斉藤徹さん著『ソーシャルシフト』


遅ればせながら、斉藤徹さんが書かれた『ソーシャルシフト』(日本経済新聞出版社)を拝読しました。

ソーシャルメディアが取り巻く現在の状況がまとまっていて、大変勉強になりました。

特にp.30で総務省「情報流通インデックス」の調査の引用で、2009年度の国内流通情報量全体のうち、生活者が知覚する情報量は0.004%であり、残りは全てスルーされている、という点はとても参考になりました。

これは言い換えれば、せっかく企業が消費者にお金をかけて色々な情報を発信して、そのうち99.996%はスルーされ、25000件に1件しか認識されない、ということです。他にも、広告メッセージだけでも一人当たり一日で3000件が届くという調査もあります。

しかしそんな中でも、ちゃんと消費者に認識される情報もあります。それは自分が信頼する人からの情報。考えてみると最近の自分も、かなりの量の情報をFacebookのタイムラインから得ています。そしてこれらは自分の友人(=信頼する人達)が発信している情報なのですよね。

企業のソーシャルメディア活用事例も豊富に掲載されています。

ソーシャルメディアに関わっている方々にとっては、必読の書だと思いました。