日本維新の会がかかげる「維新八策」。
自分の不勉強なのですが、これまで内容を知りませんでした。
本日(2012/10/28)の日本経済の記事「永田町インサイド 維新八策、実現性は―統治機構改革、改憲が前提」にその概要が書かれていましたので、自分のメモのためにも引用したいと思います。
—(以下、引用)—
1.統治機構の作り直し
・首相公選制
・参院廃止を視野、首長が国会議員を兼職する院を模索
・地方交付税の廃止、消費税の地方税化で国と地方の財政を分離
・国の役割を絞り込み、道州制が最終形2.財政・行政・政治改革
・首相が年に100日は海外に行ける国会運営
・外郭団体、特別会計の徹底見直し、行政プロセスの可視化
・衆院議員を240人に半減、政党交付金を3割削減3.公務員制度改革
・強固な身分制度の廃止、総人件費の削減
・人事権の内閣一元化、次長・局長級の政治任用
・地方公務員制度も抜本改革4.教育改革
・基礎学力を底上げしグローバル人材を育成
・教育委員会制度の廃止、首長に権限と責任
・教育に使うクーポン制度を導入、教育機会の選択肢を拡大5.社会保障制度改革
・年金は積み立て式に、高齢者はまず所得と資産で生活維持
・現物支給中心の最低生活保障制度
・軽症患者は医療費自己負担6.経済政策・雇用政策・税制
・TPP参加、産業淘汰を真正面から受け止める産業構造の転換
・脱原発依存の体制構築
・成長、投資、消費を促す税制7.外交・防衛
・日米同盟が基軸
・日本全体で沖縄の負担を軽減する工程表の作成
・国連PKOなどへの参加を強化8.憲法改正
・発議要件を国会議員の二分の一に緩和
・9条改正で国民投票
・自治体が条例で法令の内容を変える「上書き権」の創設—(以上、引用)—
「維新八策」を拝読し、企画の進め方として王道だと思いました。
これまでの日本の政策論議は、過度に有権者の声を反映しようとするあまり、個別政策議論に陥る傾向がありました。
ですので、このようにマクロな視点でまず全体の「あるべき姿」を提示したという点で、大いに意義があると思います。
「あるべき姿」の提示なので「現状は違うので反対」という議論に陥らず、まず最初に「私たちの日本の将来像はこれでよいか否か。その理由は何か?」という議論が必要なのではないかと思います。
企画の進め方として多くの企業が行っていることですが、これを政治の世界で行おうとしている点が、新しい点だと思います。
企画プロセスの観点で考えると、当初の企画案は議論を通じて柔軟に修正・改善していくことが必要です。ですのでこの「維新八策」も、今後の議論を通じて柔軟に改善していくことになるのでしょう。