ブログ毎日更新を止めることにしました

why blog concept

私がITmedia Alternativeブログでブログを書き始めたのは2006年2月でした。そして2009年11月30日以来、毎日更新してきました。途中Alternative Blogから永井孝尚ブログに引っ越しながら、今日までに5年6ヶ月、毎日更新してきたことになります。

 

毎日更新を始めた2009年11月30日当時、私は日本IBMに勤務する会社員で、2冊目の本を出版して一息ついていた頃でした。

当時、個人にとってブログは数少ない情報発信手段でした。

不特定多数の人たちに向けて、マーケティングやビジネススキルといったテーマで、仕事で学んだことをブログを毎日書き続けることで意味がある情報発信になりましたし、何よりも自分自身にとって、思考をまとめアウトプットする作業を土日祝日も休まず毎日積み重ねることで、とてもよい修練になりました。

 

しかしそれから5年6ヶ月が経ち、情報発信の手段も多様化してきました。

言うまでもなくTwitterやFacebookなどのソーシャルメディア。さらに昔からあるメルマガやウェブサイトも健在です。

加えて私の場合、2年ほど前に勤務先を退職して独立してから、情報発信の手段が拡大しました。昨年から連載しているBusiness Journalに加えて、今後、他に連載やメディアでの露出が増える予定です。

 

私が会社員の時代は、「情報発信」「自己の修練」という目的の手段として、「毎日のブログ更新」は大きな意味がありました。

しかし現在、情報発信手段が多様化し、自分もブログ以外にも毎日不特定多数の読者が読まれる大量の文章を書き続けている状況の中で、自分にとってブログを毎日更新する意味が大きく変わっていることに、最近改めて気がつきました。

それにも関わらずブログを書き続けてきました。本来は「情報発信」「自己の修練」という目的に対する手段であった「ブログを毎日書く」ことが、「とにかく毎日ブログを書く」という形で自己目的化しているのですね。

 

そこで検討の結果、本日を以て当ブログの毎日更新を止めることに致しました。

今後、数日または1週間に1回程度での更新になる予定です。

 

ご理解をいただければ幸いです。

ブログも顧客始点で書くべき理由

私がブログを始めた頃は、ブログを書くだけで大変でした。

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そんな時期、先輩ブロガーで、ブログを複数持っていて、テーマ別に書き分けている方が何名かいらっしゃいました。

「ブログを書くだけでも大変なのに、複数持っているのは凄いなぁ」と思いましたが、当時の私は「読者が違うのかな」というレベルでしか認識せず、複数のブログを書き分ける意味は深く考えませんでした。

そこでITmediaオルタナティブブログ「永井孝尚のMM21」では、マーケティング、グローバルコミュニケーション、ビジネススキル、写真、音楽、プライベートといったテーマで色々と書いてきました。

 

今年になってこの「永井孝尚ブログ」にブログを引っ越ししてからは、当ブログで書き続けています。

今になって、やっとテーマ別に書き分けている理由がよく理解できました。

「読者が違う」だけでなく、違うテーマを書くと「読者が離れていく」からなのです。

 

当ブログは、企業の経営者、マネージャー、ビジネスパーソンの方々を対象にしていますので、意識的にマーケティングやビジネススキルのことを中心に書いています。

一方で、かつてITmediaオルタナティブブログ「永井孝尚のMM21」で書いていて、当ブログではほとんど書かなくなったことがあります。それは、ビジネス以外のこと。具体的には、写真・音楽・プライベートです。対象の方々にとってあまり意味がないからです。(1回だけ写真展開催決定のことを書きましたが)

あまりテーマと関係ない話をブログで書かれても興味は沸きませんし、徐々に読まなくなりますよね。これはまさに「顧客離れ」の現象なのです。

 

ということで、ブログも顧客視点で書かなければならないということが、最近になってわかり始めた次第です。

引き続き、ビジネスをメインテーマに当ブログを書き続けたいと思います。

本ブログへの正式引っ越しのお知らせ

***** このエントリーはオルタナティブブログの読者様向けに書いたものですが、移転先である当ブログにも関係しますので、掲載します。文章は一部このブログ用に変更しています *****

 

日頃より、ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

今から9年前の2006年2月23日、ITmedia オルタナティブブログ第1回目の投稿をしました。

この頃にオルタナに書いておられる方々は、まさに雲の上におられる方々ばかり。「私のような分際で、ここに書いていても、いいのでしょうか…」と思いながら、書いていました。

その後、書いたり書かなかったりだったブログも、2009年11月30日から毎日書くようになりました。

本エントリーで累計2,721回目の投稿になり、毎日更新は1,915日間継続しています。(しかし2007年6月から2,800日以上毎日更新を続けるあの鉄人・林雅之さんには、恐らく永遠に追いつけません)

2008年にオルタナの皆様のご支援をいただいて初めての著書を自費出版したり、2010年にブロガー仲間の大木さん、坂本さん、方波見さん、今泉さんを中心に、ブロガーの方々も集まって超早朝勉強会・朝カフェ次世代研究会を開催したりしました。

オルタナティブブログとともに成長してきた9年間だったように思います。

 

そのようにして続けてきたブログですが、明日をもって引っ越しします。

 ■毎日更新するのは→ この「永井孝尚ブログ」

 ■月数回更新するのは→ 「永井孝尚のMM21」

たとえてみると、「日々の住まいは新居に引っ越しますが、これまで住んでいた家でも時々暮らす」という感じです。

 

現在の私があるのは、ITメディア様や、オルタナブロガーの皆様、さらにオルタナブログを読んで下さる皆様のおかげであり、たいへん心苦しく思っております。

さらにブログ移転により、人気サイトのオルタナティブブログと比べて、アクセス数が格段に落ちることは確実です。

それなのに、なぜ移転するのか?移転を考えた経緯をお伝えします。

 

私は2013年6月に30年間勤務してきた日本IBMを退職して独立し、ウォンツアンドバリュー株式会社(旧・オフィス永井株式会社)を設立しました。

会社員時代は、「仕事で学んだことを、個人として社内に留めず社外に情報発信しよう。そうすれば、よりよい世の中を創るのに貢献できるはず」と考え、日々ブログを書いていました。

そして事実、ブログでアウトプットし続けたことが、その後の出版や講演、独立に繋がりました。

会社を設立した今、「仕事で学んだことを、会社として正式にお客様に幅広く情報発信し、さらにその輪を拡げ、本業の仕事を通じてお互いに相乗効果を生み出し、よりよい世の中を創っていこう」という考えに変わってきました。

その一環として、弊社のお客様である経営者・企業マネージャーを中心とした「コミュニティ」を創ろうと考えています。先日お知らせしたメルマガは2/23に創刊号を発行しましたが、これも「コミュニティ」構築の一環であり、ありがたいことに反響をいただいています。

 

「コミュニティを創ろう」と考えた1つのきっかけは、今年2月に名古屋・大阪・神戸・福岡・東京で行った、8回の講演です。

講演後の質疑応答や懇親会で、数多くの企業の経営者やマネージャーから、色々な悩みをお聴きしました。

「永井さんの本を、社内で教科書として使っている」という方も、何人もおられました。

「このような方々と、仕事として継続的に情報交換できる仕組みを構築できれば、もっと世の中に貢献出来るようになるはずだ」と考えました。

 

この「コミュニティ」は、弊社の様々な活動と連携する必要があります。

そこで会社の体制を再整備する一環で、お客様に対する情報発信の一元化を図っています。既に各種企業向けサービス・講演情報・メディア関係・メルマガ等の情報発信は、オフィシャルサイトに一元化しています。

一方で私が毎日継続的に情報発信に力を入れているのが、このブログ。

ブログも、これらの情報発信との相乗効果を生み出す必要があります。たとえば、ブログで書いている活動が、同じ画面の横にバナーやメニューで表示されていた方がわかりやすいですよね。

このように考えると、ブログもオフィシャルサイト上に一元化することが、アクセスして下さるお客様にとっても望ましいのです。

 

このような経緯で、毎日更新分のブログを、このオフィシャルサイトに移転することにしました。

2月1日から本日2月26日までは引き継ぎ期間として、オルタナティブブログ上の「永井孝尚のMM21」と、オフィシャルサイト「永井孝尚ブログ」にダブル投稿を続けていましたが、このダブル投稿も明日からなくなります。

 

とは言え、オルタナティブブログ「永井孝尚のMM21」も、頻度は落ちますが更新していく予定です。またオルタナの各種イベントにも、今後も参加する予定です。

「永井孝尚のMM21」の毎日更新はなくなりますが、今まで同様、よろしくお願いいたします。

「毎日、永井のブログを読みたい」という方は、今後はこの「永井孝尚ブログ」をご覧いただければと思います。(フィードはhttp://takahisanagai.com/feed)

引き続きよろしくお願いいたします。

知ってるつもりだったFacebook。なんとメッセージをゴッソリ見落としていたことが判明

Facebookは、それなりに使いこなしているつもりでした。

しかし、いただいたメッセージをゴッソリ見落としていたことに、昨日気がつきました。

気がついたきっかけは、フェルディナント・ヤマグチさんが書かれた下記記事でした。

発売間近!デミオのディーゼルに乗ってきた
第251回 マツダ デミオ【試作車試乗編】

—(以下、引用)—

「え?そりゃフェルさんマズい。今すぐ確認した方が良いですよ」

 彼のアドバイスに従い、マックを借りて自分のアカウントにアクセスしてみます。

 Facebookを開くと、左側にたくさんの項目が並んでいます。その中の「メッセージ」を開くと、左上に「受信箱」が出てくる。そしてそのすぐ右側に「その他」という見慣れない項目が出てきます。ここをクリックすると……果たしてゴッソリと未読のメールが溜まっているでは有りませんか!

