「菊と刀」をより深く理解するために、森貞彦著『「菊と刀」再発見』


一昨日書いたブログでルース・ベネディクト著「菊と刀」をご紹介しましたが、本日この「菊と刀」について論評した本を読了しました。

「菊と刀」再発見 森貞彦著 (東京図書出版会)

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アマゾンの本書の紹介文は下記のようになっています。

—(以下、引用)—

ここ数年間、『菊と刀』に対してどんな論評や解説が行なわれてきたかを詳しく調べてきましたが、その本の真価を明らかにするものが一つも無いのに驚きました。何も難しい事を問わなくても、たとえばその本が何のために書かれたのかとか、結論がどこに書かれているのかというような、単純かつ基本的な質問に答えられる程度の論評も、解説も存在しないのです。

 それでいて、権威者とか 、大家とか言われる人たちが、『菊と刀』に対してはなはだ浅薄な批判論を述べています。しかもそのできの悪い批判論をチェックする人が一人も居ません。

 『「菊と刀」再発見』は、そこに一石を投じるものです。

—(以上、引用)—

 

原書の「菊と刀」は米国人を対象に書かれたものなので、日本人にとってはわかりにくい箇所がいくつかあります。

そこで時間をかけて読んだ「菊と刀」をより深く理解するために、何らかのヒントが得られれば、と考えて読み始めました。

実際に読んでみると、原書では未消化だった部分について、本書からとても多くのことを得られました。

本書は残念ながら絶版になっていますが、アマゾンのおかげで神保町を歩き回らなくても中古が簡単に入手できます。

さらに読み終わった後にわかったのですが、ネット上でも公開されています。→リンク

有難いことです。

 

「菊と刀」を読んで興味を持たれた方は、本書を読むとさらに多くのことが得られると思います。