カフェインは、人を積極的に覚醒させるわけではないらしい


朝、仕事で気合いを入れるために、コーヒーを飲む人は多いのではないでしょうか?

かく言う私もそうです。

中には、夜の仕事で眠気覚ましのためにコーヒーを飲む人もいるでしょう。

「コーヒーに含まれるカフェインは、覚醒効果がある」と思っていたのですが、「コーヒーの歴史」(マーク・ペンダーグラスト著)を読んで、微妙に違っていることがわかりました。

—(以下、p.498より引用)—-

…アデノシンは脳の電気的な活動を低下させ、他の神経伝達物質の放出を抑える働きを持つ。言い換えれば、脳の活動を低下させる物質で、人間が休息したり、おそらく一日に一回睡眠をとることにも関係していると思われる。

ところが、カフェインが先に受容体(レセプター)に到達してしまうと、アデノシンが働きたくても働けなくなる。したがって、カフェインは積極的な意味で人間を覚醒させるのではなく、ただ人を眠くさせるアデノシンの働きを妨げ、自然に備わった脳のブレーキを利かなくしているだけなのだ。

—(以上、引用)—

結果として「覚醒させる」効果はあるものの、より正確に言えば「疲れて、眠くなる物質が溜まっている状態でも、眠くなるのを妨げている」ということなのですね。

確かに、ハードな仕事をいつもより多量のコーヒーを飲んで乗り切った日の夜、身体は疲れているものの目が妙に冴えてしまって眠れないという経験、よくあります。

疲れて休みたい時には、コーヒーを飲んで頑張るのは避けて、休めるならば眠ってしまうのが一番だ、と改めて思いました。

 

2014-11-06 | カテゴリー : 社会 | 投稿者 : takahisanagaicom