—(以上、引用)—

「そんなことあるのかな?」と思って、自分のFacebookを見てみました。

左側の「メッセージ」を開くと、これまでやり取りしたメッセージが出てきます。その「受信箱」の横に、確かに「その他」があります。

クリックしてみると、….実にたくさんの未読メッセージが溜まっていました!

昨年7月に私が退職した際にいただいた激励メッセージとか、転職のお知らせとか、近況ご挨拶とか、講演のご依頼とか、お目にかかった翌日のご挨拶、などなど。

中には長文のメッセージもありました。

どれも未読のままで、ご返事していない状態でした。

受信時に友だちになっていない人からのFacebookメッセージは通知されずに、「その他」に分類されるようです。友だちではない人からはメッセージを送信できないように設定にできるか調べてみましたが、どうもそのような設定はできない仕様のようです。

せっかくお送りいただいたメッセージを無視していた結果になってしまい、皆様には実に申し訳ないことを致しました。

この場をお借りしてお詫び申し上げます。

順次ご返事しております。

(なお、実際にお目にかかったことがない方からFB友達申請をいただく場合もあるのですが、面識がない方とは繋がらないようにしておりますので、何とぞご了承くださいませ)

 

皆様もお気を付けください。

 

大友克洋「AKIRA」実写版の予告編

素晴らしい出来です。

「早く公開版を見たい」と思いながら、よく見てみたら、これはAKIRA PROJECTで集まった12カ国40人以上のアーティストたちが、クラウドファンディングで2年間・3500ドルかけて作成したものでした。

詳しくはWIREDの記事「世界中のファンが集結してつくった「実写版AKIRA」(予告編)」に書かれています。

それにしても、金田や鉄雄などまさにイメージ通りで、ネオ東京やSOL、鉄雄の覚醒の様子もよく出来ています。英語で作られているのがまたいいですね。

クラウドファンディングでは、共感のもとで才能ある人たちが集まれば、予算の制約を乗り越えて素晴らしいものが生まれる可能性を、垣間見せてくれる作品でした。

 

私のTwitterが乗っ取られた?

昨日の朝、起きて、何の気なしに自分のTwitterのタイムラインを見ていました。

すると、全く心当たりがないこんなつぶやきがありました。ちょうど、その2時間前のつぶやきのようです。

Twitter

 

(リンク先をクリックしてみると「あなたが訪問するサイトは、安全ではない可能性があります。」との警告が出たので、伏せ字にしています)

他にも”I lost 13 pounds since I started using this!”というつぶやきもありました。

即座にパスワードを変更し、Twitter連携アプリも見直しました。

 

この30分後、Twitterからこんなメールが届きました。

Twitterと関係ないサービスやウェブサイトによって、このアカウントは乗っ取られている危険性が高いと判断いたしました。他の人がこのアカウントへアクセスしてしまうことを防ぐため、アカウントのパスワードをリセットしました
お手数ですが、新しいパスワードを設定してください。以下のリンクで新しいパスワードを選択できます。

その後、こんな記事も見つけました。

乗っ取られた? Twitter公式アプリから勝手にツイートされる現象が発生中【対策】 

記事を読む限り、いろいろなところで多発していて、パスワード抜き取りとも言えず、原因も特定できていないようです。

Yahoo!リアルタイム検索で調べると、昨日の時点で、結構沢山の方々がこのフェーズをつぶやいています。本日は一段落しています。→リンク

Twitterからメールが届いたと言うことは、Twitterも状況を把握しているということなのかもしれません。早期の対応を望みたいところです。

皆様もご自身のタイムラインをご確認を。
 

ソーシャルとリアルを融合し、「顧客の絆」を強化してきた、スターバックスの「ブランドスパークス」について調べてみた

1月3日、当ブログで「スターバックスが、広告にお金をかけない理由」というエントリーを書きました。

ここで、スターバックスの「ブランドスパークス」という手法について触れ、同社ブランド担当バイスプレジデントであるChris Abruzzoの講演ビデオのリンクをご紹介しました。ただ英語ですし、わかりにくい点もあるかと思います。

また日本語で「ブランドスパークス スターバックス」で検索しても、現時点で私の先のブログのほか、「スターバックス再生物語」の書評が出てきます。

このように、スターバックスの「ブランドスパークス」について書かれた情報は、日本語では意外なほどありません。

「ブランドスパークスを調べると、ソーシャルとリアルの融合活用について、多くのことが学べるのではないか?」と考え、調べてみました。ご紹介します。

 

先日、私が書いたブログを簡単におさらいすると、

(1) 2008年11月4日の米国大統領選挙は、54%と低い投票率が予想されていた。そこでスターバックスは、投票率アップのために下記メッセージの60秒TV広告を1回だけ流し、デジタルやソーシャルメディアで、メッセージを増幅した。

11月4日に「投票に行ってきた」とスタバで言うと、「お疲れ様」と言ってトールサイズのコーヒーを差し上げます。

(2) 選挙当日、無償提供されたコーヒーは200万杯(通常の平日の2.5倍)。さらにスターバックス店内は「コミュニティ」の感覚に包まれた。YouTube、Facebook、Twitterの反応や、従来の紙媒体、放送、オンラインニュースのインプレッションの反響も極めて大きかった

(3) このキャンペーンは、スターバックスが「莫大な費用をかけることなくブランドに合った方法で来店客を増やし、お客様と積極的に関わる方法を見つけた」、大きなきっかけになった。これをブランドスパークスと名付けた。

ここまでがブログに書いていた内容です。

「スターバックス再生物語」ではブランドスパークスについて、「利己的な売り込みをせず、文化や人道的な問題にからめることができる機会を活用し、巧みで、意表をつくマーケティング手法」(p.278)と説明しています。(これは多くの方々が書評で紹介しておられます)

 

その後、ブランドスパークスがどのように展開されたか、Chris Abruzzoが講演ビデオで語っています。

スターバックスはブランドスパークスをもっと大がかりに行うようになりました。その一つが、”Starbucks Shared Planet”です。

そのCMを、海外のある方がYouTubeにアップしていますので、引用します。(スターバックスが投稿した動画でないので、将来削除されるかもしれません。ご了承下さい)

これは地球温暖化を考え、紙コップからマグパックに切り替えるためのキャンペーンです。

・一人が切り替えれば、何本もの木が救える。
・みんなで切り替えれば、森が救える。
・世界で、あなたも一緒に。
・4月15日、スタバにマグを持ってきて下さい。コーヒーを1杯差し上げます。
・”YOU AND STARBUCKS. IT’S BIGGER THAN COFFEE.”

これを全世界16カ国、グローバル規模で増幅しました。

このCMは米国・カナダのTVだけで流されましたが、動画はYouTubeでも公開。

“Starbucks Shared Planet”というブランディングもグローバルで統一。

ペイドメディアに加え、FacebookやTwitterでも流されました。

スターバックス各国の広報チームには統一したガイドやツールを用意。

さらにグローバルで統一した店舗ディスプレイを展開、パートナー(店舗従業員)も積極的に参画しました。

顧客とスターバックスが、「地球温暖化防止に少しでも貢献しよう」というテーマで、ひとときの共有(shared moment)をしたわけですね。(下記は同氏の講演ビデオより作成)

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このキャンペーンの結果、全米のモーニングショーや各地のローカルニュースなど、様々パブリシティで取り上げられたほか、Facebookファンが6%増加、Starbucks.comのアクセスは4倍になりました。

このような活動を積み重ねていったのですね。

このように、スターバックスはブランドスパークスを始めたことがきっかけで、デジタルメディアと従来型メディアの相乗効果を前提に、Go To Marketモデル(顧客へ価値を届ける方法)を大きく変えました。(下記は同氏の講演ビデオより作成)

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現在スターバックスは、この仕組みを「スターバックス成長モデル」としてよりシンプルに説明しています。

「店舗」「消費財」「店舗とソーシャルでの感情の絆」をクロスチャネルで相乗効果を出し、成長を図っていくモデルです。

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現在、スターバックスは数字の上でも、消費者向け小売業のデジタルマーケティング活用で他社を圧倒しています。

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現時点で、スターバックスのFacebookファン数は3600万人、Twitterフォロワー数558万人。途方もない数です。スターバックスジャパンの数も、日本国内ではかなり大きな数字です。

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同社ブランド担当バイスプレジデントのChris Abruzzoは講演ビデオで、

「実際、自分たちはまだあまり多くのことわかっていない。この広大なインターネットの世界で自分たちが知っていることは、まだほんのわずかだ」

「学んでいる最中なんだ。数年後にはもっとわかっていると思う」

と語っています。(Chrisの講演ビデオは3年半前、2010年6月に収録されたものです)

デジタルマーケティングでは、この姿勢こそ大切なのでしょう。

実際に色々なことにチャレンジする。その体験から謙虚に学ぶ。

戦略を立てた上で、これをひたすら愚直に実行し続けたことで、スターバックスがソーシャル活用で他社を圧倒するようになったのだ、と改めて思いました。
 

 

スターバックスが、広告にお金をかけない理由

1998年に出版された「スターバックス成功物語」で、こんな下りがあります。

—(以下、引用)—-

(p.335-336より)
1987年から10年間の広告費は1000万ドルにも達していない。広告を信用していなかったからではなく、そちらに回す資金がなかったからだ。

(p.338より)
スターバックスの成功は、全国的なブランドを確立するために広告宣伝費に何百万ドルもかける必要はないことを証明している。大企業のような巨大資金源がなくても一度に一人の顧客、一度に一つの店舗、一度に一つの市場と向き合っていれば必ず成功する。それどころか、これは顧客の信頼を勝ち取る最善の方法かもしれないのだ。

