コンビニコーヒー、引き続き成長中


本日2014/4/29の日本経済新聞に、「コンビニコーヒー13億杯 大手5社、14年度の販売倍増」という記事が掲載されています。

この記事によると、昨年ブレイクしたコンビニコーヒーは、今年も成長し続けています。

2013年、コンビニコーヒーは全国で7億杯売れました。うちセブンカフェは4.5億杯。

2014年の各社の販売計画は、13億杯です。うちセブンカフェは6億杯。

セブンでは、全店舗の6割にあたる9,000店舗でコーヒーマシン2台を体制にし、さらに夏には一店舗当たりの販売能力を100杯から150杯に引き上げるために、アイス用氷を供給する小久保製氷冷蔵も工場を増強するそうです。

ミニストップもポット保温方式から1杯ずつ抽出する方式に変更、ファミマもSサイズを120円から100円に値下げします。

 

コンビニ各社がコンビニコーヒーに力を入れるのは、「ついで買い」効果のためです。菓子パンなどを一緒に買う人が多いためです。セブンも1万店舗で菓子パンコーナーを3割広げて、コーヒー売り場の近くに移動します。

 

記事では併せて、コンビニコーヒー利用者が、どの購入を減らしたかも報告しています。

缶コーヒーなどが大きな影響を受けていますが、カフェやファストフードの購入を減らすとした人も少なくありません。

一方で、スタバのような「第三の場所」として認知されているカフェでは、相変わらず行列ができています。

コンビニコーヒーのおかげで、安い手軽なコーヒーを求める顧客が広がる一方で、より上質な美味しさを求める消費者もいます。

また私自身をふり返っても、出かける先によって自分が行くカフェは決まっています。コーヒーは習慣性があるので、お気に入りのカフェが決まれば、消費者はなかなか変えようとしないのですね。

 

コーヒービジネスに魅力を感じている企業は多いのは、消費者の固定化が図れるという効果が大きいためです。

最近のコーヒー業界の動きを見ていると、まさに「マーケティングを学べる事例の宝庫だ」と実感します。