にやり取りしている訳で、まさに当時のギリシャ社会と全く同じ状況ですね。
ギリシャ時代と同様、現代も「論理」が相互の理解の基本になります。
クリティカルシンキングがその第一歩になるのではないかと思います。
手前味噌ですが、「朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力」の最終章では、「なぜ売れないか?」というテーマを中心に、論理的に考える方法論を書かせていただきました。これらはクリティカルシンキングが考え方の中心になっています。
その先には、下記にも書かせていただいたように、弁証法的な考え方が必要となってきます。
世の中では、論理的に考えるための方法論は、他にも様々な本があります。
是非、学んでいきたいものです。