—(以上、引用)—-

まさに「スターバックスの店舗は、会社の広告塔」(p.344)なのですね。

Starbucks(この写真は、スターバックス本社サイト上にあるこちらから引用しました)

   

13年後の2011年。「スターバックス再生物語」では、さらに「ソーシャルの時代」にふさわしい取り組みとして、スターバックス史上二回目になるテレビ広告を行う様子が描かれています。(以下、p.267-278から抜粋)

2008年10月、その年の11月4日に行われる米国大統領選挙が迫ってきましたが、54%と低い投票率が予想されていました。

そこで、投票率アップのために、

11月4日に「投票に行ってきた」とスタバで言うと、「お疲れ様」と言ってトールサイズのコーヒーを差し上げます。

という60秒のTV広告を流しました。

このTV広告には背景があります。

同じ年の秋、格安の「マックカフェ」展開中のマクドナルドは、スターバックス本社近くで「4ドルも払うのは馬鹿らしい」という掲示板広告を出していました。

そこでCEOのハワード・シュルツは「喧嘩するのではなく、積極的にみずからを定義し、声をあげ、会社の個性を表現したい」と考えていたのですね。

 

このTV広告は、選挙番組の最中に1回だけ流されました。

しかしそれだけでは効果は限定的です。

そこでTV広告直後から、デジタルやソーシャルメディアで、メッセージを増幅しました。

・ホームページからYouTubeに誘導
・スターバックスカード所有者にメールで告知
・Twitterでも拡散
・作ったばかりのFacebookページで告知
・Facebook広告でも増幅 (オリジナルで7500万回表示、さらに口コミで1400万回増加)

選挙当日、無償提供されたコーヒーは200万杯(通常の平日の2.5倍)、さらにスターバックスの各店は、コミュニティという感覚に包まれました。

YouTubeではCMが419,000回再生。Facebookでは405,000人が「行く」「たぶん行く」と意思表明。Twitterでは、スターバックスのことが8秒に1回つぶやかれました。さらに従来の紙媒体、放送、オンラインニュースで7000万回のインプレッションが得られました。

このキャンペーンは、スターバックスが「莫大な費用をかけることなくブランドに合った方法で来店客を増やし、お客様と積極的に関わる方法を見つけた」(p.278)、大きなきっかけになりました。

スターバックスではこのマーケティング手法を「ブランドスパークス」と名付けました。

この「ブランドスパークス戦略」について、同社でブランド担当バイスプレジデントのChris Abruzzoが2010年6月に語っている13分のビデオがあります。ご興味のある方はご覧ください。→リンク

 

この2008年年末の大統領選から5年が経過した現在、どうなっているのでしょうか? 

2013年3月20日に行われたスターバックスの年次株主会議で、最高デジタル責任者(Chief Digital Officer)のAdam Brotmanはこのような数字を示しています。→資料のリンク

MyStarBucksIdea.com:5年間で10万件のアイデアが寄せられ、275件を実現
  (本日2014/1/3に確認したところ、アイデア件数は12万件を超えています)

・Facebookファン:世界中で5,400万人

・Twitterフォロワー:3,400万人..最もつぶやかれているブランドの1つに

・Web/モバイル:ビジター3,480万人

  

スケールは途方もなく大きくなりました。

さらに仕組みも高度に進化しています。

現在は、スターバックスカードやロイヤルティプログラムで購買状況を分析し、メールやモバイル、デジタル広告やソーシャルメディアと連動させるプロセスが確立しているのです。

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この正月、「スターバックス成功物語」「スターバックス再生物語」を精読し、さらにスターバックス本社のIRライブラリーにある資料も読み込んで、スターバックスから学べることが実に沢山あることを実感しました。

  


 

今年1年間、有り難うございました

今年は新卒以来30年間勤務した日本IBMを6月末に卒業し、7月に独立したこともあり、私にとって大きな変化があった年でした。

本当に色々なことがありましたが、大晦日の今日、振り返ってみると、充実した楽しい1年間でした。

 

大企業の一社員という立場から離れて半年が経ち、改めて思うのは、色々な方々との有り難いご縁で自分の人生が成り立っている、ということ。

そのように考えると、2006年2月にこのオルタナティブブログに参加して約8年間続けてきたことが、様々な方々とのご縁と巡り会うきっかけをいただいて現在に至っているのだ、と改めて実感します。

有り難いことです。

 

皆様、今年1年間大変お世話になりました。

どうぞよい年をお迎えください

 

そう言えば最近、メールマガジンを見ていない…

表題のとおりですが、最近、あまりメルマガを読んでいないことに気づきました。

ではどうしているかというと、Facebookのタイムラインを追って、知り合いのコメントを参照して、ニュースを見ていることが多いのですよね。

あるいは、時間が空いたときに日経ビジネスオンライン、東洋経済オンライン、ダイアモンドオンライン、ITmedia、あるいはMy Yahoo!やGoogle Newsといったメジャーなサイトを見て気になった記事を読んでいます。(もちろんこのAlternative Blogも)

 

一方で、相変わらず、登録しているメルマガは大量に配信されています。

確かにメルマガでしか読めないコンテンツもあります。

たとえば松山真之助さんの書評メルマガ"Webook of the Day"は、私が大好きなメルマガで、相変わらず愛読しています。

しかし、ポータルやFacebook等で紹介されるコンテンツも多いのです。それらのメルマガは解除しても、重要なコンテンツであれば、あとでフォロー出来ることも多いのですよね。

さらに個人のブログでも素晴らしいコンテンツがあったりしますが、これもFacebook等で見つけることができます。

 

考えてみると、メルマガが登場したのは、ブログ、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアが登場するずっと前でした。

メルマガのあり方も、ソーシャルメディアの普及で変わってきていると実感します。

 

 

ネットで情報発信をするのは勇気がいるが、見返りも大きい

本日2013/4/1の日本経済新聞の特集「ネット人類未来 個人の評判が通貨に」で、以下のような記述がありました。

—(以下、引用)—

ネット人口は世界で24億人。スマートフォンの普及で、人と人を縦横無尽につなぐ力は増す一方だ。だが、そこから利益を得るには身内や顔見知りといった閉じた世界の居心地のよさ、安心感を手放し、一線を越える覚悟がいる。人々は徐々に、それに慣れてきた可能性がある。

「個人の評判が通貨になる」と指摘するのは社会心理学者の山岸俊男(65)。信頼できる相手かどうか判断する時「他人の評価が手がかりになる」との考え方だ。

—(以上、引用)—

非ネットの世界と比べると、ネットの世界は参加者の規模が数桁大きな世界です。

だからこそ「一線を越える」ことで得られる見返りが大きいし、その際に評判が大きな武器になるという意見には賛成です。

 

一方で、インターネットで実名で情報発信するのは、一般には怖いものだと思われています。

確かに身内との日常的な会話の感覚で情報発信すると、思わぬトラブルに巻き込まれることも少なくありません。

しかし、「不特定多数の人達が瞬時に自分の発言を見ることができる」というネットの特性を理解して様々な立場の人に配慮し、「間違ったらそれを認めてすぐに改める」誠意ある姿勢で情報発信をすれば、実名での情報発信も不必要に恐れる必要はないのではないかと思います。

 

様々な人達がネットの特性を理解し、ネットの可能性を引き出せるようになると、社会も大きく変わってくるのではないかと思います。

 

 

ブログはいまや生活の一部です

オルタナティブ・ブログでブログについて盛り上がっていますので、私も書かせていただきます。

 

私がブログを始めたのは2006年2月から。

最初は週1回書くだけでも緊張して大変でしたが、半年くらいするとだいぶ慣れてきて毎日書けるようになりました。

途中、2008年と2009年は週2−3回のペースに落ちましたが、2009年11月からは毎日書くようになり、現在に至っています。

エントリー数を数えてみたところ、いつの間にか累計2,000件を超えていました。思い返せば結構書いたものです。

 

私にとってのブログ。

それは、毎日食事を3回し、夜は風呂に入り、6時間程度の睡眠を取るのと同様、いまや完全に生活の一部です。

仕事が非常に忙しく時間がない日でも、とても疲ている日でも、あるいは飲み会で帰りが午前様になり翌日は二日酔いでも、なぜかちゃんと続いています。

 

実は2007年年末まで毎日書いていた頃は、ブログを書くのが正直申し上げてとても苦痛でした。睡眠時間を削って苦しみながら書いていました。

しかし不思議と今は、続けるのにはそれほど辛い感じはしないのですよね。

ブログを7年間で2,000回書いたり、本を5年間で8冊出版したりすることで、さすがに文章を書くことに少しは慣れたことが大きいのかもしれません。

最近は、会社でのビジネス文書や、本の執筆も、昔と比べて苦労することが少なくなってきました。

 

これからも自然体で、生活の一部としてブログを続けていければいいなぁ、と思います。

 

 

どうしてもブログが書けない時、私の対処法

私、ここ3年以上は毎日ブログを書いています。

その前も2年間ほど毎日書いていた時期がありました。

毎日書き続ける一つのポイントは、前日の夜に書いておき、時間をセットして翌朝投稿するようにすることです。これだと余裕を持って書けます。

ということで私のブログ投稿時間は6:30AMが多いのです。

 

ただ前の晩に書こうとしても、どうしても時間がなかったり頭が動かなかったりして、書けない場合もあります。

こんな夜はすぐに寝てしまって、翌朝書くようにしています。

夜、なかなかアイデアが出ない状況でブログを書こうとしても、数十分とか1時間近くかかる場合があります。そして睡眠時間が短くなり疲労が溜まる。悪循環です。

このようなパターンになる前に寝てしまって、しっかり睡眠を取って、翌朝スッキリした頭で書くと10分程度で書ける場合も多いのですよね。

ということで、このブログも、朝、スッキリした頭で書きました。

 

