私にとって一番重い本は、実は軽い本?


オルタナティブ・ブログ最高司令官であるばんちょ~から、「いままでで1番“重かった”本」というお題が出たので、早速考えてみました。

 

一番重い本?

 

重量で言うとアレとか、ページ数でいうとコレとか、読了にかかった時間数でいうとコンナノとか、色々と思い浮かびます。

 

しかし、中身の重さで言うと、やはり断トツに、この本でしょうか?

「自分であり続けるために 流されず、いまを生き切る50のメッセージ」
田坂広志著 PHP研究社

この本は、こちらのエントリーでも紹介させていただきました。

私が心から尊敬する田坂広志先生が書かれた過去の膨大な著作のエッセンスが、ぎっしり詰まった本です。

それでいて、非常にコンパクトな本です。

高さ19.5cm、幅14.0cm、厚さ1.4cm、ページ数119ページ。

文章も非常に平易。50のメッセージがそれぞれ見開き2ページで書かれています。

中身が非常に濃く、読む度に改めて身が引き締まる思いが致します。

何か迷いが生じた時、この本のページをめくっていくうちに、自分の中に答えを見つけることをよく経験します。

ということで、会社と自宅に1冊づつ置いています。田坂先生のサイン付なのが、実は密かな自慢。

50番目に書かれたメッセージの最後の数節を、ここで引用させていただきたいと思います。

—(以下、引用)—

過去は無い。
未来も無い。

あるのは
永遠に続く、いまだけだ。

いまを生きよ。
いまを生き切れ。

              田坂広志

—(以上、引用)—

このように深く洞察に富んだ濃い内容を、コンパクトかつ平易にまとめるには、とてつもない力量が要求されるというお手本のような本。

私のイチオシです。

私にとって一番重い本は、実は軽い本?」への4件のフィードバック

  1. 永井さん、こんにちは。
    最へなちょこ司令官のばんちょ~です。
    素敵な本のご紹介、ありがとうございます。
    引用いただいた部分を読んで、ばんちょ~ 仕事中にもかかわらず落涙してしまいました。
    横を通る人たちが、ギョッとして目をそらしていきます。
    目をそらされても、目を白黒されても、脇目も振らず いまを生き切ります。
    美しい「重たさ」をありがとうございました。

  2. こんにちは。いつも本ブログを読んでは、自らのたたずまいを見直させていただいております。田坂先生の本、非常に気になります。現在、オランダ在住のため、簡単に入手できないのが残念ですが。。
    ところで、引用の部分ですが、ジョナサン・ラーソンのミュージカル「RENT」の歌詞と非常に似ています。
    >There is no furure
    >There is no past
    >No day but today
    というフレーズが劇中に何度も出てきます。そのほかにも、このミュージカルには魂を揺さぶられる言葉ばかりです。
    ジョナサン・ラーソンは90年代の若者の現実を描ききったこのミュージカルを5年がかりでつくりあげたのですが、初演前日に急病で亡くなり、その後トニー賞やピューリッツァー賞を受けており、RENTは伝説のミュージカルと呼ばれています。数年前にオリジナルキャストで映画化もされていますので、よろしければぜひご覧ください。

  3. ばんちょ~様、
    それは周りの方々は驚かれたことでしょうね。(^^;
     
    それはさておき、私も、今を生き切る自分でありたいと思います。

  4. kushさん、ジョナサン・ラーソンの歌詞のご紹介、ありがとうございました。是非拝見したいと思います。
     
    このような価値観、万国共通なのですね。
    しかし初演前日に亡くなられたのは、なんとも暗示的ですね。

コメントは受け付けていません。