大人の日本へ、「自由と繁栄の弧」


1年半前のものですが、麻生太郎さんが外務大臣をなさっていた時に講演した『「自由と繁栄の弧」をつくる』という演説の内容がこちらで見ることができます。

ちなみに、英語版 "Arc of Freedom and Prosperity: Japan’s Expanding Diplomatic Horizons"もあります。

寡聞にして、「自由と繁栄の弧」という概念は今まで知りませんでした。

この提言からは、戦前のように尊大ではない、高度成長期のように卑屈でもない、等身大の大人になった日本の姿が見えます。

もともと、日下公人さんのコラム「日本の経験がこれからの世界を動かす」で初めて知ったものですが、日下さんもおっしゃっているように、これはアジアの中にあって日本だからこそ出来る提言であり、素晴らしいものだと思います。(ただ、日下さんのコラムのコメント欄を見ると賛否両論ですが)

多くの日本人が、日本がこのような提言をしていることを知らないが残念。

マスコミには、このような情報をもっと流していただくことを期待したいところです。

しかし、もともとマスメディアは、刺激的な情報をテーマとして取り上げて、大衆の注目を集める性格を持っています。

外務大臣の「自由と繁栄の弧」という演説よりも、一般大衆が見たがるワイドショー的な事件を追いかけ、日々の進捗を放映するのが、現在のマスメディアです。

マスメディアの性格は容易には変わりません。このことを嘆いていても何も変わりません。

ということで、私達一人一人が、ブログやインターネットのようなメディアで、もっと主体的にこのような情報に接し、かつ受けた情報を解釈してさらに情報発信していく草の根的な行動が、日本全体を変えていくことに繋がっていくのだ、と信じながら、今後もブログを書き続けていきたいと思います。