朝時間の活用は、いいですね。

 

 

ソーシャルな時代=正直者の時代

コーネル大学のジェフリー・ハンコック准教授が「ソーシャルメディアが人を「正直者」にする理由」という記事をCNNに寄稿されています。

こちらの書評でも紹介させていただいたように、ソーシャルが普及して「透明な時代」になりました。

実際にこの記事でも、最もウソが多いのは電話で、電子メールなどではウソが少ないという調査が紹介されています。

 

かつてコミュニケーションはうたかたのものでした。

記事では、言葉を交わすようになったのは10万年前。字を書くようになったのは5000年前。人類の半分以上が読み書きできるようになったのは第二次世界大戦後。つい最近、と書かれています。

今や電子メールやTwitter、ブログはずっと記録が残ります。

だから「正直者の戦略が結局得をする」というのがこの記事の結論。

 

しかし考えてみれば、昔からこんな言葉もあります。

"Honesty pays in the long run." (長い目で見れば、正直は報われる)

私も普段なるべくhonest communicationを心がけています。ウソをついて人をだますのは嫌いですし、仮にウソをつかざるを得ない場合でも辻褄を合わせられるほど器用でありません。

日々のコミュニケーションもそうですが、ブログやTwitter、Facebookの場合はなおさらです。

確かに、ソーシャルの時代は、人々がより正直であることを求める時代。

このように考えてみると、私たちはよい世の中にいる、とも思います。

 

 

斉藤徹さんの最新著「BEソーシャル!」アマゾン商品説明で、私の紹介文を掲載いただきました

先日ご紹介した斉藤徹さん著「BEソーシャル!」 への書評記事 に書いた内容が、そのままアマゾン商品説明に掲載いただきました。

Besocial

 

斉藤徹さん経由で日本経済新聞出版社様から「ITmediaの書評記事を引用してもよいですか?」というご連絡をいただき、掲載いただいたものです。

 

素晴らしいご本ですので、このような形で商品説明にそのまま掲載いただくのはとても嬉しく思います。

 

拙文をご採用いただき、深く感謝です。

 

 

ITmedia マーケティングで、斉藤徹さんの新著「BE ソーシャル!」の書評を掲載いただきました

ループスの斉藤徹さんが、昨年11月に出版された「ソーシャル・シフト」に続き、新著「BE ソーシャル!」を11/13に出版されました。

このたび大変光栄なことに、出版前の原稿を拝読する機会をいただき、ITmedia マーケティングに書評を掲載いただきました。

書評:透明な時代に求められる企業への実践的経営指南書

本書の詳しい内容は書評をご覧いただければと思いますが、この「ソーシャルシフト」「BEソーシャル!」の2冊は、ソーシャルメディアの世界を理解する上で、まさにバイブルとなる本だと思います。

実は私も現在執筆中の本で参考にさせていただいています。

ソーシャルメディアに関わっておられる方に留まらず、多くの方々にぜひ読んでいただきたい本です。

 


 

ネットワークと人間の知性に関する考察

2012/08/25の日本経済新聞のコラム「情報に押し流される知性―進歩するネット、倫理の模索続く」で、ネット利用が人間や社会に与える影響を考察しています。

読み応えのあるコラムでした。ごく一部ですが、当ブログで引用させていただきます。

—(以下、引用)—-

だがSNSの即時性は、極端な主張がドミノ倒しのように広がる怖さと裏腹だ。あるサイトに批判や中傷が殺到して「炎上」したり、ネット掲示板で差別的な書き込みが集中したりするのは珍しくない。「SNSの『空気』を読むと、反対意見を言いにくくなる」(堀内氏)

—(以上、引用)—-

これは確かに感じます。

そしてふり返ると、自分もそのような空気作りに荷担している場合があります。

例えば昨年3月の東日本大震災の際、福島第一原発については、SNS上では「パニックになるのであまりセンシティブに騒がないように」という空気がありました。私も当ブログでそのように書いていました。

しかしそれは「危機的な状況でなくあって欲しい」→「危機的な筈はない」という願望も少なからず入っていたように思います。

実際には危機的な状況だった訳ですが、仮にこの状況を知っていた人が事実を伝えようとしたとしても、伝えにくい空気があったのは確かです。

—(以下、引用)—-

では利用者はどうすればよいのか。ネットワーク科学が専門の増田直紀・東大准教授は「意識的に『弱い紐帯(ちゅうたい)』を採り入れた方がいい」と説く。弱い紐帯とはあまり親密ではない人との関係のようなものを指す。例えばツイッターで自分と違う立場の人をあえてフォローすれば、思いがけない意見や情報を目にする可能性が高まる。「検索システムもこれからそんな『偶発性』を織り込んだ設計になるかもしれない」と増田氏はいう。

—(以上、引用)—-

ここに書かれているように、多様な意見に接するのは考えが偏るのを防ぐ上で有効です。

しかしそのためには、自分の考えと異なる様々な考え方を許容する「成熟さ」が求められます。

コラムでは、そのことについても触れられています。

—(以下、引用)—-

石田英敬・東大教授(メディア論)は……ネット上の断片的な情報に反射的に反応してしまうのではなく、「『ネットを使っている私』を一歩引いて眺めることで、自分という人間の意識を再統合し、思考を組み立てていく知性が必要」と強調する。

—(以上、引用)—-

まさに断片的なネット情報に接するための「成熟さ」について書かれた部分です。

思い返せば、病院である症状と診察された際に、医者から言われたことがあります。

「ネットの情報を色々と検索しても、玉石混淆だし、どちらかというと素人療法も多い。過度に参考にしない方がいいですよ」

確かにネット上には、様々な断片的な情報に満ち溢れています。それらは必ずしも正しい情報ばかりではありません。中には誤っていたり、あるいは故意に間違った情報を流していることも多いのです。

ネット社会の現在、新たなメディア・リテラシーが我々に求められているのではないでしょうか?

このように考えると、

—(以下、引用)—-

….批評家の千葉雅也氏は「ネットで何でもできるという万能感を持つのではなく、自分という人間の限界を実感する契機にすべきだ」と話す。これからはネットを使う一人ひとりが、情報技術とのより良い付き合い方を考えていく必要がありそうだ。

—(以上、引用)—-

ネットの限界は、結局人間の限界である、という考えは、その通りだと思います。

 

ご興味がある方は、是非、日本経済新聞の当コラムをご一読下さい。

 

 

斉藤徹さん著『ソーシャルシフト』

遅ればせながら、斉藤徹さんが書かれた『ソーシャルシフト』(日本経済新聞出版社)を拝読しました。

ソーシャルメディアが取り巻く現在の状況がまとまっていて、大変勉強になりました。

特にp.30で総務省「情報流通インデックス」の調査の引用で、2009年度の国内流通情報量全体のうち、生活者が知覚する情報量は0.004%であり、残りは全てスルーされている、という点はとても参考になりました。

これは言い換えれば、せっかく企業が消費者にお金をかけて色々な情報を発信して、そのうち99.996%はスルーされ、25000件に1件しか認識されない、ということです。他にも、広告メッセージだけでも一人当たり一日で3000件が届くという調査もあります。

しかしそんな中でも、ちゃんと消費者に認識される情報もあります。それは自分が信頼する人からの情報。考えてみると最近の自分も、かなりの量の情報をFacebookのタイムラインから得ています。そしてこれらは自分の友人(=信頼する人達)が発信している情報なのですよね。

企業のソーシャルメディア活用事例も豊富に掲載されています。

ソーシャルメディアに関わっている方々にとっては、必読の書だと思いました。

 

 

Facebookで知らない人から「あいさつ」が来た。でもどうしても返せません

私はFacebookは使っていますがあまり詳しくないので、最近になって「あいさつ」という機能があることを知りました。

「◎◎◎さんからあいさつがありました」

というメッセージが時々届きます。

本文はなく、「あいさつ」があった、ということだけが分かります。

知っている人で、Facebookでまだ友達になっていない人だったら、「ああ、声をかけてくれたんだな」と思います。

しかし中には全く知らない人からも、「あいさつ」をいただくことがあります。

 

これがどういうことなのか分からなかったので、検索して調べたところ、高木芳紀さんのブログを見つけました。

facebookのあいさつ(poke)機能の意味、ニュアンスについて

これを読んで理解できました。

「あいさつ」とは、オリジナルの英語ではpoke (突っつく)ということなのですね。

「無言で何かを伝える」ニュアンス

なるほど。感触はちょっと理解出来た感じがします。

 

しかし、私は全く見ず知らずの人からメッセージがなくpokeされて、pokeをお返しするのが、どうにもできません。

このあたりの感覚って、皆様はどんな感じなのでしょうか?是非知りたいところです。

 

 

ブログが短い理由

最近、複数の方から言われました。

「永井さんのブログは最近短いことが多いですね。文章が短い時期が続くと『ああ、永井さんはこの時期は仕事で忙しいんだな』って分かります」

確かにそうだな、と思って考えてみました。

 

ご指摘いただいた通り、最近あまり長いブログは書かず、なるべく短くしています。

「書くのにあまり時間をかけないようにする」という面もあります。

一方で読む立場からすると、短いブログは読みやすいと思うのですよね。

 

例えば会社で送るメールは、短い文章にするために逆に時間をかけることがよくあります。

特に大勢に送る文章は、まず伝えたいことを大まかに書いた上で、半日くらいかけて短くなるように削り、かつ「分かりやすく」書き直しています。

会社で送るメールは、相手に行動いただくことが目的。だから意図が明確に伝わることが重要です。短い文章にすることで、論旨が明確かつ分かりやすくなり、意図が伝わり、行動に繋がることが多いように思います。

 

