ある程度組織が大きくなると仕事が細分化されていきます。そして部門毎に個別最適化され、全体から見て非効率な状況になり、みんなが頑張っているに成果が出ない状態にになってしまいます。
これが「サイロ化」という現象です。
サイロとは、北海道などを旅行するとよく農場などで目にする、農産物・家畜飼料等を蔵置・収蔵する倉庫のこと。窓がなくて中から周囲が見えないので、組織が他と連携せずに孤立化しているたとえでよく使われます。
サイロ化はある程度の大きさの組織でよく見られる現象です。
「全体最適」は、このサイロ化された組織を全体的な視点で連携させて、組織全体のパフォーマンスを上げるための方法論です。
サイロ化された組織ばかりになり全体の力が発揮できない場合、全体最適することでパフォーマンスは劇的によくなることが多いのです。
ただこれを行うのは大変です。組織によっては数十以上の窓口の人達と率直に話し合い、現状を確認し、情報交換と連携を密にし、各組織とお互いにWin-Winになる落としどころを探りながら、進めていくことが必要です。
これがなかなか難しいのですよね。スムーズに話し合いができればいいのですが、お互いに人間同士なのでうまくいかないこともたまにあります。そうするとなかなか全体最適が進まないのです。
全員が納得できる全体のデザインはもちろん必要ですが、加えて必要なのは、まとめる立場の人自身のエゴマネジメントなのかな、と思います。