2013/7/8付日本経済新聞夕刊のコラム「Nippon ビジネス戦記」で、DHLグローバルフォアーディングジャパン社長のマーク・スレードさんが、日本と西洋の会議の違いについて書いておられます。
日本IBM在職中、私が外国人の同僚から聞かされてきた話がシンプルに整理されていて、とても興味深い内容でした。
やや長いコラムなので、ポイントをまとめると、….
・日本人の「はい」は必ずしも「同意」ではない。外国人は会議で異論がなければ承諾したと解釈する。そして「同意したのになぜ実現しない」と困惑し、いら立つ。
・西洋人はどんな会議でも具体的な行動プランを作り、合意することを期待する。しかし日本の会議は、全員の合意を形成するプロセスの一部分に過ぎない。だから下準備が重要になる。
・外国人はこれを理解しないと、日本でビジネスに成功するのは難しい。
・しかし日本企業も国際化加速が重要になっている。外国人の問題解決・結果重視など率直なやり方を理解し、お互いに折り合うよう努めることを勧めたい。お互いに理解を深めればさらに良いビジネス成果を得て、気づかなかったチャンスが見えてくるはず。
特に最後の部分は、外国人とコミュニケーションする機会がない日本人にとっても、役立つのではないでしょうか。外国人のビジネスのやり方でいい部分を取り込み、日本人の強みと組み合わせれば、それはまさに「和魂洋才」。我々の大きな強みになると思います。
過去の歴史を見ても、日本人はそのようにして海外からよい文化やノウハウを吸収してきました。
「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズでは、結果的に私が外資系企業で学んだ内容を書かせてていただいています。
グローバルコミュニケーションの切り口で、もう少しわかりやすい形で「和魂洋才」について具体的にまとめてみたいと思っています。