あまり意識していなかったのですが指摘されて改めて考えてみると、「時間をかけない」面に加えて「分かりやすい」内容にしたいと考えて、最近のブログは短くなっているのかな、と思いました。

 

 

オルタナ7周年おめでとうございます。ちなみに当エントリーは1735件目

こちらに書かれている通り、私がブログを書かせていただいているITmedia様オルタナティブブログ(通称オルタナ)は、2012年6月13日をもって7周年をお迎えになりました。

このIT業界で、メディアとして7年間続いていてまだまだ賑わっているというのは、なかなか凄いことだと思います。

 

私がオルタナに参加したのは2006年2月23日。

オルタナが生まれたのは、その7ヶ月前の2005年6月13日。

その頃、私が何をやっていたかと言うと、…..。

仕事では、マーケティング専門職のプロフェッショナル認定を得たのがちょうど2005年1月で、マーケティングの仕事の範囲が広がり始めた時期です。

プライベートでは、現在事務局長を担当している合唱団の前身となる合唱団立ち上げのために、指揮者の先生と打合せを重ねていました。

 

この2005年後半の頃は、私は始まったばかりのオルタナティブブログを一読者として読んでいました。全く別世界の方々が書いている異次元の場だ、と思っていました。

2006年1月にご縁があって書かせていただくことになった時は、「え、本当に自分がこんなすごい場所で書いてもいいんですか?」という感じでした。当時の私のブログ文章の硬いこと。

ブログを始めたのはほんの最近だと思っていましたが、もう一昔になってしまいましたね。

 

ちなみに、デビューした2006年2月から、先月2012年5月までの、月次の一日当たり平均投稿数をまとめると、こんな感じです。

Access200602201205

 

1.00を超えた月は毎日書いている勘定です。2008年1月から2009年11月まで毎日書くのを止めていたのですが、その前後は毎日書いていました。

 

本日のこのエントリーで、当ブログのエントリー数は1735件目になります。

この1735件の蓄積は、私にとってはとても貴重なナレッジ・データベースです。

例えば「確かこの件で以前じっくり考えたことがあった筈」という場合、「永井孝尚のMM21 キーワード」で検索すると大抵のモノは見つかります。

昨年7月に上梓した「残業3時間を朝30分で片づける仕事術」(中経出版)のベース部分を6日間で書き上げられたのも、このようにして過去にブログで書いた知識の蓄積を活用できたおかげです。

 

もしオルタナに参加していなかったらどうなっていたか….ちょっと考えられないですね。

これだけの沢山の文章を書く機会もなく、沢山の素晴らしいブロガー仲間と知り合うこともなく、本の出版もなく、「朝カフェ次世代研究会」を開催することもなかったでしょう。

さらに文章力はビジネス力に直結します。ビジネスパーソンとしての力量も養う機会も大幅に減ったことでしょう。

このように改めて考えると、オルタナに参加したおかげでとても人生が充実してきたと思います。有り難いことですね。

 

今後もできる限りオルタナティブブログを続けていきたいと思いますし、ますますのオルタナのご発展に少しでもお役に立てられればと思っています。

 

 

ブログ、夜30分かけて書くか、朝10分かけて書くか?

朝型の私は、朝は仕事をしたり、仕事が余裕がある時は本を書いていたりしています。

朝はブログを書いていません。実は前の晩の夜書くことが多いのです。6時頃に仕事を切り上げて、帰りの電車や夕食後に書いています。

ただ時に期限等の理由で、どうしてもその夜に完了しなければいけない仕事もあります。そして仕事が夜10時や11時に終わってからブログを書こうとすると、頭が切り換えられず、なかなか効率よく書けません。

このような日は、その晩に無理に書くのは止めて、翌朝書くようにしています。

夜書くと30分程度かかるブログも、翌朝書くと頭が整理されて10分程度で書けることも多いのですよね。しかも夜書くと意外とブログを書くこと以外に時間をダラダラと使ってしまい勝ちになるのでこれも回避できます。これで忙しいウィークディに貴重な睡眠時間を追加できます。これって結構助かります。

 

ということで、このブログもそのようにして書いてみました。おかげさまでしっかり睡眠を確保できました。

 

 

非専門領域について、ブログに書く、ということ

私、色々とブログに書いていますが、基本的に書いている内容はマーケティングやビジネススキル、グローバルと日本、写真といった、自分でそれなりに関わってきた分野が中心です。

専門外について書くこともありますが、その場合は専門外であることをお断りして、なるべく専門分野の視点に絡めて書くようにしています。

自分の専門分野でないことを書く場合、やはり消化不良の内容になりがちなのですよね。

このオルタナティブブログは多くの方々が読んでくださっていますし、読む方々も貴重な時間を使っておられます。

その貴重な時間に対して消化不良の内容を読んでいただくのは申し訳ない気持ちもあります。

 

なかなか難しいことではありますが、自分の書きたいことと読んで下さっている方々が知りたいことが一致するのが理想ですね。

  

 

あせらず無理せず、毎日ブログを書き続ける一つの方法

私は2006年2月からブログを書き始めて、2007年の1年間はほぼ毎日ブログを書いていました。

しかしこの時期は毎日ブログを書くのがとても大変。睡眠時間を削って書いていました。

さすがに日常生活にやや影響が出たので、2008年1月からは毎日ブログを書くのを止めて気が向いたときに月に10回から15回程度書くようになりました。

おかげさまで睡眠時間が増えました。

 

しかしなぜか2009年11月末から毎日書くようになり、本日に至っています。

しかし2007年の頃ほど大変でありませんし、睡眠時間もそれほど削っていません。

文章を書くのに慣れたなど、色々な理由があると思います。

しかしその中でも大きな理由の一つは、前の晩に書くことです。

2007年の時は、その日のブログはその日に書いていました。ですので夜12時直前になって何とか書き上げることも多かったのです。朝は5時起きなので睡眠時間は短くなります。

しかし前の晩に書くようにすると、仮にその晩に書けなくても、翌朝書けば間に合います。

仕事で疲れた場合なども無理してブログを書かずにそのまま寝ることができるので、余裕ができました。

 

今年になって仕事量も増えましたので、もう少し楽をしようと考え、前の前の晩に書くようにしてみようと思っています。さらに一日前倒しということですね。

これだと仮にその晩と、その翌朝、さらにその晩に書けなくても、余裕を持てます。

 

でも、なんでそんな思いをしてブログを書くのか?

それは、やはり好きですし、日常の一部になっているからでしょうね。

 

 

毎日ブログを書きつつ、睡眠時間を確保する工夫

ブログを毎日書いています。

オルタナブロガーの方々に話しを伺うと、人によって朝書いたり昼間に書いたりと色々ですが、私の場合は基本的に前の晩までに書いて、翌朝6:30に時間指定で投稿するようにしています。

しかし、色々な事情で前の晩にどうしてもブログがまとまらない時もあります。

夜、少々粘って書き上げることもあったのですが、夜にこのモードになるとなかなか書けずに時間だけが経ってしまうのですよね。結果として睡眠時間を削ることになり、翌日が辛くなります。こうなると悪循環です。

ですので前の晩に書けない場合はそのまま寝てしまい、翌朝書き上げるようにしています。

こういう場合は大抵疲れていますので、「翌朝書き上げよう」と頭の中に宿題を残したまま寝ても熟睡できます。そして翌朝は何らかのアイデアが生まれています。「朝シフト仕事術」の考え方のブログへも応用ですね。

睡眠時間の確保は多忙なビジネスパーソンにとってはとても大切。

ですので柔軟に考えて確保するようにしたいですね。

 

なぜ9ヶ月前のエントリーが、いきなりアクセス1位なのか?

昨年6月に「ネット中毒で、脳の思考力が失われる、という研究結果」いうエントリーを書きましたが、何故かここ数日オルタナティブブログのアクセス1位になっています。

20120328

どうやら、これが原因のようです。

活字やネット 中毒性はあるか – Y!トップ

ここで、

◇中毒、依存への対策は
・ ネット中毒で、脳の思考力が失われる、という研究結果 – ITmedia オルタナティブ・ブログ(2011年6月26日)

と紹介いただいたのですが、ここからのアクセスが集中しているようです。

何でも、Yahoo! Newsに紹介されただけで、アクセスが集中してサーバーが高負荷で停止する、なんてこともあるそうです。

Yahoo!の影響力、恐るべしですね。

 

 

これからのビジネスパーソンに必須? ソーシャル&モバイルのリテラシー

2012/3/19の日本経済新聞の記事『経営の視点 人ごとでない「ソーシャル」 示唆に富むヤフー社長交代』で、ヤフーが好業績にも関わらず、55歳の井上雅博氏が44歳の宮坂学氏に社長のバトンを渡した話が取り上げられています。

井上社長はまだ40歳代だった2006年に「イノベーションのジレンマをいかに克服するか」を考えていたということです。しかし記事によると、パソコン向けウェブで築いた圧倒的な存在感は、ソーシャルやモバイルの世界では発揮できていません。

記事は以下のように締め括っています。

—(以下、引用)—-

ソーシャルもモバイルも自ら使いこなしてみないと消費者の感覚、ニーズは想像すらできない。

(中略)

逆にいうとソーシャルとモバイルを理解できないと、消費者向け事業を果敢に進めていくことは難しい時代になってきたのではないか。ヤフーの大胆な若返り人事は他業種の企業にとっても示唆に富んでいる。

—(以上、引用)—-

確かにソーシャルメディアで商品やサービスのユーザーと繋がる感覚は、従来型マーケティングの感覚をもってしては、なかなか理解できません。

私の本業は消費者向け事業ではなく法人向け事業ですが、プライベートで書いた著書への感想は毎日ネットでチェックしています。

読者の生の声や、著書が新聞広告やTV番組で紹介されるとネットで即座に反響がある、といったことに接する度に、ソーシャルで消費者と直接繋がることによる大きな可能性を感じます。

 

様々な企業が風評に巻き込まれていることからも分かるように、今や好むと好まざるとに関わらず多くの企業がメディアとの関わりを深めています。

その際に必要なことは、今や多くの消費者が活用しているソーシャルやモバイルに対して、企業がどのように関わっていくべきなのかを理解することではないでしょうか?

