「成功した企業は、きまって誰かがかつて勇気ある決断をした」


最近、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」のことを考えています。そして改めてドラッカーの次の言葉の意味を考えます。

成功した企業は、
きまって誰かがかつて勇気ある決断をした。

「イノベーションのジレンマ」を突き詰めて考えると、イノベーションを起こす商品は、それまで存在しなかった全く新しい顧客を創造していくことになります。

従来の顧客を対象としたある程度「枯れて」いる商品と比べて、課題は山積み。当初は性能も劣ります。商品を世の中に出すこと自体が大きなチャレンジです。

しかも商品を世の中に出しても、当初は冷ややかな反応も多いのです。

しかしそれでも食らいついて市場を切り開き、全く新しい顧客を開拓し、新しい市場を創っていく。そして大きなビジネスに育てる。

このような「勇気ある決断」がない限り、イノベーションは起こらないし、新しいビジネスは起こらない。

 

もしかしたら日本の20年間の停滞は、このような勇気ある決断をすることが激減したためかもしれません。

 

今年新たに出す本は、このイノベーションをテーマにしたものになる予定です。皆様のお役に立てれば幸いです。

 

 

「成功した企業は、きまって誰かがかつて勇気ある決断をした」」への1件のフィードバック

  1. クリステンセンは好きなので、ほとんどの本を読んでますが、破壊のイノベーションの典型的な例ですね。
    既存の顧客ではなく、無消費の顧客を相手にすれば競争もないと。
    勇気ある決断が必要かどうかは・・・攻める側は当然の競争原理で攻めるが、守る側にはジレンマ(利益率の低い顧客だし)があって・・勇気ある決断がないと守るのは難しいでしょうね。
    まぁ最初に無消費を相手に起業するには勇気がいるでしょうね。

コメントは受け付けていません。