 

記事を拝読し、これからのビジネスパーソンには、ソーシャルとモバイルのリテラシーが必須になってくるのではないか、と改めて思った次第です。

 

 

オルタナ定例会議に参加してきました

ここ「オルタナティブブログ」で書いているブロガーの皆さんが初めて集まったのは、確か2006年か2007年頃だったように思います。

それまでは、個人的な繋がりを除くとブロガー同士が直接会うことはほとんどありませんでした。

誰もが初対面同士。1990年代初期のパソコン通信オフ会に初参加する時のようなドキドキ感があったのを、今でもよく覚えています。

 

そのオルタナティブブロガー会議、ばんちょ〜のご尽力により、今では月一回の第二金曜日に定例会を行っています。

昨晩も3月の会が行われました。

「会議」なので最初の1時間半程、現状報告と、ブロガーによるプレゼンがあります。

今回は田中淳子さんの「人材育成の仕事――講師業ってどんなことするの?」

最近、このような仕事に関わり始めたので、大変勉強になりました。「講師になってもスイッチが入らず普段通り」という田中さんのお話しぶりも、とてもいいですね。自分にとっても参考になりました。

「餌付け作戦」と称して手作りクッキーをいただきましたが、美味しゅうございました。ありがとうございました。〔確かに空腹感がない方が幸せな気持ちですね)

その後、2次会として11時頃まで懇親会を行います。

最近はその後、自宅のたまプラーザに到着してから、坂本さんと駅近くのバーで3次会を行うようになりました。

 

改めて感じるのは、ITベンチャー企業の経営者、会社の管理職、尖った技術者、その道のプロフェッショナルと、すごいメンバーが集まっているなぁ、ということ。

それがみな、利害関係なくお互いに仲間同士なのですから、とても素晴らしいことですね。

昨晩も、坂本さん大木さん谷川さん中村さん吉田賢治郎さんをはじめ、色々な方々とお話しでき、大変啓発されました。

このような集まりに参加できて、本当にありがたいことだと感謝しています。

 

誰もが非難されるのを恐れる時代。ブログはどうあるべきか?

ITmediaの掲載記事「日本のメーカーが「ルンバ」を作れない理由 国内製造業の弱点とは」 で、日本メーカーがルンバ発売から10年以上経過しても同様の製品を製造しない理由として、以下のように紹介されています。

—(以下、引用)—

….商品化しない理由について「100%の安全性を確保できない」と説明する。

(中略)

家庭で使う家電製品の第一条件は「安全性」だ。一方、日本の製造業は「リスクを極端に嫌う」傾向が強いため、開発の技術力がありながら、獲得できる市場をみすみす逃しているケースも指摘されている。

—(以上、引用)—

また、毎日.jpの記事「ソーシャルメディアウイーク:田原総一朗氏らが基調対論 ツイッターでジャーナリズム「変わった」」に、以下のような記述がありました。

—(以下、引用)—

また田原氏は、東日本大震災でテレビなどのメディアが徹底して遺体を映さなかった例、テレビ番組の内容について触れ「(報道が)無難になっている」「コンテンツに刺激がなくつまらなくなっている」と批判。

—(以上、引用)—

二つの記事は全く別の事象について書かれていますが、共通項があります。

消費者から糾弾されるリスクを、極度に恐れている点です。

もしかしたらこのような企業の姿勢は、リスク回避型の社会を形作っているのではないか、と感じました。

 

ただ自分のことをふり返っても、正直に申し上げてこれらは他人事とは思えません。

例えばこの私のブログ。本名と勤務先名を出していることもあり、炎上して勤務先に迷惑をかけることは、私にとって最も避けたいリスクです。そのため書く内容は「無難にならないように」と心がけてはいるものの、私のブログを見て傷つく人はいないように常に考えて書いています。

 

一方で、田原総一朗さんと佐々木俊尚さんの対談では、ソーシャルメディアが社会を再結成・再構築し、「健全な論戦」を見える化していく可能性を述べておられます。

無難になることを避けて、対立することを恐れず、健全な論戦をしていく。

そのためには、ブログはどうあるべきなのか、….。

考えてしまいました。

 

やはりポイントは、あくまで論拠を明確にして自分の意見を述べて、間違った場合は間違いを潔く認める、という当たり前のことなのかもしれません。

 

 

実名でソーシャルメディア活動をする会社員ー私の場合

先日ある雑誌で「実名を出してソーシャルメディア活動をしている会社員」というテーマの取材をいただきました。

私は取材やインタビューをいただく際は、できる限りいただいたテーマに関する自分の考えを事前にA4 1枚にまとめて取材に臨んでいます。

今回の取材で書いた内容を元にブログで紹介させていただきたく思います。

 

最初になぜビジネスパーソンがソーシャルメディアを使うのか、私の考えをご紹介したいと思います。

何回か本ブログで書かせていただいておりますが、私は「ビジネスパーソンは仕事で得た学びを外部に情報発信すべし」と思っています。

それはビジネスパーソンしか語り得ないことがあるからです。

仕事で学んだことは自分だけのものであり真実です。そのようにして学んだことは世の中にとって大きな価値があると思います。

そして、世の中に情報発信してフィードバックを得ることで自分が気づきが得られて成長できる。

ビジネスパーソンの情報発信が自分自身の力を向上させ、世の中を良きものにしていくと思うのです。

しかし日本の多くのビジネスパーソンは、会社のインサイダーになっていてなかなか外部に情報発信していない。

とてももったいないことだと思うのですよね。

だから、日本の会社員はもっとソーシャルメディアを活用すべきだと思います。

 

会社員が実名ブログを書く際に一番問題になるのは、「実名で書くとトラブルがあった場合に勤務先に迷惑をかける」ということではないでしょうか?

この点については、IBMに勤務している私は恵まれていました。

私が会社名を出してブログを書き始めたのは2006年からですが、IBMはその前年の2005年に「IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン」を出していたからです。

私がソーシャルメディアを活用する時の基本的な考え方は、このガイドに従っています。これはとても役立ちました。

このガイドの「IBM」と言う言葉は、他社に置き換えてもそのまま通用すると思います。

他の会社でも参考になるのではないでしょうか?

 

私のソーシャルメディアの活用方法ですが、基本は毎日書いている当ブログです。ブログのタイトルをTwitter で自動投稿し、Facebookにも連動させています。

 

Twitterはこれまで30回開催してきた「朝カフェ次世代研究会」でも活用しています。

講演内容を、出席された方々がハッシュタグ #asacafestudyを付けて中継されたり、Ustreamでも中継しています。会場に来られなくても、出勤途中の会社員の方が参加することもあります。

TwitterのつぶやきはTogetter でまとめて、ブログで紹介していますし、過去のアーカイブは全て「朝カフェ次世代研究会ポータル」に掲載しています。

 

また、私が書いた著書を読んで下さったがTwitterでつぶやかれた発言は、読者の方々がどのように感じられたのかを確認するにあたって、とても参考になります。

しかしTwitterは1週間も経つと過去の発言を探すのが難しくなります。

そこでTwitterを頻繁にチェックし、全てTogetterでアーカイブしています。ちなみに「100円のコーラを1000円で売る方法」のTwitterのつぶやきはこちら。

 

このように改めて考えてみると、今の私の様々な活動はソーシャルメディアなしでは成り立たないことが改めて分かります。

このようなツールを活用できる環境にあることは、本当にありがたいですね。

 

 

脱電子メールを果たした米国IBM社員の話

WIREDに記事が掲載されています。

「脱電子メールの4年間:IBM社員のワークスタイル」

一日40通のメール。これが多すぎたのでソーシャルに場を移した、ということです。

正確に言うと、完全に電子メールを止めた訳ではなく、電子メールは毎日確認しているとのこと。但し、大半は社内会議の通知で1日に2分ほどで完了するそうです。

社内会議の通知とは、NotesカレンダーのInvitationでしょうか?だとしたら件名と日時をチェックしてAcceptするだけなので簡単です。

また1対1の微妙なやり取りは電子メールを使っているそうです。確かにソーシャルに出せない情報はありますよね。他に数十名同様の人がいるそうです。

 

確かに、沢山の人をccに入れて出すようなメールは、ソーシャルでコミュニケーションした方がいい場合が多いと思います1。

実際にIBM社内では、グローバル共通のエンタープライズソーシャルのインフラ(IBM Connections)が提供されており、日本からでも国内と全く同様に海外とやり取りできます。

例えば私も、社内でMacを使っていてトラブルに遭遇した際にも、IBM社内のグローバルなMacコミュニティに質問して、欧州IBMや韓国IBMの同僚から回答をもらい、対応できました。

 

現在100%電子メールでのコミュニケーションが、様々な適材適所の手段に分かれている方向にあることは間違いなさそうですね。

 

 

「ブログ執筆のPDCA」 自分の場合も数値目標ではなく行動指針

私がブログを書かせていただいているオルタナティブブログでは、時々全体でテーマが設定されます。

現在のテーマは「ブログ執筆のPDCA」

まずPDCAの基本を考えてみると、

1.Plan、つまり最初に目的と目標を定め、計画して、
2.Do、つまりやってみて、
3.Check、つまり検証し、
4.Action、つまり対応する

というサイクルを繰り返すことになります。

ですので、1.のPlanが出発点。

PlanがなければいくらPDCAを回そうとしても、結果検証ができません。

 

そこで最初に、私がブログを書く際に立てている目的・目標・計画について考えたいと思います。

高橋さんが、「ブログを書くときには、数値目標よりも行動指針が重要」というエントリーを書いておられますが、全く同感です。

高橋さんはブログを書く目的について「私がブログを書くのは自分の人間力の向上のためです」と書いておられます。これは私も全く同じですね。

目標についても高橋さん同様、私もアクセス数の目標値は設定していません。

私はアイティメディア様のサイトでブログを書かせていただいており、アイティメディア様もビジネスで運営しておられるので「それなりのアクセス数を稼いで貢献したい」という気持ちはもちろん持っています。

しかしアクセス数はあくまで結果。

例えばYahoo!ニュースへの掲載や、有名人にTweetされるといった、自分以外の要因で大きくぶれます。自分以外の要因が大きいアクセス数は数値目標にはならないと考えています。同様に月間アクセスランキングも目標には設定していません。

数値目標の代わりに、私は下記3つの行動指針を立ててブログを書いています。

1.毎日書く
2.自分の気づきを中心に、読んで下さる方が価値を感じていただける内容を書く
3.他人を傷つける内容は書かない

 

1.毎日書く

オルタナティブブログでブログを書き始めたのは2006年2月からです。

2007年はほぼ毎日書いていましたが、2008/2009年は初めての本を書いていたこともあって、ペースを落としました。

2009/11/30から日々欠かさず毎日書くということを続けています。気がついたら丸2年が過ぎています。

時間が取れなかったり体調が悪かったり旅行に行ったり、と書くのが難しい状況になることもあります。

そんな状況でも欠かさずに毎日書く作業をひたすら続ける、ということ自体が大切なのかなと思ったりします。

毎日書くことで何か見えてくるものがあるかもしれませんし、実は何も得られないかもしれません。修行というものは本来そのように見返りを求めないものなのでしょう。

この項目に関する検証は、「毎日書いているかどうか」に尽きますね。

 

2.自分の気づきを中心に、読んで下さる方が価値を感じていただける内容を書く

せっかく自分の時間を使ってブログを書いて、読んで下さる方は貴重な人生の時間を使って読んで下さっているのですから、何らかの価値を感じていただける内容を書く、というのは大事なことだと思います。

この項目に関する検証は、Facebook、はてブ、Twitterの反応などを見て判断しています。

 

3.他人を傷つける内容は書かない

不特定多数の方々が読んで下さるソーシャルメディアの場合は、知らない間に誰かを傷つけていることがあります。

何らかの価値をお伝えしたいと思って書いているブログで、結果的に傷つく人が出る。これほど怖いことはありません。

私はもし誰かを私が書いたエントリーを読んで傷つく可能性があると思った場合は、書き終えた場合でも削除しています。

それでも時々お叱りをいただく場合があります。自分の未熟さを痛感しますね。そのような場合はできる限りブログの内容を修正するようにしています。

 

このPDCAサイクルを愚直にひたすら回し続けることで、私がブログを書く目的である「人間力の向上」が少しは実現できるのではないかと思っています。

 

 

感動!自分が持つFacebookソーシャルグラフが生み出すアート、「The Museum of Me」

これは感動しました。

Themuseumofme

Facebookの自分のソーシャルグラフから、このようなストーリーを作る世界観が素晴らしいですね。

何度も見たくなります。是非、お試し下さい。

音声が聞こえるようにするのを忘れずに。

 

 

気がついたら、Facebookが色々なものを代替し始めている

そろそろ今年も終わりですが、ふと昨年の終わりはどうだったかな、と考えてみたら、色々なものがFacebookで代替されていることに気がつきました。

 

例えば、同窓会の調整。例年年末になると、ほぼ毎年集まりがあります。これまでMLで連絡を取り合っていたのですが、最近はMLを停止し、Facebookに移行しようとしています。

例えば、Facebookページ。昨年はFacebookファンページと呼ばれていましたが、昨年まではまったくその存在自体知りませんでした。しかし現在は色々とFacebooページを作っています。(今年1月に使っていたFBMLが使えなくなってiframeに変わったり、と色々ありはしましたが)

Twitter中心だった不特定多数の人達とのやりとりも、半分くらいはFacebookに移行している感じです。ただFacebookの場合は、やはり実際に会ったことがある人達がほとんどですね。

 

思い返せば、2010年年初から中頃にかけては、Twitterがブレイク。

2011年年初から年末にかけては、Facebookがブレイク、といった感じでしょうか?

2010年の時点で、Fabebookが1年後にこれだけ普及すると予想していた方は、それほど多くなかったように思います。

1年後の2012年年末、何が流行っているか?

恐らくそれは既に世の中に出ている何かだとは思いますが、考えて見ると興味深いですね。

 

 

情報のフロー化、アイデアのフロー化

ネットを見ていたり、ソーシャルメディアを読んでいると、様々な情報が入ってきます。ちょうど、川の流れのように、情報がフローで入ってくる感じですね。

その情報の流れに触発されて、色々なアイデアが生まれてきます。そしてどんどん情報が流れ込んでくることで、アイデアが拡がっていきます。

 

ここまではいいのですが、ちょっと困ったことが。

アイデアが拡がっていく一方で、拡がる前に思いついたアイデアを忘れてしまい、思い出せないことが時々あるのです。

情報のフロー化に伴って、アイデア自体も、フロー化しているのですね。

以前は、「所詮忘れてしまうアイデアは、重要なアイデアではないのだ」と思っていましたが、重要なアイデアもフローで流れていってしまうのは、ちょっと困りものです。(もしかしたら、単に物覚えが悪くなった、ということなのかもしれませんが)

 

できれば、情報がフローで流れる一方で、アイデアはストックとして貯めていければベストです。

iPhoneのメモ帳に記録したりしますが、やはり入力速度が遅いのが玉に瑕。ネットWebの場合は、はてぶのようなソーシャル・ブックマークですぐ記録という手段も使えますが、アイデアを文字化する時間も必要になります。

フローのアイデアをしっかりと捉えるには、手書きメモが最強かもしれませんね。

 

2011/11/30修正:「Web」と「ネット」が混在していたので、「ネット」で統一

 

 

『企業に広がる『SNS疲れ」』→ソーシャルメディアは魔法のツールではない。そこで考えたい、従来型メディアとの2つの違い

日経ビジネス2011/9/19号の記事『企業に広がる『SNS疲れ」』で、企業でソーシャルネットワーク疲れが広がっていることが書かれています。

—(以下、引用)—

…「メリットと比べて、リスクの方がはるかに大きい。ソーシャルメディアは企業のマーケティングに向かないと思っています」。A氏は自身の経験も踏まえて、こう明言する。

(中略)

….エイベック研究所の武田隆代表は「ソーシャルメディアがすごいすごいと発言している方は、その多くが(ソーシャルメディア自体を収益源とするなどの事業を担っているがゆえの)ポジショントークです」と断じる。「やり方を間違えれば、企業にとって逆効果しか生みません」

—(以上、引用)—

 

記事を読んで、これは「ソーシャルメディアに企業が何を期待しているか」、という認識の問題なのではないかと感じました。

 

もし「ソーシャルメディアを活用することで、魔法のようにマーケティングの効果が上がる」と考えて、ソーシャルメディアに取り組んだとしたら、おそらくその期待は裏切られると思います。

「ターゲット顧客をどのように定義し、自社のどのような価値を、具体的にどのように、そのターゲット顧客へ正しく伝えるか」というマーケティングの基本は、ソーシャルメディアでも従来型メディアでも、変わりはありません。

ですので、そのマーケティングの基本が出来ていれば、従来メディアでもソーシャルメディアでも、同様に効果は上がります。

しかし、この基本ができていなければ、ソーシャルメディアに取り組んでも効果は上がりません。

 

むしろ双方向メディアですので、炎上するリスクを抱えます。これはソーシャルメディア・リテラシーの問題だと思います。

記事で紹介されている"炎上"事件は、まさにソーシャルメディアを活用する方々のリテラシーの問題による「舌禍」事件が多いように感じました。

考えてみると従来型メディアでも、「広告ではこれは御法度」というような世界はある訳で、メディア毎に適切なリテラシーを持っていなければならない点も変わりはないと思います。

 

そのように考えていくと、おそらく従来型メディアとの違いは、

①社員一人一人が情報を発信できること

②従来の一方向のコミュニケーションではなく、共感を伝えることが出来る双方向コミュニケーションであること

の2点なのではないかと思います。

 

一つ目の一人一人が情報発信できることについては、ソーシャルメディア・リテラシーをいかに社員へ徹底していくかが、課題だと思います。

記事で紹介されている舌禍事件も、社員が個人で発信しているものが半数です。そして社員が個人でソーシャルメディアで情報発信することは止められません。ですのでいずれにしても、企業は社員のソーシャルメディアへのリテラシーを徹底することが必要です。

本記事では「ソーシャルメディア・ガイドライン」の内規を規定している会社の例を紹介しています。

ちなみに、何回かご紹介しておりますように、IBMも社員に対して『IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン』を熟読するようにガイドしています。この内容はリンクにありますよう、社外に公開しています。

 

二つ目の双方向のコミュニケーションについては、知恵や意見が交換され、お互いのアイデアが創発することで、新しい価値が生まれる点は、実は企業にとって得られるものが大きいと思います。

Twitterで現在フォロワー130万人孫さんも、Twitterを「右脳、左脳以外に『外脳』がある感じ」とおっしゃっています。そして、Twitterで外部からの意見が入り、より的確な経営判断が行えるようになったと語っておられます。

記事を拝読し、ソーシャルメディアによる双方向のコミュニケーションで生まれる価値を、どのように企業として活かしていくか、ということを考えていくことが、重要なのではないか、と感じました。

 

ソーシャルメディアと言えども、魔法のマーケティングツールではないのですよね。

 

 

野田佳彦首相のブログ「官邸かわら版」開始。そこで歴代首相ブログ&メルマガを調べてみました

野田佳彦首相のブログ、「官邸かわら版」が昨日9/12から始まりました。

第1回目の今回は、ニュースで放映されている福島原発をはじめとする大震災被災地視察の様子、三重・奈良・和歌山の南紀三県視察の様子、辞任閣僚に関するコメントなどが掲載されています。

 

野田さんのブログを見て、歴代首相のブログがどうなっているのか、興味があったので、調べてみました。

菅直人首相 (第94代) 「KAN-FULL BLOG」 (在任:2010/6/8~2011/9/2)

菅さんは15ヶ月間で合計168エントリー書いておられます。それまでの歴代首相はメルマガも書いておられましたが、菅さんはブログのみです。

 

鳩山由紀夫首相 (第93代) 「鳩cafe」 (在任:2009/9/16~2010/6/8)

鳩山さんのブログは9ヶ月で18エントリーですね。やや少なめですが、日本でブログを始めた最初の首相です。並行して、メルマガも合計33号出しておられます。

 

その前の自民党政権の歴代首相はブログは書いておらず、メルマガ中心です。

麻生太郎首相 (第92代) のメルマガ  (在任:2008/9/24~2009/9/16)

合計44号出しておられます。

 

福田康夫首相 (第91代) のメルマガ (在任:2007/9/26~2008/9/24)

合計47号出しておられます。

 

安倍晋三首相 (第90代) のメルマガ (在任:2006/9/26~2007/9/26)

合計46号出しておられます。

 

小泉純一郎首相 (第87-89代) のメルマガ (在任:2001/4/26~2006/9/26)

合計250号出しておられます。

 

このようにして見ると、メルマガの場合は、ほぼ週一回で発行しています。スタッフの流れ作業で進んでいる印象を受けます。ただ、それぞれのメルマガのタイトルを見てみると、各首相の個性も感じられます。

 

一方のブログは、実質的には、実績があるのは、今のところメルマガを止めて全面的にブログにシフトした菅さんのみ。

野田さんのブログ、続いて欲しいものです。

 

 

私がブログを書き続ける理由、「ギブ・バック」とは?

私がブログを書かせていただいているオルタナティブブログでは、時々事務局からお題が出ます。今のお題は、「我、何故にブログを書きしか」。

元々、空野さん「ブログのネタを探すのはやっぱり大変!!」で始まったテーマです。

空野さんはオルタナ参加以来、毎日ブログを書き続けてもう4ヶ月。試行錯誤しながらも、継続しています。まさに、「継続は力なり」。この空野さんの継続力・実行力は素晴らしいですね。

 

私は2006年から、オルタナティブブログでブログを書き始めています。

ブログを始めた大きな理由は、マーケティングなど仕事で学んだ経験や知識のギブバックでした。

で、その「ギブバック」って、そもそもなんでしょうか?

 

私たちはお客様、協業会社様、恩師、勤務先、先輩、そして同僚の方々のおかげで、仕事を通じて様々なスキルを学び、身につけています。広い意味で、社会のおかげなんですね。

このようなことを学んでスキルを身につけたら、今度はそれを自分が社会にお返しすることで、世の中はよりよい社会へと持続的に発展していきます。

このようにお返しする活動のことをギブ・バック活動と言います。英語ではgive back。「(社会へ)お返しする、還元する」という意味ですね。

ちょうどブログを書き始める1年前の2005年1月に、勤務先である日本IBMのマーケティング・マネージャーのICP(IBM Certified Professional)に認定されたのですが、その役職に求められる項目として「ギブバック活動」があり、そこでこの言葉に出会いました。

 

ということで、私がブログを書き始めた動機は、ギブバックでした。

ですので、ブログを書き始めた当初から、マーケティングやビジネススキルの話を中心に書いていました。

途中、写真や音楽などのライフワークにテーマを拡げたこともありますが、当初よりギブバックを目的としていたこともあって、最近はやや控えています。

とは言え、「ワークライフバランス論:仕事と仕事以外のものは、水と油ではない。実は深いところでつながっている」に書いたように、ライフワークと仕事は不可分なので、ビジネス一辺倒、ということでもありませんが。

 

実は、ギブバック活動として最初からブログだけを考えていたのではありません。何通りか方法を考えていました。

最初に考えていたのは本の執筆でした。しかし2006年の時点で、私は著作の実績が全くありませんでした。そこで、「まずは出来るをやろう」と考え、ブログでの情報発信を始めた次第です。

ということで、ブログを書くのも、本を執筆するのも、私の中では、ギブ・バック活動として同じ動機付けによるものです。

本の執筆の方は、2006年の頃と比較すると、自費出版から始めて、商業出版を含め既に何冊か出版したこともあって、5年半後の現在はだいぶ本を書けるようになりました。

しかしこのように本を書ける力が付いたのも、テーマを絞り、ブログを通じて、他人に読んでいただく文章を書く訓練を、途中少し休みながらも、5年半後の現在まで毎日続けたからだと思います。

 

また、ブログを書き続けてエントリー累計500件を超えたあたりで、気がついたことがあります。

Googleでキーワードにブログ名(永井孝尚のMM21)を付けて検索すると、自分が過去に書いたエントリーが出てくるのです。(考えてみれば当たり前のことですが)

自分が色々と考えたり気づいたりしたことは、意外と忘れているものです。

ですので、その日に気付きを得て、色々と考えた末、他人に読んでいただけるように文章化してブログに書き溜めておくと、これは自分だけのナレッジデータベースになるのですね。

現時点で私のブログはエントリー総数1,500件を超えているので、本を書く時のナレッジデータベースとして、これでとても助けられています。(しかも著作権の問題がありません。自分が考えて書いた文章ですから)

ブログを毎日書き続けることで、未来の自分に対しても、「ギブバック」しているのですね。

 

また、文章を書くのも、昔と比べるとだいぶ速くなりました。このブログも30分ほどで書きましたが、5年前だと2-3倍時間がかかっていました。毎日書くことを続けていると、よい訓練になるのかもしれません。

 

ということで、お返しし続けて、よりよい社会になるように、そして何よりも自分のためにも、これからもブログも著作も続けていきたいと思っています。

 

 

ブロガーにとっての麻薬-アクセス数。目を惹くブログ・タイトルの視点で考えてみる

ブロガーにとって、ブログのアクセス数は、結構気になるものです。

現在、私はブログのアクセスカウンターを外しています。しかし昔付けていた頃は、ブログを書いた後は、アクセス数を頻繁にチェックしていました。

そんなことをしながらブログを書き始めた頃、感じたことがあります。

それは、書いている内容が同じでも、ブログのタイトルの付け方一つで、アクセスが大きく左右される、ということです。

実際、目を惹くタイトルを付けると、アクセスは伸びます。

 

では目を惹くタイトルを付ければいいのか、というと、ちょっと違うかな、と思うのですよね。

例えば、面白そうなタイトルに惹かれてブログを読み始めたものの、実際の内容がタイトルに見合っておらず、残念な思いをした、という経験をされたことはありませんか?

そのようなブログは、世の中にあまり価値を生み出していない、とも言えるかもしれません。

 

一方で、地味なタイトルであっても、そのタイトルに興味を持って読み始めて、そのタイトル通り、あるいはそれ以上の内容で共感を感じた、という経験をされた方もおられると思います。

そのようなブログは、世の中で何らかの価値を生み出しています。

 

しかしながら、アクセス数だけを見ると、前者も後者も、同じ1アクセスなのですよね。

ともすると、前者のアクセス数の方が、目を惹くタイトルを付けている分、伸びていたりします。

そして、そんなタイトルに惹かれて読む人が集まってきても、それはあくまでも一過性。

 

私個人は、たとえ地味なタイトルでも、内容に共感いただき、いつの間にか定期的に読んでくださるような読者の方に、何らかの価値を継続的にご提供できるといいなぁ、と思っています。

同じ時間を使ってブログを書くのであれば、そちらの方が、世の中により多くの価値を提供し、貢献できているような気がします。

(もちろん、タイトルは出来るだけ内容をよく表現できるものにした方がよいと思います)

 

ブロガーにとって、アクセス数というのは、まさに麻薬。

ブログのアクセス数が伸びるのは、嬉しいものです。

もちろん、提供している素晴らしい価値に比例してアクセス殺到、というエントリーも沢山あります。しかし、内容の価値とは別の要因で、アクセス数が伸びているケースもあります。

アクセス数だけを唯一絶対の尺度にして考えて、ブログを書かないようにしたい、と時々、自分を戒めています。

 

「麻薬」なだけに、なかなか難しいのですけどね。

考えてみると、「アクセス数を稼ぎたい」という気持ちの底に隠れているのは、「誰でも一目瞭然の尺度で、世の中に自分を認めて欲しい」という自分の欲望だったりします。

聖人君子でもない限り、その欲望をなくすことはできません。しかし、その自分の中にあるその欲望に気付き、静かに見つめるだけでも、随分と違うように思います。、

 

 

Yahoo!知恵ノートに、ライターとして参加することになりました

8/18、Yahoo!知恵袋で、「Yahoo!知恵ノート」というサービスを開始しました。

このたび、このYahoo!知恵ノートに先行ライターとして参加させていただくことになりました。

早速、下記ノートを投稿させていただきました。

Yc20110822

今後、当ブログで書いた内容や本に執筆したブラッシュアップして、週1回程度の頻度で更新していきたいと思います。